詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

蝋燭 (辺境詩手帳から NO.3)

2008年08月31日 | 日記
ミヒャエル・エンデは
傑作ファンタジー「モモ」の中で
人間の生命を蝋燭の炎に例えてた

この地球は
次から次からへと
消えてゆく蝋燭の代わりに
新しい蝋燭に点灯されてゆく
蝋燭の星でもあったろうか

荒野の樹の下で
ひっそりと消えてゆく蝋燭
多くの蝋燭に見守られて
その蝋燭からと
炎を受け継がれてきた宮沢賢治のような蝋燭

ぼくの蝋燭は
もうほとんど残り少ない
断崖絶壁の上にたつ
折れ曲がった蝋燭

もうこれ以上権力者たちは
ただでさえやせ細った人々の蝋燭から
蝋を削り取っては
自分たちの蝋燭に継ぎ足すことを
止めるべきだと思う