14日の金曜日に,ゼミ生Tくんが非常勤講師をしている高等学校で授業観察を行った。もちろん授業者はTくん。
実はTくんが「自分の行っている授業を見て欲しい」というので,見せてもらった次第。今年最後の授業ということだった。
授業は高校1年生の芸術(美術)。1校時は「ゾートロープ作品の鑑賞」,2校時「高校総体のバッジデザイン」を観察した。
結果は・・・厳しく言えば穴だらけだ。Tくんにも包み隠さずそう言った。しゃべりすぎなのだ。教師がしゃべりすぎると,一方で生徒の活動が受動的になる。十分肝に銘じておかなければならない。
一方で,全般的には悪い印象がなかった。なぜか?教育で最も大切にしなくてはならないことをきちんと押さえた授業だったからだ。授業で生徒の興味関心を引き出し,教え込みでない本当の学びにしようとする配慮が行われていた。それは生徒自身が考え自己決定する場面をきちんとつくろうとしていることにも現れていた。ここにブレがなかったのは見事だ。生意気なことを言わせてもらえば,フツーの先生よりも教育の基本がしっかりしているかもしれない。しっかり学んでいるようだ。
Tくんは自分で「話すのが苦手なんです」なんて言っている。だがどうしてどうして,立派に話していた。話の抑揚,リズム,間の取り方,これらはいくらでもよくなる。だから,アドバイスしたのは「古典落語を聞くように」ということ,そして「しゃべりすぎないように自分の話すべき内容をきちんと整理して授業にのぞむこと」。
自分の授業を見て欲しいという先生が必ずしも多くはない実態,そして授業を厳しく批評して欲しいという先生は更にという現実を考えると,授業に対するTくんのどん欲な態度は,今最も教師に求められる態度の一つかもしれない。
実はTくんが「自分の行っている授業を見て欲しい」というので,見せてもらった次第。今年最後の授業ということだった。
授業は高校1年生の芸術(美術)。1校時は「ゾートロープ作品の鑑賞」,2校時「高校総体のバッジデザイン」を観察した。
結果は・・・厳しく言えば穴だらけだ。Tくんにも包み隠さずそう言った。しゃべりすぎなのだ。教師がしゃべりすぎると,一方で生徒の活動が受動的になる。十分肝に銘じておかなければならない。
一方で,全般的には悪い印象がなかった。なぜか?教育で最も大切にしなくてはならないことをきちんと押さえた授業だったからだ。授業で生徒の興味関心を引き出し,教え込みでない本当の学びにしようとする配慮が行われていた。それは生徒自身が考え自己決定する場面をきちんとつくろうとしていることにも現れていた。ここにブレがなかったのは見事だ。生意気なことを言わせてもらえば,フツーの先生よりも教育の基本がしっかりしているかもしれない。しっかり学んでいるようだ。
Tくんは自分で「話すのが苦手なんです」なんて言っている。だがどうしてどうして,立派に話していた。話の抑揚,リズム,間の取り方,これらはいくらでもよくなる。だから,アドバイスしたのは「古典落語を聞くように」ということ,そして「しゃべりすぎないように自分の話すべき内容をきちんと整理して授業にのぞむこと」。
自分の授業を見て欲しいという先生が必ずしも多くはない実態,そして授業を厳しく批評して欲しいという先生は更にという現実を考えると,授業に対するTくんのどん欲な態度は,今最も教師に求められる態度の一つかもしれない。