詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

広島に続いて明日は64回目の長崎原爆忌・・合掌!&元裁判官も反対の裁判員制度

2009年08月08日 | 歴史
広島原爆忌で思い出すのは、その数年後に自殺した開高健の友人だった原民喜。
彼の多くの作品が読める日本ペンクラブ電子文藝館「小説」はー『ここ』

長崎の原爆忌で思い出すのは、戦後文学の奇跡!島尾敏雄。残念ながら島尾氏の著作はネットでは読むことが不可能みたいだ。

僕が戦後日本文学ベスト10に入れたい武田泰淳と大岡昇平との軍隊でのこの世の地獄物語は、上にリンクした電子文藝館「小説」で数作品を読むことができる。

島尾作品のどれが、長崎の原爆について書かれていたのかが思い出せない。でも日記的な作品だったので・・たぶん、「日の移ろい」じゃなかったかなと思う。裏「死の棘」的な存在の名作。
その作品中で、かって生き生きとしてあった長崎の街のざわめきや、知り合いの人々が清冽な哀しみとともに回想されている。

島尾作品には三つの分野がある。シュールリアリストのような夢について、特攻兵器部隊体長としての戦争体験についてと、彼の浮気を原因に狂ってゆく妻との葛藤の作品とが。
僕は、夢>戦争体験>妻の順番に好きで、初期の頃のシュールな詩情をずっと愛してる。

◆興味深い裁判員制度についてのcafe日記があったのでアップを。詳しくはー
『ここ』
《元裁判官106人が応じた市民団体のアンケートで、82%が「刑事裁判で誤判は避けられない」と答えたことが8日、分かった。
「検察官寄りの裁判官が多すぎる」などとして、取り調べの可視化を求める意見が多かった。裁判員制度については61%が反対した。》とか・・

蝉が鳴き出したので蝉と刑務所の句をー

2009年08月08日 | 日記
ふるさとの蝉みんみんの坂途上

蝉なぜみな腹みせ死ぬるや真昼の刑務所

蝉よりも風に逆らう蜻蛉と死のう

蝉の死骸見ない踏まない日本かな

刑務所の饂飩すすればはや秋の風

暇なのでわざと迷路の刑務所一周

青空より蝉のションベン日焼けの顔に



マスコミを挙げての裁判員制度報道は法務官僚と翼賛マスコミの憲法違反・憲法に弓を引く陰謀だ

2009年08月08日 | 歴史
6日に結審という日程には、検察等法務官僚の目論みのようなものを感じた。

何故わざわざ、広島の原爆忌にぶつけるのか・・そうでなければ、26万人という広島の原爆という大量無差別兵器での慰霊者たちや、病院で原爆症に今なお苦しんでいる被爆者たちや、原爆症の不安に怯えてる被爆二世・三世の敬虔な祈りのすぐ側での・・田母神(死神)の核武装論の集会が当然大きな記事になったはずだと思う。

裁判のスピード化という名目での・・裁判前の事前審査での検察と弁護士の話し合いで証拠等を決めてしまうのは憲法違反だし、オウム真理教事件や、容疑者が否認し続ける冤罪事件や毒カレー事件のような裁判等の・・数年がかりで徹底的に真相を追究しなければならないはずの事件も多い。

尋問等の映像化もなしに、検察の選んだ証拠だけの裁判などとなったら・・この国はさらに一層、警察検察がやりたい放題のえん罪だらけ国家になるんと違うのか?