最近は、土台になる発砲スチロールの鞠が市販されており、更に糸まで巻かれたもの、等分に地割した柱糸まで付けられた物まであるので、すぐに色糸で模様かがりにはいれるが、私の始めたころは土台まりから手づくりで、袋に入れた籾殻を古毛糸などで荒巻きし、更に躾糸などでぐるぐる巻きにして球形にする。お分かりのように問題は完全な球に近づけることさえ難しいので、あとは地割りやかがりの際にすこしずつずらしたりして誤魔化すのだが、全面を覆うような模様の際はどうしても隙間が出来て地が見えたりしてしまう。ただサイズが自由に出来ること、手に持った重量感の違いが昔人間には満足感を与えるのである。




















