詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

法務検察大混乱<本澤二郎の「日本の風景」(3581A)<安倍・菅子飼いの黒田高検検事長の大異例定年延長>

2020年02月02日 | 犯罪
法務検察大混乱<本澤二郎の「日本の風景」(3581A)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/23338186.html
2020年02月01日 jlj0011のblog


<安倍・菅子飼いの黒田高検検事長の大異例定年延長>
 この世に正義は存在するのであろうか。いい法律でも、権力者の運用次第で悪法となる。首相含めて国民すべての生殺与奪の権限は、法務検察に握られているが、いまの検察は腐敗まみれで正義が消滅してしまっている。反論できる真っ当な人物もいない。いるわけがない。あまりにもひどすぎる。

 安倍と菅の子飼いの黒田・東京高検検事長が、まもなく定年を迎える。安堵した国民は多かったが、どっこい安倍と菅が和解したようで、前例のない定年延長を強行、法務検察内部が大混乱のようだ。

 法を無理やり捻じ曲げてでも、検察支配に執着する安倍ー菅体制に法学者も怒っている。

<安倍・桜事件の財政法違反刑事告発阻止のための検事総長確保>
 現職の首相が、財政法違反(背任)で刑事告発されている。これまた前例などないが、これを法務検察がどう処理するか。まともな法務検察であれば、韓国の朴前大統領のような運命が約束されている。

 安倍・桜事件は、安倍の政治活動の主体である安倍事務所と内閣府が一体で、政府の行事を分捕って、大掛かりな買収事件を起こしたものであろう。この中には入れ墨やくざから、天下の詐欺師など犯罪と関係する人物も含まれていたことが分かっている。

 安倍晋三というA級戦犯の孫は、国家議員はおろか、一人の人間としても失格者である。悪事を平然と、国費を使ってやりぬいている。血税に手を付けた財政法違反の罪は重い。

 どうあがいても無駄である。法学者のみならず、多数国民が認識してしまっている。如何にNHK読売産経が蓋をかけて、国民の目から見えないように工作しても、それは不可能である。

 その不可能を可能にしようとしている。それが現在進行形の黒田という問題の東京高検検事長を次期検事総長に昇格させようというものだ。その手先が大平正芳の盟友・伊東正義を尊敬するという、イカサマ法務大臣の森雅子である。このことに誰ぞ異論はあるか。

 今朝ほども安倍を「小僧」と呼ぶ清和会OBが、怒り狂って電話してきた。

<カジノ秋元はスケープゴートで狙いは安倍・桜隠し>
 要するに、目下の黒川が指揮するカジノ汚職事件における秋元逮捕は、いうところのスケープゴートということになる。

 安倍側近の萩生田とか西村に捜査の手を伸ばさない。むろん、菅や二階にも。安倍の実弟にも手を出さないという。

 しからば、何のためだったのか。野党への目くらまし作戦である。安倍・桜事件隠しなのだ。

<新型コロナウイルス問題大報道で助かった安倍晋三>
 安倍の桜隠しの本命は、外国から飛んできた。武漢の新型コロナウイルスである。菅の指令で左右に動くNHKを見ていると、よくわかるのだが。毎日のようにこれの大報道に明け暮れて、国会での安倍・桜事件追及を報道しない。

 過去には社会党などに「爆弾男」がいたが、いまの小選挙区制でバッジをつけた小者に追及はできない。安倍を助けているだけなのだ。安倍の嘘答弁を審議拒否で追い詰めるという、当たり前の手段を用いない。

 補正予算はスイスイ、超軍拡予算も、となると、この国の国民は踏んだり蹴ったりだろう。

<正義消滅の検察を野党は追及できるのか>
 せめて野党は、法務検察の本丸を追及する必要がある。検事総長を国会で、とことん攻めるのである。正義の法務検察へと変身させる、その努力をしなければならないだろう。

 日本から正義が逃げてしまっている。そのことに目を向けない国会、国権の最高機関にため息をつくばかりでいいのだろうか。野党の正念場でもある。

 半年後に黒田が検事総長になって、安倍と菅の手駒となって、悪政・暴政を守護する。それを法務検察は、悪しき税金泥棒組織として従うのだろうか。それとも?改革はまず内部から巻き起こるものである。

 政治と独立した法務検察の一大改革も、合わせて推進する好機でもあろう。

2010年2月1日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


米CNNの驚愕報道<本澤二郎の「日本の風景」(3582)<インフルエンザ1500万人感染・死者8000人超><日本で報道しない理由は?>

2020年02月02日 | 犯罪
米CNNの驚愕報道<本澤二郎の「日本の風景」(3582)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/23353000.html
2020年02月02日 jlj0011のblog


<インフルエンザ1500万人感染・死者8000人超>
 昨日のことだ。ほぼ毎日のように米CNN日本語版を見ていた。北京でも共同、NHK、ヤフーニュース、韓国聯合ニュースを見ることが出来るので、内外のおおよその動きを知ることが可能だ。

 ブログは、アメーバ、ニフティは排除されたが、不思議とライブドアに記事を書くことが出来た。ただし、それを公開することはできない。

 ともあれ、アメリカにインフルエンザの被害、それも史上最大の感染者と死者の数に圧倒されてしまった。CNNでも初めて報道したものか。中国の新型コロナウイルスなる報道に世界が振り回されているため、自国のことも報道せざるを得なかったものか。

<日本で報道しない理由は?>
 アメリカン・インフルエンザの惨状を、日本の新聞テレビは報道していなかった?筆者だけ知らなかったのか。友人に確かめると、彼もびっくりしていた。大半の日本人も知らない。

 都合のいい記事とそうでない記事がある。新聞テレビはそうだが、通信社はそうであっては、ビジネスとして成り立たない。

 共同時事が配信しない?不思議なことである。産経には反共主義者の記者がワシントンにいるはずだが、彼らは知っていて報道しない事情は分かるが、なんとも不可解なことである。

<中国の新型肺炎死者は目下300人>
 真実を伝えるメディアでなければ、人類は真っ当に生きていけない。

 今の日本は、安倍・桜事件でさえも蓋をしていて悲しい。国民を間違った船に乗せて、危険な航海をさせている。今がそうである。

 中国の新型コロナウイルスによる死者は、300人の大台に乗ったと報道されている。WHOも監視を強めている。

 武漢市当局の対応も表面化した。処分も行われた。ただ武漢市の8人の英雄的行動をとった市民を、当局が逮捕したというが、いま彼らはどうしているのか。興味はある。

 どこの役人も初期の対応は、かなりいい加減である。役人の特性でもあるが、それが武漢市でも起きて、事態を拡大させてしまった。姿が見えなかった李克強の登場で、多少安堵する向きもあるらしい。

 筆者は3月中旬に帰国する予定だったが、1月28日に大金を払って日航のチケットを購入して成田に着いた。空き席がかなりあったのにもかかわらず、担当者は「2席しかない」と嘘をついて、べら棒に高い航空券を買わされた。今も腹が立つ。わずかな年金1か月分が消えてしまったのだから。肝心の出国については、いつもと全く変わらなかった。税関職員に「体温も測らないでいいのか」と問い詰めると、自動的に測定しているとの返事が返ってきた。

 はっきりしていることは、病気持ちの高齢者は危ない、ということである。

<「12月の時点で6000人」に信じなかった>
 12月のことだった。知り合いの米国に滞在する娘さんの、信じられない情報に、一顧だにしなかった。

 例のインフルエンザのことで、それによるとアメリカでは、それによって6000人死んだ、というものだった。今からすると、この情報は正しかったのだ。

 12月6000人死亡、1月を経て8000人を超えたのだ。

 日本の新聞テレビは、アメリカのインフルエンザについて、正確な報道をする責任があろう。中国の報道だけでなく、アメリカの様子も。日本人に感染しないインフルエンザなのか。それとも日本で、予防接種した人には感染しないのか。

 大事なことは、病気持ちの年よりは、マスクと手洗い、うがいを励行すれば、まず心配する必要はない。人込みに入るな、である。筆者の心配は、北京の96歳になる義母のことである。

2020年2月2日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


7. 赤かぶ[55270] kNSCqYLU 2020年2月02日 14:03:07 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[6554] 報告
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全米で1500万人が感染、死者8千人超 過小評価されがちなインフルエンザの脅威
https://www.cnn.co.jp/fringe/35148772.html
2020.01.31 Fri posted at 17:30 JST CNN


米国内のインフルエンザの感染者数が増加。過去10年で最悪級と予想/CNN

(CNN) 世界中で数千人の感染が確認された新型コロナウイルス。国境封鎖に乗り出した国もあり、米国ではマスクが品切れになるなどの騒ぎが広がっている。

だが、全米で1500万人が感染し、今シーズンだけで8200人以上の死者を出したウイルスがある。新型コロナウイルスではない。インフルエンザのウイルスだ。

米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)によると、2019~20年にかけてのインフルエンザシーズンは、過去10年で最悪級の状況が予想される。これまでに少なくとも14万人が、インフルエンザによる合併症のために入院した。インフルエンザは今も猛威を振るっており、感染者数はさらに増える見通しだ。

米テンプル大学医学校のマーゴット・サボイ医師によると、インフルエンザは日常性が高いことから、危険性が過小評価されがちだという。しかし米疾病対策センター(CDC)によると、インフルエンザによる米国内の死者は、年間少なくとも1万2000人に上る。2017~18年のシーズンには6万1000人が死亡、患者は4500万人に上った。

2019~20年のシーズンでは、これまでに米国内で1500万人が感染し、子ども少なくとも54人を含む8200人が死亡している。CDCによれば、インフルエンザの流行は11週連続で続いており、今後も数週間は続く見通し。

「私たちは未知のものを恐れ、新しい新興の感染症についての情報を求める」「何が真の脅威で、何がそうでないのか、私たちはすぐには判断できない。だから、必要のないパニックを起こすことがある」。サボイ医師はそう指摘している。

世に倦む日日 @yoniumuhibiより

2020年02月02日 | 犯罪
日本観光旅行という商品が世界市場で売られていて、各国がそれぞれ提供している商品全体の中で特に競争力が強いわけだよね。値段が安くてクオリティが高い(満足度が高い)から。コストパフォーマンスが特にいいから。資本にとっては結構なことだが、低賃金の労働者や地域社会にとっては全然よくない。

誰も言わないが、外国人がこれほど押し寄せるのは、日本観光旅行という商品が安いからだ。異常な安値だからだ。ダンピングなんだよ。なぜこの商品の市場価格をこんなに安くできるかというと、日本のサービス労働者の賃金が異常に低いからだ。インバウンド資本が接客する労働者から搾取しているからだ。

これを機会にインバウンド政策は全面的に見直すべきだ。インバウンドの止揚を決定すべし。後進国の物乞い経済じゃあるまいし、いいかげんに屈辱的な国民経済のあり方はやめるべきだ。サムライの国の製造業を復活させよ。ポストスマホの新デバイスを開発して売れ。輸出立国の再建、電子立国日本の復活。

ピークは4月5月だと言われている。5月は東京五輪の2か月前だ。日本が感染拡大の阻止に失敗して、東京を中心に死者数が3桁とかなったら、必ず東京五輪中止論の声が起きる。五輪を仕切っているのは欧米、特に欧州。早めの対応で、中国からの入国を禁止しないといけない。https://www.j-cast.com/tv/2020/01/29378257.html …

中国からの入国者を止めないといけない。全面的に入国禁止にしないといけない。日本人の中国渡航も禁止。その上で、マスクを大量に無償提供するとか、アルコール消毒液を送るとか、できることは何でも全力で支援すればいい。国境(空港)で止めないとどんどん入ってくる。検疫はザルで止められない。

フジの番組で春節中(先週)の黒門市場の絵が出ていた。本当に信じられない。満員電車と同じ混雑の環境で観光客に接客。朝から晩まで濃厚接触。バスの運転手はマスクをしていたのに感染したんですよ。安倍晋三の責任も重いけれど、黒門市場の「身を守る行動」はどうなんだろうと。

サンデーモーニング。春節前日の24日に、安倍晋三が祝賀メッセージの動画を上げ、「春節に(略)更に多くの中国の皆様が訪日されることを楽しみにしています」と発言した事実に触れなかった。武漢の封鎖が23日で、その翌日のことだよ。なぜマスコミは報道しないのか。https://www.mag2.com/p/news/437867

サンデーモーニング。今日の田中秀征のコメントこそが中国ヘイトだ。中国に対する憎悪の扇動であり、WHOを貶めて偏見を刷り込むプロパガンダだ。公共の電波に乗せてはいけない暴言だ。だが、しばき隊左翼の中で、田中秀征や興梠一郎を批判する者は一人もいない。弱い立場の札幌ラーメン屋を叩く。

TBS報道特集を見ると、武漢からの帰国者たち、帰ってくる前から、日本政府のやり方に対して相当に不信感とストレスを溜めていた。対応や連絡が不親切で、行き当たりばったりで、混乱していた。おまけに、相部屋の強制だの、共同浴場・共同トイレ・共同洗面所だの。

第4便が遅れる理由を中国のせいにしているけれど、おそらく、本当の理由は、37歳の内閣官房官僚の自殺だ。彼が帰国者受け入れの実務を担っていた。代わりがいないのだろう。上司課長&菅義偉と帰国者との間に挟まって、どちらからも責められ、神経衰弱になったのだ。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200201-00050245-yom-soci …

これ。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200201/k10012269071000.html … TBSの報道で、府中の警察大学校の宿舎(だと思うけれど)が、共同風呂で共同トイレで共同洗面所なのは問題だと批判が出ていた。で、その人たちを朝霞へ移したんだと思うけれど、何か不手際があって苦にしたんだろうか。勝浦の相部屋も信じられない失態だ。内閣官房。

お、昭和・平成な働き方。(厚労官僚が)休日出勤やってましたね。予想通り陽性は2名。https://times.abema.tv/posts/7039764 気になるのは内閣官房の若い官僚の自殺。飛び降り自殺かな。何があったんだろう。この職員の上司、勝浦のホテルの件でニュースに出てましたね。相部屋問題。その辺りが原因なんだろうか。

ブラタモリの四万十川特集。せっかくだから、陽水の父親の生まれ故郷のことについても少し触れてくれればよかった。http://hatanakamura.blog.fc2.com/blog-entry-477.html …

今日明日(2/1-2)は土日だから新規の感染者はゼロですね。保健所も国立感染症研もお休み。厚労官僚の正しい働き方。検体検査のリソースは、現在は武漢チャーター便の日本人帰国者の分に集中して投入されている。1日200検体。週明け3日に第3便分の結果が出るでしょう。想定としては陽性は2例。

東京五輪への不安も広がるからだ。なるほど。政府が管理と統制を徹底して、日本の感染はたいしたことないように見せて印象操作している。今後、「感染者数」が特に増えるということはないだろう。まさに、福一の海水の放射能汚染濃度のように、安倍晋三に「アンダーコントロール」されるだろう。


一人ひとりの力がつくった100万人の民主主義/『写真集 : キャンドル革命

2020年02月02日 | 犯罪
●紹介:『写真集:キャンドル革命――政権交代を生んだ韓国の市民民主主義』(コモンズ刊 定価:本体3400円+税、B5変形判、312ページ)
一人ひとりの力がつくった100万人の民主主義
小林たかし

1.本の力と共同制作の力
 本書は、キャンドル革命一周年の2017年10月に韓国で出版された本の日本語版。定価は3400円(+税)と高値で、重さも1キロをこえるが、中身もズシリとくる。中身を紹介するまえに、個人的なお願いを一つ。――大金を払える人は、たたかう韓国民衆へのカンパと思って買ってほしい、フトコロのさびしい人は買った人から借りて読んでください。読み終わったら、この本を仲間に宣伝してくれるとうれしいです。

 さて、本書は本の力を遺憾なく発揮した、おすすめの写真集だ。非暴力に徹したキャンドル集会に集まる人たちの素顔――東学農民運動からキャンドル革命へいたる120年のたたかいの歴史――世界の民主主義に光をあたえたキャンドル革命の意義、これらを一冊にまとめ上げる総合力と再現力は、どちらも比類がない。ネットにはネットの力があるが、本には本の力がある。

 この本は、労働者詩人で写真家の朴勞解(パク・ノヘ)が監修した。63歳の彼は、1989年に「南韓社会主義労働者同盟」という組織をつくった社会主義者で、序詩は彼の作品。写真家の金宰鉉(キム・ジェヒョン)は、労働争議や反原発運動の現場を撮ってきた35歳の若い人で、キャンドル集会参加者のさまざまな姿と多くの局面を切りとった写真を載せている。長文のドキュメンタリーを書いたのは金藝璱(キム・イェスル)という36歳の女性。非営利社会団体「ナヌム(分かち合い)文化」の事務局長。

 23週間、光化門(クァンファムン)広場に通いつめた彼女は、《はじめに》にこう記している。「明日の情勢を分析し、次の集会のプラカードに書くフレーズを話し合い、戻って来てから夜通し手帳や写真を整理して、この本を創っていきました」(3ページ)。本書の著者名は彼女一人だが、このドキュメンタリーは仲間との共同制作だ。

 本書は6割以上が写真ページだ。目に焼き付くような写真の合間を縫って、キャンドル革命[16年10月~17年3月]の6章にわたるドキュメンタリーが時系列で組まれている。その所どころに闘争日誌があり、集会で歌った歌の歌詞があり、参加者の声が紹介され、朴槿恵(パク・クネ)の妄言集や通信社の記事などが配置されている。

2.「100万人それ自体が巨大な暴力だ」
 5か月にわたるキャンドル集会には、韓国総人口の33%にのぼる総計1685万2000人が参加した。毎週土曜日の集会には、100万人もの人びとが繰りかえし集まったのに、一件の事故も一度の暴力事件も起きず、集会参加者に一人の逮捕者も一人の死者も出さなかった。なぜか? 著者はこう書いている(119ページ)。

 「キャンドル市民みずから暴力を誘導する動きに巻き込まれることなく、賢く成熟した抗争をしたからである。しかし、より本質的な理由がある。100万人それ自体が巨大な暴力だからである。……いつでも暴力に発展する可能性をもった100万人という物質的な威力があったからこそ、平和革命が可能だったのである。……100万人の平和集会がもつ道徳的威力は、直接暴力という物理的威力をはるかに圧倒した。」

 世界に例のない平和的集会が可能だったのは、数の力だけではない。《広場を守った朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長》と題する箇所にはこうある(202ページ)。

 「(朴ソウル市長は)地下鉄駅の安全要員の配置、緊急患者に備える救急車と消防隊員の配置……など、11月から3月までの5ヵ月間、行政力を総動員してキャンドル市民と光化門広場の保護に取り組んだ。とくに、(警察がデモ隊を攻撃する)放水車の給水源である消火栓の使用を拒否した。」

 著者は、市民を心配してサポートしてくれた、ソウル市の職員と市長に心から感謝している。

3.「解放広場」に開花した民主主義
 片手にキャンドル、片手にスマホをもった人たちが光化門広場に集まって、新しい集会文化を創った。

 インターネットとSNSを使いこなす人たちは、自分で情報を検索し、通信で仲間に情報を拡散しながら光化門広場に足を運び、キャンドル市民となる。キャンドル市民のなかには、LEDキャンドルを創作する人や、スマホの画面にキャンドルを表示する無料アプリを提供する人もいた。また、「警察車に花ステッカーを貼ろう」という一市民の提案は、クラウドファンディングで大量の「花ステッカー」となり、警察車のボディーを飾った。こうして、数百台の警察車のバリケードは花のバリケードに様変わりし、平和集会の象徴となった(192ページ)。

 一人ひとりの意志によって、光化門広場は「解放広場」へと変貌した。新しい人たちによる、新しい集会の誕生だ。キャンドル集会には、環境団体から人権団体まで1500余りの市民団体が集まった。市民団体といっても、構成員の多くは労働者階級だ。

 貧富・性別・学歴・地域などによる格差に批判的で、いまの社会を変えたいと思う人ならだれでも、自立した個人として社会変革のたたかいに参加できる。労働運動はもちろん、フェミニズム運動や原発反対運動など、さまざまな分野の市民運動や地域運動も、社会を変えるたたかいの大きな流れとなれば、それぞれの運動体の量も質もたかめることになる。

 キャンドル市民は、個人と個人のあいだ、運動体と運動体のあいだに、民主的で平等な連帯が生まれる空間=「解放広場」をつくり、彼ら彼女らは、そこから全国に自分たちの体験を発信して、民主主義を拡散していった。キャンドル革命の主役である労働者と市民は、5か月間のたたかいでついに政権交代をかちとった。著者は、第4章「解放広場」の冒頭にこう記している(173ページ)。 「われわれはキャンドル革命を通じて、現実の広場とデジタルの広場で、同時に躍動する直接民主主義を体験した。善と正義の共同体、平等と分かち合いの共同体を体験した。……たがいに違い、たがいに見知らぬ人びとが一つになって、新しい民主共和国を築いていった。」
    ☆       ☆       ☆

 以上、ほんの一部を紹介した。経済と貧困と労働の問題、代議制民主主義と直接民主主義の問題、政党と選挙の問題、積弊清算の問題(歴史問題)、メディアの問題――とくにキャンドル革命を無視した日本のメディアの問題、などの紹介は別の機会にゆずりたい。

〔付記〕「カブトムシ研究会って本当にあるの?」:私は2018年11月に、この〈レイバーネット〉に「非暴力の精神とデモの文化」と題して、キャンドル集会についての紹介記事を書いた。こちら
 そこに私は、〈「○○労組」や「○○学生会」以外に、「カブトムシ研究会」「シマウマ研究会」「おひとりさま連帯」などの旗もあった〉と記した。ところが、本書の第4章「解放広場」に《「カブトムシ研究会」から「民主ファン連帯」まで》という見出しがあるではないか。そこには、こんなくだりがあった(193ページ)。
「11月12日の100万人キャンドル集会で市民の爆笑を誘った旗があったが、その名も『カブトムシ研究会』。……3年前に友人らとこの会をつくった代表によれば、昆虫とはまったく関係がない。この旗によって『誰でも参加できるというメッセージを示すことができれば目標達成だ』という。……キャンドル集会では……全国おじさん連合、惑星連合地球本部韓国支部……など、一人あるいは仮想の組織、急造された集まりの奇抜な旗が広場にはためいた。」

→本書申込み(コモンズ)