詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

詩 未来

2010年09月04日 | 
あまりも野蛮で
あまりにも身勝手すぎた資本主義も
いよいよ終焉の時を迎えてしまった

未来はどっちの方角かはとんとわからないけれど
あるたけの力で
記憶している限りの忍苦の思いを込めて
あちこちに血の滲んだ襤褸の旗を
思いっきり大空へと振りかざそう

歴史から何ひとつ学ぼうとしなかった
冷酷で吸血鬼的な資本主義はもう長いことがない
利子だけが何故唯一増殖してゆくというのか
さらに超え太り生き延びるために
さらに暴力を総動員して
あらゆる生命を殺し尽くすファシズムを求めるというのか

満身創痍で倒れようとも
その場に立ち続けるというのが
ほんとうの勇気で
ぼくらの心の奥底には
美しい思い出に満ち溢れてるのだから

どの傷のひとつひとつをも
ひしと抱きしめよう
かって愛したきみの慰めの言葉や
愛する者たちの眼差しと
その思い出で一杯になりながら

おまえの体の温もりと
おまえの流した涙の塩辛さ
慟哭の日々の記念碑の周辺では
いつだって
吹雪や暴風雨が吹き荒れている時代だから