Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

ピカソとあそぼう!

2007年09月05日 | Weblog
シルヴィ・ジラルデ,クレール・メルロ・ポンティ,ネストール・サラ共著『ピカソとあそぼう!』ブロンズ新社,1998年,ISBN:9784893091505(絶版)。

「あそぼう!」って言ってるくらいですから,あそんでます。どうやってかって?ハイ,例えば,見開きの両ページにピカソの絵「水浴する女たち」があって,次のような問いが示されています。

《このページの「水浴する女たち」には,7つのまちがいがある。見つけてみよう》

といった具合です。テレビ番組ではよく取り上げられる手法ですが,何ともワクワクしそうでしょ。

授業のときには,児童・生徒が楽しい活動をする(あそんでるつもりになっている!)一方で,授業者は別の狙いを持っていることがあります。いえ,むしろ優れた授業はそういうことが多いものです。この本もきっとそうでしょうが,上記したような問いに答えようとして,子どもたちはこの絵を知らず知らずのうちに「よく見てしまう」のです。権威主義的に「よく見なさい」なんて言わなくてもね。

※ピカソつながりで言えば,ここから例えばピカソの作品様式の変遷をふまえ,「たけしの誰でもピカソ」(テレビ東京)に取り上げられているような現代アートに教材を発展させるなんて手があるかも。ちょっと飛びすぎかな?

※写真は表紙の右部分が少し欠けてます。スキャナで全体が撮れませんでした(^^;)。
コメント
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