詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

末期的な資本主義からの脱出案を考える(1)

2011年10月17日 | 提案提言
振り返って、何故資本主義が可能だったのかと考えると、マルクスが言及していた「利子」(最初ユダヤ人だけが可能。イスラム圏では未だに利子という概念が薄いので米国がイラクでの水販売を強制しイスラム圏の基本を破壊)と、ウェーバーのプロテスタント精神だったと思う。

「自然界の物はすべて、時間が経つにつれて価値を減少し、最後はゼロとなるというのに、何故お金だけが利子を生み増殖してくのか?」という疑問から、「地域通貨」をNHKでの遺言で提唱したのが故童話作家エンデ(「モモ」「ネバーエンディングストーリー」作者)だった。
この「地域通貨」の試みは継続して続けるべきだ。
さらにぼくが何度か提案した相互扶助的で共生的な「時間貯蓄ボランティア銀行」もまた・・

M・ウェーバーは官僚制についての著作も有名。資本主義後に、官僚制の質的変化があったのではと思う。
経済的発展とは裏腹の経済的な収奪として、通貨発行権での市場経済管理と税金の出入りの管理権とが官僚の手中に・・
それを担保してきたのは、軍検察警察等「暴力装置」なのは相変わらずで、大半の政治家が政治屋で飾り物・・というこの国の伝統もまた。
政官財マスゴミ米国による小沢氏冤罪事件でも、現在日本の「暴力装置」のトップに位置する検察の証拠改ざんや憲法法律違反(証拠なしの有罪)が次期総理候補に牙をむいた。

我々にはどのような道が可能なのだろうか?
経済的には、通貨発行権を、ロスチャイルドによって作られ以来国際金融資本支配の日銀という株式会社から取り戻す事と、どのような社会にも変更可能な「税金」(GDPの規模を決定し再分配で社会一変可能)についての考察が必要だ!
「暴力装置」については、国民の覚醒しかないが・・翼賛マスゴミばかりか、共産党や社民党までも、「公務員守秘義務」を連発する検察等に味方し、小沢氏の元秘書国会議員に辞職を迫るというとんでもない情けない国に成り果ててしまった。

最低でも、憲法違反の自衛隊は徐々に「復興・災害救助隊」へと変えてゆくべきだ。(列島という特殊な風土の日本では海上保安庁を質量アップした国境警備隊だけで十分!)
米軍のアジア司令部が置かれてる横田基地で、米軍指揮下で訓練を受けている陸上自衛隊が、近未来の「関東大震災」で戒厳令をとなると・・戦前の軍部独裁日本帝国へとほとんど同じになってしまう。
戦前のように暴走しつつある検察警察については、容疑者・証人の完全な可視化しか対応策はないことだろう。

◆『米国の手先(注:その背後にいる電通は戦前中国での麻薬利権でぼろ儲けした連中や憲兵幹部が結集)としてTPP推進に突き進むNHK』という記事はー『ここ』

泥鰌地獄鍋化しつつある日本、その原因はー

2011年10月17日 | 政治
(1)鬼畜よりもすさまじい野田政権と官僚たちと言うしかない!
その原因はやはり、明治以降の「天皇制」で歴史・伝統文化を奪われてしまったせいではと思う。
そしてロスチャイルド直伝の株式会社の日銀での・・国際金融資本の命令による恣意的な通貨発行権や利子付き紙幣というべき国債は、三重の意味で日本国民からの収奪構造とされている。
それらはー
①最終的にわれわれの税金から支払わせられる(赤字国債利子分も)という点
②日銀株持ち主である国際金融資本への利益還元の実態(通貨発行権を持つ日銀はいくらでも儲けることが可能。万札刷るのに数十円の印刷代)
③リーマンショック後に、以前の数倍のドル等を刷りまくってる欧米中とは違って、日本では以前と同水準で円増刷であり、数十兆円の需給アンバラスデフレ不況やGDPの段階的縮小や雇用・地方破壊の連鎖の最中。

天皇を飾り物にしての閨閥化した公家のやりたい放題は、天武天皇以来藤原氏の専売特許だったが・・戦後は政官財マスコミの閨閥化となり、戦後いよいよ、天皇家は彼らの飯の種になりつつある。
戦前世界トップクラスの財閥だった膨大な天皇家資産を、財務官僚・宮内庁官僚や大企業官僚たちが好き勝手にできるというポケットマネー化しつつある。
情報公開と、ネコババした官僚(国家&大企業)たちへの厳罰法制化が必要だ!

何故、五月に60キロも離れた福島市で無作為選出された子供たちのすべてがセシュウム汚染だったのに、南相馬市の学校再開なのか?汚染土除去のメドもたっていないのにという記事『福島に安全な野菜を』はー『ここ』

(2)反骨の元外交官天木直人氏のブログから二つの記事をアップしたい。
なお、下記記事中の「泥鰌地獄」は、「泥鰌地獄鍋」と呼ぶべき湯豆腐の一種。
以前家で一度作った事があるけど、それほど旨くはない。鱈の湯豆腐の方がはるかに旨い。泥鰌が豆腐へと逃げ込みやすいように、あらかじめ豆腐に割り箸で穴を沢山開けておくのがコツ。
政治に例えると、ブラジルのような最低賃金倍増によるデフレ不景気の回復だべさ! (何故ブラジルでできる事が日本ではできないのか・・)
「天木直人氏のブログ」はーhttp://www.amakiblog.com/

《野田首相は10月15日、防衛省で営まれた自衛隊殉職隊員追悼式に参列してこう挨拶したという。「尊い犠牲を無にすることなく・・・世界平和のために全力を尽くす」と。

その野田首相率いる野田内閣は、日米同盟深化、集団的自衛権の解釈改憲、武器輸出三原則の見直し、自衛隊の海外派遣に際する武器携行の緩和、普天間基地移設の強行などなど、これまでのどの政権よりも明確、かつ急速に憲法9条を捨て去る方向に突っ走っている。

野田首相の追悼式出席を報じる記事には小さく次のように書かれていた。
「・・・(野田首相が弔辞を述べた追悼式では)大震災の津波で死亡した陸上自衛隊員2名や、ソマリア沖での海賊対処中の死者ら過去1年間に公務災害に認定された計9人を追悼した・・・」

この事実がすべてを物語っている。
わが自衛隊の殉職者は、幸いなことに戦闘行為で命を落としたものは皆無だ。事故か病気による一桁の数の殉職者を誇っている。

日米同盟を深化させ、米国の戦争に協力するようになったら、追悼式は一変するだろう。
そこで述べる弔辞は耐えられないものになるだろう。野田首相はその事に思いを馳せるべきだ。

自らの政策が何もない野田首相だからこそ、首相として自衛隊追悼式に参列できることになった機会に、憲法9条の素晴らしさに目覚めるべきだ。
野田佳彦という政治家がこの国の首相になる天命があったとすれば、その事に目覚め、平和外交を行なう宰相となる事しかない。
どじょうには中曽根首相は似合わない。》

《 国論を二分するような重いテーマを、物事のわからない軽量級の政権幹部がいとも簡単に口にする。
自らの力でその事を解決できればまだしも、何もできずに言いっぱなしで終わって、混乱の末に自らの首を絞めることになる。これが今の野田政権の実態だ。

輿石東幹事長が10月16日、地元の山梨県で記者会見し、TPP交渉参加問題はAPECまでに結論を出さなければいけないと語ったと
いう(10月17日読売ほか)。

TPPの意味を理解して言っているとは思えない。ましてや輿石氏に米国の思惑など分かるはずはない。

G20に出席した安住財務大臣がパリで消費税引き上げ法案を来年の通常国会に提出すると言ったという。
石原伸晃自民党幹事長の批判を待つまでもなく、どうして国民の前で言えない事を外国政府を相手に国際公約できるのか。

前原誠司政調会長の慰安婦基金構想発言もそうだ。大騒ぎしてつくったアジア女性基金(村山ファンド)を「そういうものをもらえば、ことの本筋をすり替えることになる(金大中元大統領)と受け取りに反対した経緯を知っているのか。

 この問題を解決するには1965年の日韓基本条約の見直ししかない
が、それが如何に困難なことか知っているのか。

極めつけは10月16日に自衛隊百里基地で開かれた航空観閲式に出席した際の野田首相の発言だ。
中国の軍事脅威を批判し、南スーダンへの自衛隊派遣の意義を強調したという。
それが訪中を前にした首相の言う言葉か。
南スーダンへのPKOなど国際的にどれほどの重要性を持つものか。

今の日本には、大震災被害者の救済や、破綻した年金制度の立て直しなど、国民にとって緊急に解決すべき問題があるのに、それさえ満足にできないのに、国論を二分するような困難な問題にわざわざ突入しようとするのか。

繰り返して言うように、今の野田政権に解決能力があれば別だ。しかし無能な政治家たちが、司令塔もなくバラバラに勝手に発言をしているだけだ。

10月17日の読売新聞で津田歩政治部次長がこう書いていた。「どじょう地獄」という料理がある、と。
生きたままのどじょうを鍋で熱し、豆腐を加えると、どじょうが熱さを避けようと豆腐に潜り込み、最後は一緒に煮上がるのだ、と。

目の前の難問を避けることで頭が一杯で、結局は先のない道を選んでしまう今の野田政権の愚かさを揶揄しているのだ。混迷の果てにたどり着いた政権がこれでは、あまりにも残酷で悲しい。》