Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

昨日も教育実習

2007年07月01日 | Weblog
一昨日に引き続き昨日土曜日も教育実習校への訪問,中学校2年生の授業を観察。一昨日中学校3年生って書いていたのは間違いだったので,さりげなーく訂正(^o^;しておきました。

題材は「立体感のある平面構成をしよう」。教材研究から導かれた授業の目標,課題設定,評価規準の設定,板書計画,制作手順の確認,指導の焦点化・・・いろいろな資料を調べて,可能な限りの準備をしようとしていたと思う。一昨日の実習生が行った実習授業同様に,授業としての成果は十分でない(これはあたりまえ!)が,教育実習生の行う誠心誠意の努力としては合格点。

【生徒とのやりとりを重視すること】

後の協議会ではいろいろ指摘したが,要改善点として強調したのはこれ。以前(2006年7月5日)に書いた「教育実習生は,しばしば語りたがり,教えたがります」は,いつの時代も変わらない。

教えることは必要だ。しかし,生徒本人が思考したり推理・推論したりすることを無視・軽視した一方的な知識の伝達は,しばしば教師の「教えた」という自己満足だけに陥りやすい。もっと言えば,教師の持っている知識や技能を切り売りするような単純な授業だったら,素人だってできる。

可能な限り教師-生徒間,生徒-生徒間でやりとりを行い,本当に思考された結果から導かれた知識や技能にしよう。そうでなければ,授業は単なる「作業」になるだろう。しっかりと考え工夫した「学び」は,面白く,理解も深く,記憶にも長く残る。大人だって,一方的に淡々と解説をされる番組よりも,クイズ番組の方が遙かに本気で食いついて「してしまう」ことと同様だ。

もちろん,授業時間は限られている。すべてを考えさせることは困難だから,考えるべき学習項目のなかで一つを取り上げるとすればいったい何を取り上げるのが一番価値があるか,授業目標にそってそれを考えよう。教材研究がしっかり行われ,教材の価値や意味と目標が指導者に明確に把握されてさえいれば,自然とそれが決まってくるはずだ。
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さてさて今日から7月,下半期。夏から秋にかけては予定ばかり入って忙しくぶっ倒れそうだが,負けずにしっかりやるか。
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