キアスマだけでなく,またフィンランドだけでなく,欧米の美術館は入場料を払うとこのような証明シールをもらい,それを身体のどこかに貼って,入場料を払ったことが分かるようにしているところが多いです。
このシールは,当然,退場の際に不要となります。そう,だからこの写真はキアスマの出口(入口でもあるけど)で撮影したもの。
不要になったシールも,こんなふうに貼り重ねれば不思議とアートのように見えてきます。誰かがちょっとした気まぐれで始めたのでしょうか。初めは意味のない行為であっても,続く者が多くなればそれが意味を持つ行為に変質します。
このシールは,当然,退場の際に不要となります。そう,だからこの写真はキアスマの出口(入口でもあるけど)で撮影したもの。
不要になったシールも,こんなふうに貼り重ねれば不思議とアートのように見えてきます。誰かがちょっとした気まぐれで始めたのでしょうか。初めは意味のない行為であっても,続く者が多くなればそれが意味を持つ行為に変質します。
文字は人の痕跡です。人がつくった壁に,人が文字を残す。これはある意味最も人間的な行為とも言えるでしょう。
ところが,壁と壁に囲まれた空間は奥に進むにしたがって次第にせばまり,人の進行を妨げます。もしかしたら,奥の方は文字が書けていないかもしれません。しかし,壁が開いた方から眺めると,強烈な遠近感が奥に進むことを求めているようにも思えてきます。
我々は進めばよいのでしょうか。留まればよいのでしょうか。進むとすれば,どのように進めばよいのでしょう。留まるとすれば,どのように留まればよいのでしょう。答えは,もしかしたら,この遠近感の消失点のあたり,二つの壁が接近するあの向こうにあるのかもしれません。
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なーんて,想像してみました。どうですか?
ところが,壁と壁に囲まれた空間は奥に進むにしたがって次第にせばまり,人の進行を妨げます。もしかしたら,奥の方は文字が書けていないかもしれません。しかし,壁が開いた方から眺めると,強烈な遠近感が奥に進むことを求めているようにも思えてきます。
我々は進めばよいのでしょうか。留まればよいのでしょうか。進むとすれば,どのように進めばよいのでしょう。留まるとすれば,どのように留まればよいのでしょう。答えは,もしかしたら,この遠近感の消失点のあたり,二つの壁が接近するあの向こうにあるのかもしれません。
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なーんて,想像してみました。どうですか?
正六角形の中は・・・このように小屋や草木など森の風景が。作品の中に一歩を踏み出すと,フィンランドの原風景とも言える360度のパノラマが一気に広がり,鑑賞者を包み込むのです。
そういえば,この正六角形は木材でできていました。感じる人には,もしかしたら木の香りが中に入るよう誘っていたかもしれません。
そういえば,この正六角形は木材でできていました。感じる人には,もしかしたら木の香りが中に入るよう誘っていたかもしれません。
人が目隠しされているの?と見えた方がいらっしゃるかも。実は,作品の中に入り込んでいるのです。
キアスマで最初この作品を見つけたときには,板をつないで作った正六角形を周りから眺めている人が数人。周りからしげしげと見つめていたのですが,このような作品を見慣れている眼には「何か仕掛けがあるな」と感じられ,写真と同じように中に入り込みました。
周りの人は「あれ?入ってもいいの?」という様子がありありと見受けられましたが,内側にこんなふうに入り込んでいた小生が出たあと,同じことを始められました。その時の写真がこれ。
中に入り込むことによって自分にとって可能になる「見え」がある一方,知らないうちに自分自身が作品を取り込まれた風景の一部になってしまっています。おもしろい。
キアスマで最初この作品を見つけたときには,板をつないで作った正六角形を周りから眺めている人が数人。周りからしげしげと見つめていたのですが,このような作品を見慣れている眼には「何か仕掛けがあるな」と感じられ,写真と同じように中に入り込みました。
周りの人は「あれ?入ってもいいの?」という様子がありありと見受けられましたが,内側にこんなふうに入り込んでいた小生が出たあと,同じことを始められました。その時の写真がこれ。
中に入り込むことによって自分にとって可能になる「見え」がある一方,知らないうちに自分自身が作品を取り込まれた風景の一部になってしまっています。おもしろい。
キアスマの中は撮影可能だったので,いくつか気に入ったアートを撮りました。作品名,作者名不明・・・というより,作品情報はいつもあまり気にせずに見ているので,調べてないっていった方が正確です。キャプションはもちろんありました。
これは現代美術館キアスマ玄関の1ショット。フィンランド国民のためにフィンランド語とスウェーデン語,そして観光客のために英語で書かれている・・・はずです。ローマ字読みがほぼ可能なので「キアスマ」,そして第一音節にアクセント。これがフィンランド語の発音の基本でしたね。
デザイン美術館って,ストレートな名前です。それにとても立派な建物。
フィンランド・デザインを中心に展示してあります。ちょうど23日は,二人のデザイナーの作品展示期間でした。お一人はマリメッコの著名デザイナーでしたが,両方とも名前が手元にないので・・・。後日修整アップロードします。
フィンランド・デザインを中心に展示してあります。ちょうど23日は,二人のデザイナーの作品展示期間でした。お一人はマリメッコの著名デザイナーでしたが,両方とも名前が手元にないので・・・。後日修整アップロードします。
敬虔な信徒がこのように心からの礼拝を行っています。東洋からひょいと訪れただけの人間が決して破ってはならない神聖な空気を感じます。
当然ですが,ここは観光地ではなく宗教儀式の場です。ですから,ノースリーブ禁止,帽子着用禁止,ノーフラッシュなどの約束事があります。また入場料は取っていません。
2年前に訪れたときには,このウスペンスキー寺院でCDを買いました。教会音楽が録音されたものです。ヴォーカルでした。
海外を訪れたときに現地の文化を理解するにはいくつかの方法がありますが,私がよく行っているのは,現地のマーケットをぶらぶらすることと,現地の音楽を手に入れることです。
当然ですが,ここは観光地ではなく宗教儀式の場です。ですから,ノースリーブ禁止,帽子着用禁止,ノーフラッシュなどの約束事があります。また入場料は取っていません。
2年前に訪れたときには,このウスペンスキー寺院でCDを買いました。教会音楽が録音されたものです。ヴォーカルでした。
海外を訪れたときに現地の文化を理解するにはいくつかの方法がありますが,私がよく行っているのは,現地のマーケットをぶらぶらすることと,現地の音楽を手に入れることです。
天井から注ぐ太陽光と肖像の眼差しを受けて,敬虔な信徒は神への畏敬をさらに深くするのかもしれません。ロシア語で書かれた文字が読み取れるでしょうか。異邦人には,ロシア正教会だろうと判別できる材料はこれくらいしかありませんでした。