「終わったらまっすぐ帰ってきなさいよ」。
カミサンの言葉を尻目に、
背広とネクタイ、黒の革靴を、
脱いだ後の服とズボンとドタ靴を車に積み込んでいた。
でもどこかに緊張感があったのだろう。
途中で気がついたら、鳥レンズを積み込むのを忘れていた。
最近肌身離さぬタブレットも忘れた。
写真の依頼者からは、
入学式は初めての学校だから、設営はどこまで手伝ってもらえるかわからない。
全部自分一人でやるつもりになって。と言われていた。
でもそのあたりは、何度も経験している先生方である。
どんと座っていれば良い校長先生が一番気遣ってくれた。
そして前列椅子は16個とあれだけ言っていたのに、いつの間17個に。
これもどこでもあることです。