Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

ア・ラウンドリー復活!

2007年07月18日 | Weblog
L棟ロビー天井部分の雨漏り修理のために一時退避していたア・ラウンドリーが,週明けの火曜日(昨日)に無事復帰,いやいや復活しました。造形芸術(美術)教育教材・構成論受講の2年生が頑張って,あっという間に元どおり。いやぁ,最近の学生もなかなかやるぞ。感動!
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丸屋根の下②

2007年07月15日 | Weblog
(7月8日の続き)

その次に間をおかず感じたのは,「ここは祭壇だ」ということ。祭壇といっても神が祭られているというのではなく,ねむの木を慕う心が集える場所と言うべきか。

設計者である東京大学生産技術研究所教授の藤森照信氏と,発注者である宮城まり子氏の間にどのような内容の依頼と提案があり,最終的にどのような意図でこのようなデザインになったのかは知る由もない。しかし,とにかくあの空間には一種宗教的な空気が漂っていた。

誰しも永遠の生命は持ち合わせない。だから今年80の齢を迎えた宮城氏は,将来自分にどんなことがあっても起こっても,ねむの木の魂がいつも集える場所を,ねむの木の活動の集大成としてつくろうとされたのではないか。そう思われてならない。それも人の表現したものには魂が重なるからこそ,美術館として。アートと美術館という場の持つ新たな顔を,ここで発見した気がする。
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Expression と Representation ②

2007年07月13日 | Weblog
(7月7日の続き)

一方,Representation の動詞形は,Represent(リプリゼント)。これはRe+presentに分けられる。Reとは「再び」,presentは「見せる・示す」だから,Representとはつまり,「再び見せ示す」行為であり,もとの形や色と同じようなものが見せ示されることになる。見えるとおりに描くことと言い換えてもよいだろうか。

Expression では,心の中で感じたことを「私」というフィルターを通し「私」を色濃く映した色・形で表現する。Representation では,オリジナルの形や色をそのまま写し取る表現に重きをおく。そんなニュアンスの違いがあるように感じられる。もちろん境界は曖昧だけれども。

この両者とも,表現における欠かせない大切な形式だということは疑いあるまい。しかし,より意義深いのはどちらなんだと改めて問われればどう答えるか。やはり,「個」の時代にあって,そしてさまざまなツールを使えば本物と同じようなものを簡単に複製できる時代にあって,「私」を写し映す expression の方が今日的な意義が深いと思われてならない。また,そちらがいっそう人を大切にすることにつながるとも。言い過ぎだろうか。
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ア・ラウンドリー ~日常生活色~2

2007年07月12日 | Weblog
このインスタレーション(設置する芸術/現代芸術の一方法,パソコンソフトのインストール【(パソコン内に)設置する】の名詞形,ですね)の作者たちです。実はもう一人,撮影の時に都合が悪かった子もいます。自慢の学生たちですので,どうぞ見てやってください。と言いながら,顔がはっきり見えない程度の大きさにしてしまって,ごめんなさい。
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ア・ラウンドリー ~日常生活色~

2007年07月12日 | Weblog
この作品のコンセプトは公的空間の中に私的空間があるというギャップを作り出すことです。学びの場である大学に、”洗濯物”という日常を取り込むことで、プライベートな面を強調しました。タイトルの『ア・ラウンドリー』は、身の回り【around】にある洗濯物【laundry】のことを表現しています。

私達が暮らす世界はさまざまな色で溢れています。その中でも一番馴染み深いけれど、改めて意識することは少ない自分達の衣服について見つめ直してほしいと思います。同じ青や白の中でもひとつひとつ色が異なっていて、バリエーション豊かな色の世界が広がっています。

普段私達が何気なく使っている衣服の『いろ』の面白さと『ギャップ』を楽しんでください。
 
      -造形芸術(美術)教育教材・構成論 受講生一同-
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※写真と解説文は広島大学教育学部L棟ロビーに設置した現代アートのもの。広島大学HPトップページにも紹介されています。ただ,ロビー天井部分の雨漏り修理のために,急遽一時退避しなければならなくなりました。来週にはまた写真のように復帰する予定です。お楽しみにっ!
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丸屋根の下

2007年07月08日 | Weblog
この丸屋根の下には,ねむの木子ども美術館内の展示室のうち,最も奥の展示室が位置する。

展示室は,大きく分けると二つ(細かく分けると三つか四つ)ある。一つは,一番広い面積を当てられた長方形の展示室。子どもたちの作品が最も多く展示されている。床は木製だったろうか,暖かな雰囲気。そして壁面は真っ白。外壁が真っ白であるのと同様だ。ねむの木の子どもたちの心を色で表したものだと思う。

もう一つの展示室,つまりこの丸屋根の下にある最奥の部屋には,長方形の展示室の右奥から入る。ここには驚きの仕掛けがあった。

(仕掛けを知りたくない人,直接掛川で体験したい人は以下読まないで下さいねー)

広い展示室から,少し細めで短く暗い通路を通ると,突然広大で光り輝く空間に放り出された。作品はもちろん展示してあるが,その作品と「ワタシ」を取り巻く空間,つまり床も,天井も,壁面も,あらゆる面が真っ白だ。そして丸屋根まで届く高い吹き抜けの天井には有機的と感じさせる天窓が心地よい曲線を奏でており,そこから陽光が暖かく差し込んでいる。

この空間に入った瞬間,奇妙な感覚・・・初めて体験する不思議な感覚に襲われた。空中に浮遊しているかのように感じられたのだ。取り巻く空間がすべて真っ白であったために,空間の知覚に揺らぎを起こしてしまったのだろう。特に,開館後間もなくで床にも靴跡など無かったことがいっそう白の空間を強調し,余計にそう感じさせたのだと思う。

そして次に感じたことは・・・長くなったので次回に。

※館内は撮影ができなかったため,外観から。
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Expression と Representation①

2007年07月07日 | Weblog
表現とは何か。

私はいつもこう答える。表現をその特性上2種類,つまりExpression(イクスプレッション) と Representation(リプリゼンテーション)と考えよう。両方とも大切だが,今日的により意義深いのは前者に他ならない,と。広島弁で「知ったげに英語で言うなや!」とおしかりの言葉を頂戴しそうだが,知ったげに言っているのではない。英語の方が理解し易い。今日はExpressionから。

Expressionの動詞形はExpress(イクスプレス),これはExとpressに分けられる。Exとは「外へ」という方向を示す。pressとはよく知られているとおり「圧縮する」だ。Expressとはつまり「圧縮し,外へ向かって飛び出す」行為を言う。目の前に一つのレモンを置き,上から圧しつぶす。すると,中から勢いよくレモン果汁が飛び出すだろう。そういったイメージだ。

このレモンを人間の心に当てはめて考えよう。人間の心が何らかの刺激を受けて圧縮される。例えばうれしかったこと,悲しかったこと,楽しかったこと,悔しかったこと・・・いろいろな体験で心がゆれ動くだろう。その時体験によって心が圧縮されると考えてみるのだ。すると,心から勢いよく飛び出すものがあるはずだ。それは,言葉であったり,身体の動きであったり,音やリズムであったり,色や形であったり・・・。言葉は文学に通じ,身体の動きは身体表現や舞踊に通じ,音やリズムは音楽に通じ,色や形は美術に通じる。

何らかの心の動きがあって,それを契機に感じたことが外へ飛び出すあるいは飛び出させる行為,これがexpressであり,expressionに他ならない。レモンが新鮮であればあるほど果汁が勢いよく飛び出すことも示唆に富む。人の心だって新鮮であればあるほど,その表現には勢いがあると言ってよいからだ。(つづく)

※今日は七夕。空模様は・・・だが。皆さま幸せでありますように。
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丸屋根は銅製

2007年07月06日 | Weblog
6月18日に「焦げ茶色の丸屋根は,実は銅板を曲げ重ねてつくられている」と書いた。ねむの木こども美術館の造形のたぶん一番の特徴になるこの丸屋根は,望遠レンズでアップにしてみると,こんな風にできているんだ。新日曜美術館では屋根を葺いたばかりだったような映像もあり,その時にはピッカピッカの銅色だったね。今は酸化が進んで黒ずんで,味わい深く周りの風景にとけ込んでいる。
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麦の穂② ~子どもに対する眼差し~

2007年07月06日 | Weblog
実はこのブログ,書きかけにしているものがいつも20編程度あるのだが,今日アップするのもその一つ。訪問からあまり時間が空いてもいけないので・・・6月19日「麦の穂①」の続編です。う~ん,時間の経つのは早い。早すぎる。
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この形にならない,でも誰よりも一番大きな麦の穂は,ねむの木学園の「てるゆき」さんが初めて描いたものだ(新日曜美術館,2007年6月3日放送)。てるゆきさんは,5年前に学園にやってきて,みんなと一緒に絵を描くのは初めて,この麦の穂もなかなか形にはならなかった。

宮城まり子さんは番組の中で,てるゆきさんがこの麦の穂を描いているとき,そばに寄り添って次のように声をかけていた。

「思ったことを描いてごらん。ボーン,ドサン,ブーン,音を入れなきゃダメなんだね・・・ドーン。」

(ナレーション)「しかし宮城さんは決して手伝ったり教えたりはしません」

宮城さんは言う。「みんなそうだったから。みんなそうだったから。」「今すばらしい絵を描く子どもたちも,最初はこのてるゆき君のようだった。絵を描くことの面白さに気づいたときが大事。それを邪魔してはいけない。」

この絵に対して,出来不出来でいえば不出来,上手下手で見れば下手,このように受け取る人は少なからずいることだろう。しかし,このねむの木学園では,子どもたちの絵が「モノ」ではなく,子どもたちの生命をリアルに映した「人格」として尊重されている。だから,このひろゆきさんの絵は,美術館の玄関正面の目立つところに誇り高く,そしてたくましく立っている。

子どもに対する眼差しは,子どもが一生懸命つくったものを目の前にしたときに現れる。
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7月3日の写真をペスタロッチーに

2007年07月04日 | Weblog
当初,紫陽花の花を載せていましたが,やはりペスタロッチーに変えました。紫陽花はこちらに。また学生の頃の記憶ながら,「ペスタロッチー」「ペスタロッチ」2つの日本語表記の違いについて最後に追記しました。
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第16回 ペスタロッチー教育賞 -受賞候補者のご推薦を-

2007年07月03日 | Weblog
広島大学Websiteトップページに,第16回ペスタロッチー教育賞受賞候補者の推薦をお願いするリンクが,7月2日付で掲載されました。子どもたちへの限りない愛情と慈しみで優れた実践を行った教育者をご存じの方はご推薦下さい。以下,全文転載します。
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                       平成19年6月21日
各  位
                   広島大学大学院教育学研究科長
                          坂 越 正 樹

拝啓 向暑のみぎり、皆様にはますますご健勝のうちにご活躍のこととお慶び申し上げます。
 さて、私ども教育学研究科では、平成4年、ペスタロッチー教育賞を創設し、今日極めて困難な我が国の教育状況の中で、優れた教育実践をおこなっている個人あるいは団体を顕彰しています。
 本賞は、ペスタロッチー精神に通じた教育実践をおこなっている個人あるいは団体に光を当て、顕彰し、それによって現代の教育を見つめ直すきっかけとなることを期すものでございます。
 つきましては、皆様方から第16回の本賞にふさわしい方のご推薦を賜りたく、ここにご案内旁々、お願い申し上げる次第でございます。  敬具

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第16回 ペスタロッチー教育賞 -受賞候補者のご推薦を-

 広島大学大学院教育学研究科では、平成4年、ペスタロッチー教育賞を創設し、今日極めて困難な我が国の教育状況の中で、優れた教育実践をおこなっている個人あるいは団体を顕彰しています。
 このたび、第16回の本賞にふさわしい個人または団体のご推薦を、広く、教育に関心を寄せる方々にお願いすることにいたしました。よろしくご推薦の程、お願いいたします。

                       平成19年6月21日

               ペスタロッチー教育賞実行委員会
                委員長(広島大学長)  浅 原 利 正

               広島大学大学院教育学研究科長
                            坂 越 正 樹

◆受賞対象
 ペスタロッチー精神ないしペスタロッチー教育に通ずる活動をしている個人または団体。当面、受賞対象は1名または1団体とする。

◆選考方法
 推薦による。推薦された個人、団体を教育学研究科内ペスタロッチー委員会で検討し、受賞候補者数名を選定の上、ペスタロッチー教育賞実行委員会で決定する。
 (「実践報告」、「論文」などの提出をお願いすることもあります。)

◆推薦方法
 推薦者は、所定の推薦書により被推薦者1名または1団体を推薦する。
 (なお、推薦書は下記照会先までなるべく文書にてご請求ください。)

◆推薦期限 
 平成19年8月31日(必着)

◆表  彰
 表彰状及びペスタロッチーの胸像複製1基。
 副賞として、20万円。

◆受賞発表
 平成19年10月。後日、表彰式並びに記念講演会を開催する。

【お問い合わせ先】
〒739-8524 広島県東広島市鏡山一丁目1番1号
      
◎広島大学大学院教育学研究科内 ペスタロッチー委員会
    TEL : 082-424-6756(教育学講座)

◎広島大学教育学研究科部局長支援グループ(総務担当)
    TEL : 082-424-6771
    FAX : 082-424-3478
    E-Mail:kyoiku-bucho-sien@office.hiroshima-u.ac.jp

< 付 記 >
第1回受賞者 宮城 まり子 学校法人ねむの木学園理事長、ねむの木養護学校長
第2回受賞者 谷昌 恒 社会福祉法人北海道家庭学校長
第3回受賞者 児玉 三夫 学校法人明星学苑理事長、明星大学長、明星小学校長
第4回受賞者 山田 洋次 映画監督
第5回受賞者 NHK名古屋放送局「中学生日記」制作スタッフ
第6回受賞者 本吉 修二 学校法人白根開善学校長
第7回受賞者 黒柳 徹子 ユニセフ親善大使
第8回受賞者 社会福祉法人 広島新生学園
第9回受賞者 丸木 政臣 学校法人和光学園長
第10回受賞者 佐野 浅夫 俳 優
第11回受賞者 社会福祉法人 似島学園
第12回受賞者 九里 茂三 学校法人九里学園長
第13回受賞者 中野 光 日本生活教育連盟委員長、日本子どもを守る会会長
第14回受賞者 アグネス・チャン 日本ユニセフ協会大使
第15回受賞者 津守 眞 学校法人愛育学園理事長

※写真はペスタロッチー。ちなみに,「ペスタロッチー」と日本語表記するのは西(広島)を中心に,「ペスタロッチ」と日本語表記するのは東(東京)を中心に使われたが,原語の発音に近い(忠実な)のは・・・モチロン「ペスタロッチー」だと,学生の頃に教わりました。
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指導の先生に感謝・感謝・感謝

2007年07月02日 | Weblog
教育実習の附属2校を訪問して心から感じたのだが,連日遅くまで実習生におつきあい下さり指導して下さった先生にはただただ感謝の言葉しかない。

私が教育実習に行った二十五年くらい前もまさにそうだったと思い出すが,勤務という枠を遙かに越えて,ただただ親身に指導して下さっていた。社会や大学でサービスを受けることに慣れているイマドキの実習生諸君は私と同じように感じたり気づいたりしているのかどうか分からないが,実習を終えて大学に帰った時には話をしなければならないと思っている。

教育だけに限らず,目立たないけれど与えられた仕事以上のことを真心込めて行うこのような人たちに,我が国は支えられてきた。札束で頬を叩いて人を動かすような振る舞いは「美しい国」にはそぐわない。「お陰様」という言葉に込められた日本の美意識とその価値を改めて見つめ直す時かもしれない。

※写真は一昨秋に訪問したヘルシンキ市内のバス。外装のペイントがアートでしょ。トリックアートって言っていいのかな。今年もまたフィンランドに行きます。報告お楽しみに。
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昨日も教育実習

2007年07月01日 | Weblog
一昨日に引き続き昨日土曜日も教育実習校への訪問,中学校2年生の授業を観察。一昨日中学校3年生って書いていたのは間違いだったので,さりげなーく訂正(^o^;しておきました。

題材は「立体感のある平面構成をしよう」。教材研究から導かれた授業の目標,課題設定,評価規準の設定,板書計画,制作手順の確認,指導の焦点化・・・いろいろな資料を調べて,可能な限りの準備をしようとしていたと思う。一昨日の実習生が行った実習授業同様に,授業としての成果は十分でない(これはあたりまえ!)が,教育実習生の行う誠心誠意の努力としては合格点。

【生徒とのやりとりを重視すること】

後の協議会ではいろいろ指摘したが,要改善点として強調したのはこれ。以前(2006年7月5日)に書いた「教育実習生は,しばしば語りたがり,教えたがります」は,いつの時代も変わらない。

教えることは必要だ。しかし,生徒本人が思考したり推理・推論したりすることを無視・軽視した一方的な知識の伝達は,しばしば教師の「教えた」という自己満足だけに陥りやすい。もっと言えば,教師の持っている知識や技能を切り売りするような単純な授業だったら,素人だってできる。

可能な限り教師-生徒間,生徒-生徒間でやりとりを行い,本当に思考された結果から導かれた知識や技能にしよう。そうでなければ,授業は単なる「作業」になるだろう。しっかりと考え工夫した「学び」は,面白く,理解も深く,記憶にも長く残る。大人だって,一方的に淡々と解説をされる番組よりも,クイズ番組の方が遙かに本気で食いついて「してしまう」ことと同様だ。

もちろん,授業時間は限られている。すべてを考えさせることは困難だから,考えるべき学習項目のなかで一つを取り上げるとすればいったい何を取り上げるのが一番価値があるか,授業目標にそってそれを考えよう。教材研究がしっかり行われ,教材の価値や意味と目標が指導者に明確に把握されてさえいれば,自然とそれが決まってくるはずだ。
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さてさて今日から7月,下半期。夏から秋にかけては予定ばかり入って忙しくぶっ倒れそうだが,負けずにしっかりやるか。
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