テレビや雑誌で紹介されている下町の味のパンの代表は
コッペパンなのかと思います。(僕個人の考えなんですが)
紹介されたコッペをかたっぱしから食べてみました。
最初に食べたコロッケが二つ挟まったコッペは
熱いコロッケを挟み、すぐにビニール袋に入れるから
昔、家庭でしていたように冷めた饅頭を電気釜のご飯の上に
置くのと同じでビニール袋は熱で曇り中のパンはフカフカに
なります。多くのブログでもこのコロッケパンを「これぞ下町」と
賞賛する記述も多い。
でも、下町で営業する僕が敢えて恐れずに言わしてもらえば、
パンが甘い!甘過ぎると思うのです。
そのコッペパンはジャムやピーナツ、餡子等を塗って食べることを
想定して考えられたコッペパンだと思うのです。
コロッケのジャガイモも白くコシのないベタ~っとした感じで
肉や玉葱等の野菜は感じられずソースがコロッケの片面に付いて
キャベツは挟まれません・・・
それでも賞賛なさる人達は何を基準に下町の味と断言なさるのか
僕は理解ができないでいます。
ジャム、ピーナツなどを塗り一日数百本売れているコッペパンが
あります。値段は100円を切ってお買い得感充分です。
けれどパサツキとともに簡略化された配合だと感じます。
餡子も有機栽培の低糖の餡子とは思えませんが、
値段を考えると当然なのかも知れません。
たぶんコッペの代表的な両店はお客様のイメージした下町の
コッペパンをお客様に提供しているのだと思います。
下町に生まれ育った自分が一般的な下町のイメージに
媚びまいとしているのは歯がゆい話です。