子供の頃
吹雪というと嬉しくなって
外へと飛び出してゆく癖のあったぼくには
破壊願望がある
自然をだって
人間をだって
目先の利益のために
破壊し続けるものたちを
破壊せずには
再生が不可能だから
宮沢賢治という
日本一の預言者というべき作家にも
もちろんそれはある
「オッペルと象」という革命の童話や
嫉妬から殺人にまで至る「土神と狐」
山之口獏という
賢治同様に関東大震災が
その詩作の出発点になった沖縄の詩人にも
ぼくの破壊願望は
彼らの足跡の途絶えた地点から
始まっている
ぼくの立っている地点にこそ
雷や地震や台風たちが
次々とやってきて欲しい
小林多喜二のように
権力に嬲り殺されるような詩人になりたいものだ
吹雪というと嬉しくなって
外へと飛び出してゆく癖のあったぼくには
破壊願望がある
自然をだって
人間をだって
目先の利益のために
破壊し続けるものたちを
破壊せずには
再生が不可能だから
宮沢賢治という
日本一の預言者というべき作家にも
もちろんそれはある
「オッペルと象」という革命の童話や
嫉妬から殺人にまで至る「土神と狐」
山之口獏という
賢治同様に関東大震災が
その詩作の出発点になった沖縄の詩人にも
ぼくの破壊願望は
彼らの足跡の途絶えた地点から
始まっている
ぼくの立っている地点にこそ
雷や地震や台風たちが
次々とやってきて欲しい
小林多喜二のように
権力に嬲り殺されるような詩人になりたいものだ