6月14日。
いつもの沼でコアジサシを撮っていると、
野鳥のM先輩から声をかけられた。
ここでお会いするのは珍しい。
「レンカクが来てるらしいよ」。
12時で打ち上げにしようとしていた矢先の事でした。
レンカクは熱帯圏の鳥で日本では迷鳥とされる珍鳥だ。
この沼で5~6年前に記録されていて新聞にも載った。
午後三時過ぎ、用事を済ませて再び沼へ。
頭の中にレンカクはあったものの、ジタバタして会えるものでもない。
沼の西側に移動してコアジサシを狙っていた。
左隣にもう一人カメラマンがいた。
一時間ほど経った時、沼の上空を東に向かって飛ぶ鳥を発見。
羽の白さが目立つ。あの大きさはなんだ。思わず双眼鏡をのぞきこんでしまった。
レンカクだ!。 隣のカメラマンはシャッターを切っていた。
一生の不覚。その方は朝から狙っていて、その前に飛んだ姿も撮っていました。
レンカクは対岸の田の、そう遠くない場所に下りたみたいであったが斜めに下りて行ったので確証はない。
「以前もあそこの田に下りたんですよね」、「対岸で探せば見つかるかもしれない」。
隣の方の言葉に意を強くして対岸へ行ったのでした。
稲はそう伸びていない。カルガモの頭がちょこちょこ見えている。
これなら居れば見つけられそうだ。ほどなく発見。 初鳥、レンカクだ。 カメラマンは私一人。 16時25分。
胸がバクバクする。とにかく証拠を収めなくては。
尾が長いぞ。
証拠写真は撮った。もう少し距離を縮めたい。