◆日本の若者の意識を支配している似非「能力主義」については、内田樹の考察が根本的な錯誤に基づいて書かれていながら、内容的には面白かった。
『格差と若者の非活動性について』はー『ここ』
ーただこの人は少々決め付ける点に難点があるなと感じた。
上記では、《能力や努力(できる能力)というのははっきり言って先天的なものです》(もちろん芸術的・運動的・数学的才能のように生まれつきという要素大の才能もあるがそれも環境しだい)という箇所以外は納得できたが・・
「能力」というが、日本で勝ち組になる条件とはー
①世襲財産やコネ
②同じように特殊受験テクニック等を受けられる親の財産や環境(東大合格者はますます富裕層子弟が)
③好感度いうなんともあいまいな特殊能力 (②と③の混合だと思う。少なくとも芸術や数学や運動のような先天的なものだとは思わない。むしろ後天的な環境の要素が大きい)
日本の権力構造の特徴は、まるで自動機械のように役割分担がきっちりしている点と新段階に突入しつつある点と思う。
日本の権力構造の横綱格はー
①財務省(税金の出入りの徴税権・予算編成権・税的警察権以外にも日銀・公私金融機関への天下り支配)
→あまりにも強大すぎる権力や天下りの頂点である財務省の力を削ぐためには、「国税庁」を財務省から分離して省にして政治家の大臣を置くべき。
徴税権・税的警察権を財務官僚に任せておいて良い点は皆無。
②軍検察警察いう「暴力装置」の改変。
→検察・法務官僚の下請け機関・出先機関に堕っした裁判所を独立させるべき。
そのための最善策は、彼らの権力の源を断ち切ること。
すなわち、被疑者や証人のビデオ等での全面的な可視化しかない。
自衛隊という軍隊は、列島という優れた風土の日本には必要ないし、憲法でも禁止されてるので『復興・災害救助隊』へと段階的に変えてゆくべき。
③企業団体献金等の金による支配→彼らの権力の源になっている企業団体献金を廃止すべき。欧米のように個人献金にすべき。
④米国による支配→防衛利権による戦争屋や通貨発行権という国の行方を決める日銀支配だけでは日本からの搾取略奪では物足りない米国がTPPによる完全な植民地としてすべての富を収奪する事を決定した。
オバマいわく「米国雇用倍増」(日本での雇用を奪って)
あちこちのTPP加盟予想国幹部からは「日本と韓国の完膚なき破壊」
特に④は急変中なので、江戸末期のように、治外法権・関税自主権等を主権を奪われてまた再度欧米の植民地化なのかは予断を許さない。
②については、また戦前の暴力装置官僚組織の独裁社会の再現になる可能性が大と思う。