Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

Heimovaaraさんとの初対面

2005年10月10日 | Weblog
ユバスキュラ大学を初めて訪問した。今日最初の,そしてフィンランド訪問最初の予定が,C棟のロビーでElisa Heimovaala(エリザ・ヘイモバーラ)さんと初対面すること。Elisaさんはユバスキュラ大学のInternational Liaisonで働いており,この大学内でのさまざまな訪問のコーディネートをしてくれることになっている。昨日のうちにユバスキュラ大学C棟は確認済みなので,間違うことなくそのまま直行できた。

ロビーではいろいろな人がいて,どの人かわかりにくかった。しかし,きっと我々アジア人は,フィンランドの人たちから見て一目瞭然だろう。分かったらHeimovaaraさんの方から声をかけてくれるだろうと思っていた。時間を少し過ぎて,すてきな笑顔の女性が歩いてきた。真っ黒でカジュアルなコスチュームだ。にこにこと笑いながら我々の方に向かって歩いてくるので一目で分かった。立ち上がり,挨拶。Elisaのオフィスに行ってから今日の予定や大学の説明を聞き,記念撮影。
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ユバスキュラ大学

2005年10月09日 | Weblog
今回の主訪問先であるユバスキュラ大学は,1934年にユバスキュラ教育大学として設立されている。昨年で70年を迎える大学だが,1863年のユバスキュラ教員養成所まで歴史をさかのぼることができる。現在では総合大学になっているものの,ある意味教育が看板の大学であり,広島大学との共通点を感じる。

写真は,ユバスキュラ大学構内への入り口左手にある煉瓦造りの立派な建物だ。正面にはユバスキュラ大学とフィンランド語で書かれている。何の建物かは・・・知らない(調べてからまたアップします,ハイm(_ _)m)。19世紀の教員養成所のころの建物ではないかと思われる。根拠は・・・ない。

明日は訪問初日だ。教育学部長や教員養成学科長などといった幹部の先生方とお会いすることになるので,今日は散歩がてら,構内への道を確認した。ホテルから歩いて5分。日本より少々風が冷たくは感じるが,思っていたよりも寒くはない。
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観光案内所

2005年10月08日 | Weblog
これは観光案内所。木造のようだが,市内にあってはまれな,立派に見える建物だ。正面に見えるだろうか,緑色の「i」というのがinformationの印だ。世界各国同じじゃないかな?

中に入るとインターネット環境があった。もしかしたらメイルチェックができるかもしれないと思ったが,全然だめ。文字化けするのだ。ブラウザを開いても,フィンランド語がそもそも読めないため,設定のどこを変えればよいのやらわからない。あれこれ触るなかで日本語という表示らしきところを探し当てたが,それでもやはり文字化けは変わらず。仕方なくあきらめる。ただ,市内にあるインターネットカフェの場所だけは聞くことができたので良かった。

メイルチェックが欠かせない旅行では,こちらではラップトップと呼んでいるノートブック型のパソコンを携行するのが安心だ。
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自転車ばあちゃん

2005年10月08日 | Weblog
市内で驚いたことの一つ,自転車ばあちゃんだ。若者が着用するような粋なヘルメットをかぶって,さっそうと自転車に乗るおばあちゃん。時々見かける。

本当のところは,少しよろよろとしていて危なっかしい感じがないわけではない。しかし人生を楽しんでいる颯爽とした感じが好印象。健康にも良いことはもちろんだが,何より精神的によろしい。

日本ではまず見ることのない風景だが,これが一人一人を大切にする北欧の常識か。大学の街だからなのか,知的に見える人が多いのも印象の一つだ。
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ホテルの朝食

2005年10月08日 | Weblog
今日は土曜日,特に何かをしなければならないという予定はない。仕事は・・・時差ぼけを治すことなのかも?今日はユバスキュラ市内を散策しながら,仕事の予定をいろいろと考えようということになっている。

食事は旅行の楽しみの一つだが,このホテルが用意してくれるという朝の食事はどのようなものだろうか。食事の質はホテルによってずいぶん違うが,こちらはどうだろうか。昨年のヨーロッパ美術館巡りでは,とても良い食事にありつけたことが印象に残っている。

その食事は・・・大・大・大満足。写真でも分かるように,種類の多いこと多いこと。パンが3種類にシリアルも2種類,ジャム,マーガリン,チーズ,半熟ゆで卵,ヨーグルト,ビスケット,リンゴ,バナナ,クランベリージュース,オレンジジュース,コーヒー,紅茶,牛乳,ホットチョコレート・・・。栄養価満点のオンパレードだ。ユバスキュラ大学に訪問する人たちの宿泊が主になるのだろうが,これだけの配慮があれば,途中栄養不足になることはないだろう。とにかく驚いた。アムステルダムやブリュッセルの充実した食事を思い出した。

朝の食事を用意してくれていたのは,女子学生のように見える二人組。昨夜の担当の男の子とは違っている。交替制でのアルバイトのようだ。「キートス」と声をかけると「キートス」と返ってきた。フィンランド語で「ありがとう」という意味だ。多用しよう。
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ユバスキュラ市内第一夜の印象

2005年10月07日 | Weblog
市街を少し歩いてみると,この街が社会資産としての立派な建物をあまり持っていないように思われた。簡単に言うと,昨年アムステルダムやブリュッセル,パリで見たようなヨーロッパならでは?の重厚な風景のオンパレードがあまり見つからないのだ。もちろん,また到着して間もないため,市内の中心部のごく一部しか歩いていない。1週間後にはまた違った印象を持っているだろうとは思う。

一方で,だからこそこの街や国が「人」を資産と考え,大切にしているのだろうかとも思えてくる。昨年見たヨーロッパの街並みは,過去に世界の中心になった歴史があり,その歴史のなかで世界中から多くの富が集まり,その富を用いて街をつくり,建物を造り(キリスト教の影響が強いが・・・),そしてそれが現在も残されている。

同じような歴史は,この街にはなかったのだろう。しかし,この街の歴史は確かにあったし,今もつくられている。もしかしたら,今つくられているその歴史的な資産は,人の幸福感という記憶のなかに織り込まれるものなのかもしれない。
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Hotel Pension Kampus

2005年10月07日 | Weblog
ユバスキュラ空港からタクシー(なんとプジョー607!)に乗り,宿泊予定のHotel Pension Kampus前で降りる。トランクから二つの大きな荷物を下ろし,玄関のベルを鳴らすと中から自動的に鍵を開けてくれた。3階がホテルになっている雑居の建物なので,エレベーターで上がる。

レセプションには学生らしき若い男の子が座っていた。reservationがあることを言い,書類に記入する。パスポート番号を書くように言われて書く。インターネット環境があるかどうかを聞いてみたが,すぐには分からないとのこと。

部屋の鍵をもらうとK氏は5号室,私は4号室。電子キーだろうか,少し形の変わった鍵だった。翌朝の食事のことなどの説明を受け,鍵穴に鍵を入れ,部屋を開ける・・・と,驚いた。すばらしく清潔な印象。白で統一された部屋はベッドが二つあり,隅々まで清潔そのものだ。

到着してたちまちの1週間程度の予約を入れていたのだが,この環境であれば満足できるようだ。I-NET環境がないのが玉に瑕だが,大学の方で何とか使うだけの環境は提供してくれると考えて,心配しないことにする。
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いざ,フィンランドへ!~ユバスキュラ空港

2005年10月07日 | Weblog
ヘルシンキから乗り換えで約1時間,ユバスキュラ空港に着いた。

プロペラ機の小さな飛行機だったが,関空→ヘルシンキと同様,途中の天候も良く,快適そのもの。全く不安を感じなかった。到着は19時くらいだったので,あたりは暗くなっている。ユバスキュラの最初のvisual imageは,着陸の時に見た滑走路のライト群だった。
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いざ,フィンランドへ!~国際電話-ヘルシンキ・ヴァンター国際空港

2005年10月07日 | Weblog
ヴァンター空港で,一応フィンランドまでは無事に到着したと日本に電話しようと思いたった。しかし,国際電話のように見えるものがなかなか見あたらない。フィンランドでは携帯電話が普及しており,小さな子どもたちも当たり前のように携帯電話を使っているので,固定電話自体があまり必要ないのかもしれない。しかし電話を使うのはフィンランド国民だけでなく,特に空港などでは観光客も使うのだから,なんらかのものはあるだろうと思って探してみたら,写真のような国際電話を見つけた。

テレフォンカードが必要だ。昨年行ったオランダやベルギーのことを思い出し,いくつかの店に入り,国際電話用のカードを売っているかを尋ねた。しかし,ここには無いが空港内にはあるかもしれないなどと,どうも要領を得ない。結局,KIOSKにはあるのではないかとのことだ。セキュリティゲートの外だったので二の足を踏んだが,仕方なく外に出て,そこで20ユーロ分の国際電話カードを購入する。最初50ユーロ分のものがあるかと聞いてみたが,20ユーロまでのものしかないという。それを購入し,使うことにした。

フィンランド国内が全てそうかどうかは分からないが,ここでの国際電話の識別番号は999。それから日本の国番号の81をプッシュし,0を除いた市外局番である82,そして地域番号,個別番号をプッシュする。ただ,このプッシュの反応が鈍い。去年のヨーロッパでもそうだったが,ゆっくり押さないと指の動きの方が早すぎて機械の方がついてこない。結果としてやり直すことになるので,ゆっくり押すようにしたほうがよい。
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いざ,フィンランドへ!~ヘルシンキ・ヴァンター国際空港

2005年10月07日 | Weblog
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港は,行きはユバスキュラ空港へのトランジットのためにしか使わない。いわば単なる通過地点なのだが,しかし一番近いヨーロッパとして,初めてのフィンランド入国の空港として,興味深かった。木工の国として,空港内にあった木で出来たオブジェは印象的。写真右手に見える。
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いざ,フィンランドへ!~フィンエアーMD11

2005年10月07日 | Weblog
関空からヘルシンキ・ヴァンター空港に向かう航空機材はMD11。マグダネル・ダグラスか?定員最大403名。チェックインした座席は窓際ではなかった。ま,それは良いにしても,エコノミーはやはりきつい。単なる思いこみだろうか,昨年アムステルダムに行くときに乗ったJALに比べると,特に前方向の余裕がないように感じた。エコノミーの座席のすぐ前にはビジネスクラスの座席が結構空いている。同行のK氏とともに,ビジネスクラスだったらずいぶん疲労感が違うのになあなんて言いながら,10時間のフライトを楽しむ。
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いざ,フィンランドへ!~はるか7号

2005年10月07日 | Weblog
日本(関空)出発は午前11時のフライトであるため,昨夜は新大阪に一泊した。

ところが,この駅近くのホテルが遠かった。大きな荷物を抱えての,特に階段の上り下りが大変。ホテルを取るときには駅までの移動経路の正確な把握が必要だ。最近はI-NETで確認がいろいろと出来るので,前もってやっておかなくっちゃ。

出発の朝,新大阪で「はるか7号」に乗り込む。7時48分発。同行のK氏は2号車,私は4号車に指定席を取っていた。程なく関西空港に到着。
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フィンランドに注目!

2005年10月06日 | Weblog
このたびフィンランドに1ヶ月滞在し,義務教育世界一という評価を得た国の秘密を探ることになった。

フィンランド?ちょっと唐突すぎない?と考える人もいるかもしれない。しかし今,教育関係者の中では,フィンランドは注目の的である。それは,PISAというOECDの開発した学力テストにおいて,世界総合第1位の栄誉を得ているからである。北欧の小さなこの国は,産業競争力の世界でも第1位を獲得しており,その強さが際だつ。

その強さの秘密はさまざまに語られる。しかし私は,特に学力世界一を達成した最大の理由は,何より教師の力量の高さにこそあると考えている。つまり,国家による制限がミニマムの国において,教師に保障され要求された自由裁量を十二分に発揮できる実力を持つことが出来て初めて可能になった成果だと思われるのである。だから,今回の出張の目的は,その国が,どのようにして高い教育実践力と力量を持った教員を養成しているかを探ることにある。

主たる出張先はフィンランドで最大級の教員養成を行っている大学,University of Jyvaskylaユバスキュラ大学である。フィンランドの南部にある首都ヘルシンキから飛行機で1時間程度の内陸部の小さな街だが,この小さな街の大学が,今,世界中から注目されている。

こちらのプロジェクトの正式決定が遅くなったためにユバスキュラ大学への依頼もずれ込み,10月からの訪問でも,かなりタイトなスケジュールの中で無理をお願いすることになった。1ヶ月の間に,ユバスキュラ大学内の授業を参与観察したり,また授業を実際に行っている先生方にインタビューしたり,その他の資料を収集したりしながら,教師としての高い力量を育てる秘密を探ることになっている。

このブログでは,こちらの大学やその他の学校の教育の様子といった主目的の話も少しだけ!入れつつ,こちらの街や大学の様子などといった異文化の土地の話などを併せ総合的にリポートしようと思う。

ブログのタイトルのHei!は,「ヘイ」(あまりアクセントをつけずに平坦に発音する)と読み,フィンランド語では「やあ」といった意味になる。ちなみにフィンランド語を読むには2点に気をつければよいそうだ。
1.ほとんどローマ字通りに読む。
2.第一音節にアクセントをつけて読む。
この2点だ。さて,あまり格式張らないこの国では,最初の挨拶は,たいていは「Hei」ですんでいる。2度重ねて「Hei Hei」となると「バイバイ」なのだ。ではこの国のリポートの始まり始まり。
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