”ザゼンソウ(座禅草)”
「あっ、ここだったんだ」。
ちょうど一週間前信州でのこと。
辰野町平出の交差点から諏訪盆地有賀に抜ける
杖突峠近くの辰野よりにその公園はあった。
昨年辰野にフクジュソウを見た帰りに寄った所だ。
その時はまだ雪が深く、駐車場は広かったが、
そこから歩く道は雪の下でどこが公園かも分からなかった。
”ザゼンソウ(座禅草)”
「あっ、ここだったんだ」。
ちょうど一週間前信州でのこと。
辰野町平出の交差点から諏訪盆地有賀に抜ける
杖突峠近くの辰野よりにその公園はあった。
昨年辰野にフクジュソウを見た帰りに寄った所だ。
その時はまだ雪が深く、駐車場は広かったが、
そこから歩く道は雪の下でどこが公園かも分からなかった。
”ミズバショウ”
ザゼンソウを見るときはいつもそんな風だ。
木道があっても雪に覆われていてまともに木道が歩けなかったり、
そんな雪が解けたすぐあとに生えてくるのだから、歩きにくさの文句は言っていられない。
公園の入り口は、駐車場から250mも林道を歩いた所にあった。
林道の日陰はガヂガチの霜柱。公園は防獣ネットに囲まれていた
ゆっくり回っても20分もあれば一周できる公園である。人は私たちだけ。
三分の一ほど回ったとき、同年輩のご夫婦が追い付いてきた。
私はカミさんの数十メートル先に居た。
カミさんが、あいさつがてら話し始めたら奥さんと話が盛り上がったみたいで、
木道からちっとも動かない。
カミさんは先頭にいて、後ろを振り向きながら話しているので、相手はカミさんのペースに合わせて歩くしかない。
私はこれはまずいと思ったので、カミさんの所まで戻って、
「カメラ貸して」、とふんだくるように取って、すごいスピードでカミさんたちから離れて先へ行った。
私を目で追って、ペースを上げてくれるはずと思っていたが感じてない。
もう半周近く離れてしまったが、話は盛り上がるばかりだ。
もうだめだ。見に来たのかおしゃべりに来たのか。
ついに出口まで来てしまった。カミさんたちの姿は見えない。
私は二周目を回ることにした。
しばらく回ってから心配になってきた。カミさん私が公園を出たと思って車に帰っちゃうんじゃないかと。
仕方ない、私はまた出入口へ戻ったら、そこでまだ話している。救いようがない。
あげく、相手から名刺までもらって「お父さん名刺持ってない」。 「持ってない!」。
二人になった時、カミさんの空気の読まなさに怒りをぶちまけた。
「いいじゃん、いっぱい話すことあったんだもの」。
二人は、山野草が好きで小淵沢インター近くに千葉県から移り住んで。自宅の庭に山野草を植えていること。
奥さんは生まれが信州戸隠、ご主人は富士吉田出身。
甲府盆地のザゼンソウのポイント・・・
車に帰ったら、お二人の車は私の隣だった。
奥さんが、メモ用紙を持って住所を教えてという。
車に戻れば名刺は持っている。
はじめてご主人と話をした。
ゆったりと日々を過ごしている様子がお二人からうかがえた。