「道行」は元来単なる旅の意だったろうと思うが、歌舞伎やそれをうけた浮世絵の世界では意味が広がり更に今度はその中の一部の限定的な用法、つまり心中物と言われる死出の旅という悲痛な意味合いを持つようになったのだろうと思う。
鳥居清忠「葛の葉の道行」 歌川国満「忠臣蔵八段目 戸無瀬、小浪 道行旅路嫁入
忠臣蔵八段目 歌川広重と葛飾北斎作品
男女の逃避行の内容の作品例
左 歌川国芳 芥川の在原業平と二条后 右二点 お半長右衛門 歌川広重・歌川重春
北野恒富 道行 特定なカップルの名は無いがカラスに依る死の暗示
◎ 葛飾北斎 ( 可侯名義 ) 道行八景 不揃三点欠
お染 久松 ・ お梅 粂之介 ・ せきの小万 伊達与作
花咲 綱五郎 ・ あづま 与平