詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

バラード

2008年08月03日 | 日記
ヤケ酒を飲んで
市営グランドの柵を乗り越えたら
そこは満天の星々
ぼくだけの舞台
なにひとつ
歌の聞こえてこない

寝そべって見上げれば
空も 地球も
蒼穹の夢の欠片のよう

円形競技場みたいな市営グランドを
おそるおそる
素足で歩いてみたよ

喚声はもう遠い過去のこと
昨日君と別れてきた
街の雑踏も
まるでいまでは海底の葬送

花火が欲しかったので
バーンと喚声を上げてみたよ
眼のなかいっぱいに
破裂するのは涙だろうか

さよなら
いつも風の中だった20世紀
さよなら
いつも奴隷たちの国というより
家畜たちの国だった祖国