天野夏美/作,はまのゆか/絵『いわたくんちのおばあちゃん』主婦の友社,2006年。
「ぼく」の大切な友だちの「いわたくん」には,おばあちゃんがいます。「ちづこさん」といいます。ちづこさんは,家族そろって写真を撮ろうとすると,にこにこしながらも「いやーよ」といって,手をふってことわります。どうして?実はちづこさんには,家族いっしょの写真に写りたくないわけがあったのです。
「ぼく」は,そのわけを知っています。原爆が爆発したところからいちばん近い小学校の「平和学習」で,いわたくんのお母さんと,おばあちゃんが話をしてくれたから・・・。
あとがきで天野夏美さんは次のように書いています。
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いわたくんのお母さんは,
子どもたちに原爆の話を伝えるとき,
こんなふうに結びます。
「『戦争なんてずっとむかしの話』,なんて思わんでね。
ひょっとしたら,『未来の話』になるかもしれんのよ。
『未来』,それは君たちみんながつくっていくものだからね」
あまりに残酷で,つらく悲しいお話です。
でも,もしできることなら,子どもたちの心に
恐怖や不安より,優しさや希望を伝えたい。
そんな不可能にも思えた私たちの願いを
はまのゆかさんは,優しい絵でみごとに表現してくれました。(後略)
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広島に住む人には必ず読んで欲しい本です。広島に住んでいなくても,ヒロシマを伝える熱意を持つ人には必ず読んで欲しい本です。
「ぼく」の大切な友だちの「いわたくん」には,おばあちゃんがいます。「ちづこさん」といいます。ちづこさんは,家族そろって写真を撮ろうとすると,にこにこしながらも「いやーよ」といって,手をふってことわります。どうして?実はちづこさんには,家族いっしょの写真に写りたくないわけがあったのです。
「ぼく」は,そのわけを知っています。原爆が爆発したところからいちばん近い小学校の「平和学習」で,いわたくんのお母さんと,おばあちゃんが話をしてくれたから・・・。
あとがきで天野夏美さんは次のように書いています。
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いわたくんのお母さんは,
子どもたちに原爆の話を伝えるとき,
こんなふうに結びます。
「『戦争なんてずっとむかしの話』,なんて思わんでね。
ひょっとしたら,『未来の話』になるかもしれんのよ。
『未来』,それは君たちみんながつくっていくものだからね」
あまりに残酷で,つらく悲しいお話です。
でも,もしできることなら,子どもたちの心に
恐怖や不安より,優しさや希望を伝えたい。
そんな不可能にも思えた私たちの願いを
はまのゆかさんは,優しい絵でみごとに表現してくれました。(後略)
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広島に住む人には必ず読んで欲しい本です。広島に住んでいなくても,ヒロシマを伝える熱意を持つ人には必ず読んで欲しい本です。