2015年10月24日(土)
N響 定期公演です。
早めに出かけて、明治神宮に寄り道。
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明治神宮の菊花展と木々の緑 ~ Myブログ「散歩道の野草と風」
NHKホール前の木々は、まだ緑です。
第1819回 定期公演 Cプログラム
~パーヴォ・ヤルヴィ首席指揮者就任記念~
トゥール/アディトゥス(2000╱2002)
ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:五嶋みどり
今日は、「五嶋みどり」の演奏にすっかり圧倒されました。
楽器を弾いているなんてもんではありません。楽器で歌っているというのでも軽すぎ。
なんというか、体全体が楽器で、音のエネルギーを放出している感じ。
よく体がバラバラにならないものだと思うくらいの凄まじさ。
引き終わると、ニコニコ笑顔がチャーミングな小柄な女性になりました。
また聞きたいすばらしい演奏でした。
ヤルヴィも、いい演奏だったと思います。
バルトークの「管弦楽のための協奏曲」は、わりとよく聞いて知っている曲ですが、
今日の演奏では、聞いていて次はどんな音になるんだろうとワクワクしました。
10月定期公演の聴きどころ
いよいよこの10月は、首席指揮者就任記念公演として、A、B、Cすべてのプログラムをパーヴォ・ヤルヴィが指揮する。
パーヴォ・ヤルヴィは、すでに正式な就任に先立って今年2月の定期公演に登場し、マーラー、ショスタコーヴィチ、R.シュトラウス他のプログラムで、大きな話題を呼んだ。
「N響の音が変わった」と、新時代の到来を早くも実感した方も少なくないだろう。
弦楽器の配置ひとつをとっても、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを両翼に配置し、コントラバスを舞台下手奥に並べるという、古い伝統に即したスタイルが採用されていた。10月の公演でも同様の配置がとられるのだろうか。
3つのプログラムには、パーヴォ・ヤルヴィ得意のレパートリーが並んだ。いずれの公演も、強い印象を残してくれるにちがいない。
◇ 華やかで高度な名技性を堪能したい多彩な作品が並ぶCプロ
エルッキ・スヴェン・トゥールは、1959年エストニア生まれの作曲家。プログレッシヴ・ロック・バンドのリーダーとして音楽活動をスタートさせたという異色の経歴を持つ。
《アディトゥス》は、2005年6月にパーヴォ・ヤルヴィ指揮によるN響定期にて日本初演された作品であり、今回再度とりあげられることになる。パーヴォ・ヤルヴィはこれまでにもこの同郷の作曲家の管弦楽曲を多数指揮して、作品の紹介に尽力している。
五嶋みどりが独奏を務めるショスタコーヴィチの《ヴァイオリン協奏曲第1番》も話題を呼びそうだ。
1940年代後半に作曲されながらも、体制による批判を恐れて発表が控えられ、スターリン没後の1955年にようやく初演されたという問題作である。第3楽章の後半には長大なモノローグ風のカデンツァが置かれ、独奏者にスポットライトが当たる。
バルトークの《管弦楽のための協奏曲》では、オーケストラの高度な機能性と名技性が全開となる。華やかな音の饗宴を堪能したい。
パーヴォ・ヤルヴィとN響による新時代の行方を占う3つのプログラム。期待に胸が躍る。
[飯尾洋一/音楽ジャーナリスト]
♪ パーヴォ・ヤルヴィが指揮するN響コンサートは、これまでに1回聴いています。
2015年2月14日 ⇒ Myブログ:2月N響定期は庄司紗矢香
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 ヴァイオリン:庄司紗矢香
ショスタコーヴィチ/交響曲 第5番 ニ短調 作品47