詩人PIKKIのひとこと日記&詩

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シュマイザーさんVS悪魔企業モンサント (katsuko)

2020年02月22日 | 犯罪
マスコミに載らない海外記事 さま
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-042e.html

パーシー・シュマイザー対モンサント: 農民の権利と種子の未来を守るカナダ農民の戦いの物語
2010年9月17日

今週、ボンに、バイオテクノロジーの巨人、モンサント社と長年闘った、カナダ農民パーシー・シュマイザーを含む、約80人のライト・ライブリフッド賞受賞者が集まった。 モンサント社の種子が、シュマイザーの土地に吹き飛ばされると、モンサントは、彼らの作物を違法に栽培したかどで彼を非難し、訴訟を起こした。最終的に、彼の案件は、カナダ最高裁判所に持ち込まれた。農民の権利と種子の未来を守るために闘ったことで、1997年にライト・ライブリフッド賞を受けた。 [以下は、書き起こし]

注:デモクラシー・ナウ!での番組の時間、26分。これの書き起こしゆえ、大変な長さ。お時間のないかたは、日本語字幕つき放送をどうぞ。ただし、何度も申しあげるが、字幕では、スペースの関係で、情報のおそらく半分以上漏れてしまう。

以下は、お暇な方へのインチキ翻訳。きちんとした翻訳をご希望の方は、是非デモクラシー・ナウ!にご寄付を。「良い情報がただで入手できる」世界ありえない。デモクラシー・ナウには会員制度もある。先程「読みづらい」という書き込みをいただいた。座布団十枚に値する御意見ゆえ公開した。無名様、当然、デモクラシー・ナウ!に多額のご寄付されているものと確信する。あるいは、ご自分で良い翻訳を作成いただければ素晴らしい。模範翻訳記事のアドレスをご連絡頂けしだい公開させていただく。質の良い情報入手、いずれか以外には不可能だろうと、まずい翻訳をこりずに公開しているメタボ男は確信している。

いずれかの裏付けがない同様コメント、今後非公開とさせていただく。非力ゆえ、いくら文句をいわれても、実力欠如で、読みやすくできないので、あしからず。

ついでと書いては大変失礼にあたるが、不適切な表現を指摘してくださる方もおられる。お礼もせず、頬かむりして、早速訂正させていただいている。今後も宜しくご指導頂きたい。


ゲスト:
カナダ農民、パーシー・シュマイザー氏

エイミー・グッドマン: ライト・ライブリフッド賞三十周年の催しが行われているドイツのボンから放送しています。ライト・ライブリフッド賞は、1980年に設立され、第二のノーベル賞としても広く知られています。今週ボンでの集会には、長年、バイオテクノロジー企業のモンサントと闘ってきたカナダ農民パーシー・シュマイザー氏を含め、約80人のライト・ライブリフッド賞受賞者が集いました。1997年、シュマイザ氏ーとルイザ夫人は、生物の多様性と農民の権利を守った勇気に対し、ライト・ライブリフッド賞を受けました。昨日ボンでパーシー・シュマイザーさんとお話しましたが、まずはベルトラム・フェアハークのドキュメンタリー映画「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」をご覧ください。

ナレーター: 他国籍企業モンサントが生産している農薬ラウンドアップは、世界で最も広範に販売されている散布剤です。モンサントが、ラウンドアップ耐性キャノーラを作ったのです。つまり、農薬のラウンドアップは、例外なしに、あらゆる植物を枯らせるのです。モンサント社の遺伝子組み替えキャノーラだけが生き残ります。

パーシー・シュマイザー: それがさほど本格的テストもされないまま、導入されたのです。当時、90年代中期に導入された頃は、政府さえ、どのような効用があるか、収穫高が増し、使う農薬が減り、より栄養価が高いといった企業の言い分。政府すら企業の言い分に乗せられていたのだろうと思います。

ナレーター: 1996年、化学製品の巨大企業モンサントは、同社のキャノーラ種類、農薬のラウンドアップに耐性のある種類をカナダに導入しました。シュマイザー氏の地域で、三人の農民がモンサントの新しいGMOキャノーラを栽培することに同意しました。収穫時期の激しい嵐のおかげで、刈り取ったばかりのGMOキャノーラが、パーシー・シュマイザーの畑に入り込みました。彼の収穫はモンサントの種子で汚染されて、50年間にわたる彼の品種改良の努力が損なわれたのです。

パーシー・シュマイザー: 私の種子が、他家受粉で、または、直接、たまたま入り込んできた物質である種子、私の畑にいれたくなかった種子によって、駄目にされたのは、まるで時限爆弾のようなショックでした。そのために50年も働いてきたものを失ってしまうということは、なんともうんざりで、受け入れがたいことでした。

ナレーター: 彼自身が栽培していた品種の汚染と破滅は、パーシー・シュマイザーにとって決定的な打撃でした。ところが、それだけでなく、モンサントは、犠牲者の彼を被告にしたのです。

エイミー・グッドマン: ドキュメンタリー映画、「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」の抜粋でした。

パーシー・シュマイザーさんには、昨日、ここボンでお会いし、巨大バイオテクノロジー企業モンサント社との英雄的な戦いについて、お話しいただきました。同社は世界最大のバイオテクノロジー企業の一つです。

パーシー・シュマイザー: 1998年に始まりました、モンサントが、妻と私に対する特許侵害訴訟なるものを起こし、彼らが遺伝子を変えたGMO、カナダではキャノーラと呼ぶものを、私たちが栽培していると非難したのです。それが発端でした。GMOは、北米には、1996年に導入されていますから、導入から二年後のことです。

エイミー・グッドマン: GMOとは何か、ご説明ください。

パーシー・シュマイザー: 遺伝子組み換え生物です。この場合、具体的には、他の生命体の遺伝子を取り出し、キャノーラに組み込んで、モンサントの除草剤ラウンドアップに耐えるようにしたのです。

エイミー・グッドマン: キャノーラとは何か、説明してください。

パーシー・シュマイザー:こちらではキャノーラと呼び、世界の大半の地域では、ナタネと呼でいます。キャノーラは油性作物で、主として食用油の製造に使われます。また、圧搾した後の油粕は、家畜の牛にも豚にも、良い餌になります。

エイミー・グッドマン: それが一体なぜ、あなたの土地に行き着くことになったのか、お話しください。

パーシー・シュマイザー: 私の隣人が、1997年に栽培しており、翌年、それがまさしく他家受粉したのです。しかし当時は、風で吹き飛ばされた種子や、農民が市場に、畑に、畑から穀物貯蔵所に運搬にする際に、汚染されたのだろうと思っていました。

エイミー・グッドマン: あなたが、それを購入しても、植えつけてもいないのなら、モンサントは、どうして、あなたがそれを使っているといって訴えられるのですか?

パーシー・シュマイザー:どの農家の畑に、どうやって入ったかは問題ではないと連中は主張し、私が申しあげた、他家受粉、種子の移動等々を明記しました。彼らは、その植物を耐性にする一つの遺伝子、キャノーラを農薬耐性にするものの特許を持っているのだから、彼らに植物の所有権があると言うのです。特許法のおかげで、その植物が、どのように畑に入り込もうと関係ないのです。連中は、農民の作物すべてを奪って、破産させられるのです。我々の場合、妻と私はキャノーラ種子の生産者で、病害対策の研究開発等を50年以上やってきました。我々がすべての研究を失ったのに、特許法ゆえに連中の所有物だと裁判所は命じたのです。

エイミー・グッドマン: モンサントが所有していると。

パーシー・シュマイザー: モンサントがそれを所有していると。

エイミー・グッドマン: 罰金はいくらでしたか?

パーシー・シュマイザー: 最初は、一エーカーあたりなにがしの罰金を要求していましたが、連中は妻と私に対し他の訴訟を起こし、結局100万ドルになりました。それで、我々は闘わざるを得なくなりました。それに加え、最高裁判所に行くまでの七年間に、別の訴訟もあり、連中はそれで私たちの農地をすべて没収しようとしたのです。我々は、弁護料を支払うため、農地を抵当にしていたので、我々を止められるよう、連中は農機具を丸ごと没収しようとしたのです。

エイミー・グッドマン: そして、何が起きたのかお話しください。あなたはこの権利をカナダ最高裁判所に訴えたのですね?

パーシー・シュマイザー: 全過程を経ました。下級裁判所、控訴裁判所等々を経て、とうとうカナダ最高裁判所まで行きました。下級裁判所では提出できず、最高裁判所で提出可能な他の問題があったのです。そもそも、農民の権利です。毎年、自分自身の種子を使って、改良する農民の権利です。特許に関してですが、基本的に、種子から生じるものすべて、高等な生命体に対して、特許は許されるべきではないと、我々は終始主張しています。これも基本問題の一つでした。最高裁判所に対して、我々は、生命は神聖だ。誰も、どの個人も企業も、生命を支配すべきではないと言ったのです。

カナダでは、アメリカ合州国でもそうだと思いますが、1867年と1869年の特許法は、遺伝子には何も触れていなかったことを想起する必要があります。当時、そうしたことは知られていませんでしたから。現在でさえ、こうした裁定は、すべて裁判所、裁判官の裁定です。最高裁判所で、モンサントの遺伝子特許が有効であると裁定したのも、4対5のスプリット判決だったことを指摘しておくべきでしょう。

エイミー・グッドマン: 裁判所の採決は、あなたに不利な、それとも、有利な?

パーシー・シュマイザー: 私に不利な裁決です。

エイミー・グッドマン: 最高裁判所でですね。

パーシー・シュマイザー: カナダ最高裁判所です。しかし、生物に対する特許の問題は、種子、植物への特許、農民の権利等々に関しての法規制を提出するには、カナダ議会にゆかねばならないとも言っていたのです。現在は、そういう状況です。

エイミー・グッドマン: それで、あなたに何が起きたのですか?

パーシー・シュマイザー: 実際、我々の勝利です。最高裁判所が、我々はモンサントに一切支払う必要がないと裁定したのですから。100万ドル支払えという訴訟、我々の土地と、農機具、我々の家等々を没収しようとした訴訟、連中が、我々に対して、何も懲罰的損害賠償金を課せられなかったということは、大勝利でした。

しかし、当時はそれで終わったと思っていたのです。我々は無知でした。約二年後、2005年、我々の畑の一つに気がついた、というか、我々の畑の一つがまたもや、モンサントのGMOに汚染されているように感じたのです。それで、モンサントに通知し、自分たちでテストをして、モンサントのGMOキャノーラが、またもや我々の畑にあることを確信したのです。我々はモンサントに通知しました。すると連中は、やってきて調べると言いました。我々はびっくりしました。そして実際、二日後、連中は来ました。七日後に、通知してきたのです。“そうです。それは我々のGMO、モンサントのナタネがお宅の畑に生えています。”連中は、この汚染をどうしたいと思っているのか問い合わせてきました。モンサントに、我々は、畑でカラシナの研究を始めるところだったので、200平方キロの農地の、あらゆるナタネ、モンサントGMOナタネ植物を手で抜きたいと言いました。連中はそうすることに合意しました。

ところが、そこには、並ならぬ条件があったのです。連中は、それを北米中の農民に押しつけていました。連中は言いました。まず第一に、あなた方は権利放棄書に署名しなければならない。この権利放棄書には、将来、われわれの土地を、あるいはこの農場を、彼らがどれほど汚染しようとも妻、私自身、あるいは我が一家の誰も、モンサントに対して裁判を、一生、決してしないとあったのです。そこで、我々は決して、署名などしないと言ったのです。

もう一つ、権利放棄書にあったのは、私たちの言論の自由が剥奪されるということでした。言い換えれば、和解の条件がどういうものだったか、我々は決して口外できなくなるのです。今朝、ここで、あなたとお話しすることさえできなかったでしょう。そこで、我々の言論の自由をあきらめるわけには行かないと連中に言ったのです。アメリカ合州国とカナダでは、非常に多くの人々が、言論の自由のために命を犠牲にしてきました。私たちは、言論の自由を、決して大企業に渡すつもりはありません。

モンサントは言ったのです。“この権利放棄書に署名しないのであれば、我々は問題の植物を除去しない。”モンサントのGMO植物です。我々はモンサントに言いました。隣人たちの助けをかりて汚染を除去する。すると、妻がモンサントから、実に不快な電子メールか、ファックスを受け取りました。そこにはこうありました。“あなた方の畑にあるGMO植物、モンサントのGMO植物は、あなた方の財産ではないことを、指摘させていただく。特許法により、それはモンサントの財産である。そこで、あなたは、植物に対して、あなたがしたいことを行うことはできない。”そこで我々はモンサントに通知しました。“我々はこの植物を我々がしたいようにする。我々の土地に生えているのだから我々の資産だ。我々は税金を支払い、土地を所有している。”そして、我々はその植物を除去しました。

エイミー・グッドマン: つまり、植物を除去するなと、彼らは、あなたを脅したのですね。

パーシー・シュマイザー: 植物を除去してはならない。それは連中の資産なのだから。我々は、その植物に、したいことを、することができない。連中がその特許を所有しているのだから。たとえ、それが我々の土地に生えていても、連中がそれを所有しているのです。そこで、隣人たちの助けを得て、我々は植物を除去しました。これは、実に異例のことです。我々は隣人達に、640カナダ・ドル支払い、我々はモンサントに請求書を送りました。するとモンサントは支払いを拒否しました。最終的に、更に一年、手紙をやりとりした後、モンサントは、もし我々がその書類に署名すれば、640ドル、プラス20ドルのコストを支払うと言ってきました。我々はそれを拒否しました。

2007年3月19日、あるいは08年でしたかは、決して忘れることができません。裁判の始めに、モンサントの弁護士が起立して言いました。“裁判官、私どもは支払います”それまでには“640ドルと、20ドルのコストを支払います。”という調停があったのです。しかし問題は、決して640ドルではないのです。もはや法的責任が問題なのです。もし、モンサントが、遺伝子の特許を持っていて、種子として、種子あるいは植物として、環境中の中に入れた際に、それを管理することが不可能なのであれば、彼らが有機農法の農民や普通の農民に与えた損害の責任は、連中にあるはずです。ですから、これは大勝利でした。これによって前例ができたので、もし農民が汚染されたら、農民は、損害に対する裁判所の救済命令を求めることができます。汚染損害が支払われるか、対処してもらえます。ですから、これは世界的なことです。ですから我々は満足しています、十年にわたる法廷闘争の後、that we finally企業、初めて、モンサントのような大企業に、10億ドル企業に、裁判所で640ドルの請求書。

エイミー・グッドマン: カナダ農民でライト・ライブリフッド受賞者のパーシー・シュマイザーさんの、モンサントとの戦いに関するお話です。すぐ話題に戻ります。

[休息]

エイミー・グッドマン: ライト・ライブリフッド賞受賞者の30周年記念で、ボンに来ています。約80人の受賞者がお集まりです。ライト・ライブリフッド賞受賞者、パーシー・シュマイザーさんとのインタビューに戻る前に、モンサントに二人が挑戦して以来、シュマイザーさんとルイーズ夫人が、繰り返し脅された様子を示した、ドキュメンタリー映画、「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」の一部をご覧頂きたいと思います。

ルイーズ・シュマイザー: 時として、恐ろしいこともありました。何が起きるかわかりません。

パーシー・シュマイザー: 電話がかかってきて、相手側の誰かが言うのです。“気を付けた方がいいぞ。連中はあんた方を許さないぞ。”とても恐ろしいことでした。私が不在の間に、妻に何かおきるのではないかと非常に懸念していました。

ルイーズ・シュマイザー: 連中が我々を監視する際、特に自宅で、我が家でも事務所でも、私たちのあらゆる行動や、土地を何に使っているかを、何日間もぶっ続けで監視したので、私はまるで自宅にいる囚人のような気分でした。

パーシー・シュマイザー: 我々を、財政的、心理的に打ちのめすため、連中はあらゆることをやりました。連中がやっていたことは、精神的にも、財政的にも、人を駄目にすることです。連中は実に冷酷です。彼らに倫理などありません。彼らには道徳などありません。それが本質です。

エイミー・グッドマン: ドキュメンタリー映画「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」の抜粋でした。昨日ボンで、パーシー・シュマイザーさんに、彼とルイーズ夫人と、モンサントの間の問題は、今どうなっているかをお話し頂きました。

パーシー・シュマイザー: モンサントとの戦いが終わったことを願っています。しかし、私は、世界中で、モンサントの特許に対する意識を高めつづけること、モンサントの特許だけでなく、バイエル、シンジェンタ、デュポンもですが、我々の種子や食糧供給の将来を支配する為に、連中の特許が一体何をしているのか、を広めようと思っています。GMOは決して、飢えた人々や、飢えた世界を食べさせるものではありません。農民に対する種子供給を支配するのが狙いです。それで、連中は世界の食糧供給を支配できるようになるのです。そこで我々がこの認識を世界中に広めているというわけです。

エイミー・グッドマン: パーシー・シュマイザーさん、今あなたはドイツのボンにおられて、ドイツ中を旅しておられます。実際、ドイツには法律、あなたの名前のつたい法律、シュマイザー法がありますね。

パーシー・シュマイザー: ウーン。

エイミー・グッドマン: こちらの人々もあなたの事件には大変に関心をお持ちです。シュマイザー法とは何ですか?

パーシー・シュマイザー: 基本的に、ドイツでは、もしも農民がモンサントのGMOで汚染された場合、モンサントは、それが何であれ、農民を追いかけて、作物を没収したり、あるいは裁判沙汰にしたりすることができないのです。

エイミー・グッドマン: ドイツでは、これはどれほど問題になっていますか?

パーシー・シュマイザー: 大きな問題です。北米でも、責任問題は、大問題になりましたから。その程度問題の一例をあげれば、北米では、GMOを栽培すると、農民は遺伝子保険に入れないのです。ですから、元に戻りますが、モンサントとの裁判所で最後の訴訟で、最初は最後の一つ前で、モンサントが言ったのですが、そもそも、もしGMOを栽培すれば、何らかの形で隣人を汚染するだろうことは分かっているのだから、汚染に責任があるのは農民なのです。その主張が、裁判所でうまく行かなくなると、政府規制当局が我々に販売して良いという許可をしたのだから、政府に汚染の責任があると、モンサントは言ったのです。それも通りませんでした。それで結局、モンサントは汚染除去費用を支払いました。

そこで、これは世界中で本当に大問題になりました、遺伝子の特許を持っていたとしても、その遺伝子を、生物の多様性を破壊し、有機農業の農民等を破産させるような環境中に解放する権利を与えるわけではありません。アメリカ合州国とカナダでも、有機農業は急速に伸びていますが、北米でよりも、ヨーロッパ諸国での方が、有機農業はずっと有力だと思うので、ヨーロッパで、より大問題になっていると思っています。

エイミー・グッドマン: パーシー・シュマイザーさん、あなたの土地が、おそらく、モンサントのGMO作物で、二度目の汚染にあったただろうことがわかったと言われましたね。なぜ、わかったのですか?

パーシー・シュマイザー: この200平方キロの土地を、お話した通り、我々はカラシナの研究に使っていたのです。その年には何の作物も栽培しませんでした。土地に対して、除草剤を使ったのですが、枯れないキャノーラがそこにあったのです。我々はその畑では、少なくとも十年は、キャノーラを栽培していません。一体どこから来たのでしょう? そして、我々はテストをしていました。隣人から、ラウンドアップ、モンサントの除草剤ラウンドアップを少しわけてもらい、それを十の植物に噴霧したのです。そして、これらの植物には印をつけておきました。約12日たっても枯れなかったので、モンサントが前回の裁判で、もしモンサントの除草剤ラウンドアップを噴霧しても枯れない植物があれば、それは彼らの遺伝子が入っているからだと言っていたので、何らかの、何かモンサントのグリホセート除草剤耐性物質が中に入っていることに気がついたのです。それで私たちはすぐに、モンサントの遺伝子、耐除草剤遺伝子、耐ラウンドアップ遺伝子が入っているのだろうと思ったのです。もしも農民が汚染されたと思ったら、モンサントに通知すべきだと彼らが言っていたので、我々はモンサントに来てくれと言ったのです。以前、裁判所で連中が言っていたことに基づいて、我々は行動したのです。

エイミー・グッドマン: 食べ物と農業に関するシュマイザー原理とは何でしょう?

パーシー・シュマイザー: まず第一に、あらゆる人が、食べ物や、それを生産する権利を持つべきであり、第二に、自然体系は体に良い食品が生産できるよう保護されるべきなのです。人は安全で、栄養のある食品に対する権利を持っているのです。各国が食糧輸入を管理するのを規制する法規があってはなりません。そして、誰でも、食べ物がどのように生産されているのかに関する情報を知る権利があるのです。地域は自分達の農業を規制する権利を持つべきです。現地生産、現地消費が奨励されるべきです。つまり、いわば、地消や地産によって、北米では多くの人々にとって、そうなってしまっていますが、何千キロも運搬するのに必要なエネルギーや燃料が節約できるのです。種子は共有財産です。そこで、種子の将来に対する権利は、誰も持つべきではないと我々は強く思っているのです。また、いかなる形態も、生命のいかなる形態も特許対象になるべきではありません。ターミネーター種子は世界的に禁止されるべきです。我々にとって、地球上、これまで有った中で、生命に対する最も深刻な攻撃なのですから、ターミネーター種子は決して導入されてはならない、というはっきりした意見を持っています。種子が将来発芽するのを終わらせてしまう遺伝子を市場に出したのは、出そうとしたのは、世界の種子供給を完全に支配できるようにしたかったためなのですから。

エイミー・グッドマン: ターミネーター種子というのはどういうものか説明ください。

パーシー・シュマイザー: ターミネーター遺伝子とは、基本的に、簡単に言えば、種子の中に入れられた遺伝子です。種子が植物となった時、その植物の種子は全て発芽しません。ですから、それは翌年種子として使えません。ターミネーター遺伝子は、在来の作物、先祖伝来の作物と他家交配しかねず、そのようにして他家交配した植物の種子も、発芽しなくなるという危険性もあるのです。それは将来の生命の終わり(ターミネーション)です。

エイミー・グッドマン: それは、農民に、毎年、種子の購入を強いるのですね。毎年使えるように、種子を保存しておくのではなくって。

パーシー・シュマイザー: その通りです。地球上、これまであったものの中で、生命に対する最大の攻撃で、生命の将来を終わらせてしまうと我々は主張しているのです。農民は、園芸家であれ、植林業であれ、穀物生産者であり、毎年、種子を購入するよう強いられるのです。

そして、もう一つ、農民の種子交換の自由は保護されるべきです。この理由の一つは、種子産業では、我々の用語ですが、「一つのフリーサイズ手袋が全員に合うわけではない」のです。妻と私は我々の土地の気候と土壌条件にあった種子や植物を開発してきました。しかし、もし、我々が、モンタナや、隣の州や、300キロ先に移れば、気候条件かは変わります。土壌条件も変わります。それが、農民が常に自分たちの土地条件に適した種子を開発し、栽培する権利を持っているべき理由なのです。種子と植物の生物学的多様性を我々が活用してゆくのですから、それは決して奪い取られてはなりません。農民は、土地に対する権利と、遺伝子に汚染されない権利を持っているべきです。

エミー・グッドマン: これらの原則はどこまで広められたでしょうか? 世界で、自営農民は押され気味なのか、優勢なのか、どうお考えでしょう? つまり、モンサントは勢力をましているのですか、失っているのですか?

パーシー・シュマイザー: それにお答えする為には、1996年に導入された、四種の作物、メイズ、つまりトウモロコシ、大豆、綿、特にカナダではキャノーラ、is that it would be非常に困難to find方法?科学者達は、環境からGMOを回収することができるかどうか分からないと言っています。解決することは可能でしょうか? 関心を持つ人々が増えていますから、私は可能だろうと思います。連中が、GMO小麦、GMO米、GMOアルファルファを導入しようとした時には、既に導入された4種類による損害を目にしているのですから、これ以上のGMOは導入すべきではないという、両国の人々による大きな批判があがりました。このことが重要な理由は、それなのです。私たちが現在していることが、今後の何世代もの種子に、世界の種子と食糧供給の支配に影響するのです。

エイミー・グッドマン: 最後に、あなたは、現在、世界中を旅しておられます。あなたは、67年から71年までサスカチュワン議会の議員でしたね。地元サスカチュワンのブルノ市長をされました。旅行は多くされていますか? この対モンサント訴訟の後、種子のように、どれだけこの知識を世界中に普及してこられましたか?

パーシー・シュマイザー: 全ての招待を受ければ、おそらく常時旅行することになるでしょう。一例をあげれば、昨年は、おそらく十ヶ月はサスカチュワンを離れ、南極を除く全ての大陸を巡り、この情報と意識についてお話しました。我々の年になって、我々はもう定年ですから、それが我々が最後にできることだと思ったのです。理由の一つには we look at it is ?既にお話したように、これからの世代。妻と私には孫が15人、曾孫が3人います。どのような未来を彼らに残すことができるかを考えるのです。もう一つ、カナダの大学における研究に対し、大企業から、どれほどの資金援助が入っているかについて、我々は非常に関心を持っています? カナダの大学や、アメリカ合州国の土地を付与された大学に、もし資金援助が行われたならば、カナダの大学を、どこまで大企業が支配してしまうかがわかるので、これは実に脅威です。将来はどうなるでしょう? 妻と私の孫6人が、現在大学に通っています。学問の自由が支配されてしまったら、将来は一体どうなるでしょう? そうな風にさせたくはありません。科学者は、自分で開発、発見した研究成果を、自由に表現し、発表するべきなのです。

エイミー・グッドマン: モンサントはあなた方にあえて再対決しようとしましたか?

パーシー・シュマイザー: 連中は私たちを何度も脅しました。

エイミー・グッドマン: どのように脅したのですか?

パーシー・シュマイザー: 例をあげましょう。妻と私が南アフリカ、ケープタウンの国会で話をして、国会から外に出ると、モンサント社のヨハネスブルグ営業担当の一人が我々とばったり鉢合わせしたのです。彼は、かっとなって、妻と私に向かって言ったのです。我々の目の前で、拳を振り回して言いました。“モンサントに立ち向かえるやつなどいない。許さないからな。どうにかして、いつか二人とも破滅させてやる。”妻が受ける電話にはこういうのもあります。“気をつけたほうがいいぞ。お前たちを許さないぞ。”連中は我々の私道に入り込み、妻がすることの一部始終を一日中監視するのです。我々をおじけづかせようとして、恐怖で縮み上がらせようとして、連中の車を私たちの農地脇に止め、終日監視するのです。

エイミー・グッドマン: あなたは一体なぜ活動が続けられるのでしょう?

パーシー・シュマイザー: 世界中の農民の権利のために立ち上がるべきだと感じているからです。私は、終生、農業に従事し、農業政策や法律のために働いてきました。農民は、種子や植物に対する権利を、どんなことがあっても、決して失ってはならないと思っています。もしも、権利を失ってしまえば、奴隷制度に戻ってしまいます。封建制度に戻ってしまいます。我々の祖先達は、祖父達は、大昔、それから逃れるため、ヨーロッパの国々を後にしたのです。100年もしないうちに、あるいは100年で、一巡して元に戻って、王様や封建領主や貴族のかわりに、今度は、大企業が支配するのです。

エイミー・グッドマン: パーシー・シュマイザーさん、ご出演有り難うございます。

パーシー・シュマイザー: 有り難うございます。素晴らしい陽の光のもと、今朝ご一緒できたことを嬉しく思います。

エイミー・グッドマン: ライト・ライブリフッド受賞者のカナダ農民、パーシー・シュマイザーさんでした。

日本語字幕つき放送、デモクラシー・ナウ・ジャパンで見られる。26分
記事の英語原文url:www.democracynow.org/2010/9/17/percy_schmeiser_vs_monsanto_the_story

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この部分は、2011/7/8追記
デモクラシー・ナウ!に、ニュースレターがあるとは知らずにいた。スクリプト翻訳が配信されている。是非、ご講読の上、本物の翻訳をお読み頂きたい。

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上記記事、ニュースレターで配信済みだった。(恥ずかしながら未講読。)
第38号(2011.3.21) カナダの農民 巨大企業に挑む(2010.9.17放送)

映画の原題は「Percy Schmeiser: David versus Monsanto(パーシー・シュマイザー:ダビデ

貧困すぎる日本の対策

2020年02月22日 | 犯罪
政府の方針はといえば、職業訓練場に通う費用の半額を負担するだけ。半年や1年訓練所に通うときは全くの無給。蓄えのない若者がそこに通えるわけがない。
(せめてアメリカの州立大学のように、訓練中だけでも、奨学金的な無利子の援助金を貸すようにすべきだ)

さらにひどいことには、中高年や失業給付を受けていないより多くの人々にはそんなチャンスさえ与えられない。
それどころか最近は入学や講習の年齢制限が35歳以下と・・ますます年齢差別がひどくなっているという有様だ。

求人での年齢差別の上に、これだから、国民の大多数の中高年や経済的に余裕のない若者は野垂れ死にしろ!というような「チャンレンジ政策」と言うしかない。

タイトルの番組の中でとくに印象に残ったのはー
故郷北海道釧路での取り組みだった。
不況のために、求人がほとんど無いので、とりあえずは行政からの補助金でボランティア施設等にまず従事してもらって・・しかし、それを精神的等で援助する側の月給が10万円でアルバイトなしには生活できないという涙なしには見られない映像だった。

これが、貧困すぎる日本の中で、もっとも先進的な試みをやってる福祉の現場なのだという。

それに較べると、日本以上に健康保険等のセイフティネットが皆無で社会福祉が立ち遅れているアメリカのとある州の取り組みは素晴らしいものだった。

インターネット関連企業が人件費の安いインドや中国に移転する中で、バイオテクノロジー関連会社を約100社ほど誘致して、そこで明日にでも就業可能な人材育成をするバイオ技術専門の学校を設立。

職のない若者や中高年齢者、母子世帯の女性などを教育して、雇わせることに成功している。
最先端の会社の最新の機械を即買って、すぐ明日にでも、即戦力として働けるような配慮などはいかにもアメリカ的だなと感心した。

 州の予算を130億円使ったが、1200億円の金が税金として州に入ってきた・・と担当者が胸をはって述べているのが印象的だった。

 イギリスの場合はより徹底していて、貧困者の子供がまた貧困者になってしまうという「貧困の連鎖」を断ち切るために、町でぶらぶら遊んでいる若者をつかまえてきて、徹底した職業訓練をさせる、もちろん全部無料で。
生活費も支給して。

敗者復活からの道をたたれて・・以前は、犯罪や麻薬に走っていた若者の目がキラキラと輝いていた。

 リポーターの女性は、それにくらべて日本の対策はあまりにも貧弱すぎて、これでは全く解決にはならないと嘆いていた。

政府を擁護し市中感染の拡大と放置を公認する御用医師の言説と錯誤 世に倦む日日

2020年02月22日 | 犯罪
米国CDCが19日に日本への渡航注意勧告を出した。米CNBCで専門家が「日本は感染急拡大の瀬戸際にあり、大規模流行へと発展するかもしれない」と警戒感を示している。タイ政府は日本への渡航自粛を国民に呼びかけた。日本の感染状況の悪化は明らかで、世界から注意の視線が向けられ、次第に日本が世界から隔離される構図になりつつある。だが、日本国内に危機感は全くない。

正直、これが5か月後に五輪開幕を控えた国なのかと不思議に感じる。例えば、仮定として、7月に天津や成都で五輪を開くなどという図があり得るだろうか。IOCはすぐに対応を協議し、延期や中止や代替地案を検討するだろう。日本の中では誰も言わないが、日本国内の新型コロナウィルスの感染状況は北京や上海と同じ程度であり、山東省や四川省とほぼ同レベルと考えていい。現在、日本は死者3名。人口1億人の山東省は死者4名、人口8110万人の四川省は死者3名である。



政府を擁護し市中感染の拡大と放置を公認する御用医師の言説と錯誤_c0315619_16580628.png東京の感染度は北京や上海と変わらない。日本は検査をしていないから感染者が発覚せず、感染者数が1桁も2桁も小さく押さえられているだけで、死者数や重症者数を見れば湖北省を除く中国国内一般の環境と同じなのだ。北京や上海の場合は、当局が徹底的にヒトの移動と接触を止め、感染の連鎖を止める強硬措置を講じていて、そのため感染者数の伸びと勢いは鈍っている。一方、東京は満員電車も通常のままで、集会もイベントも宴会も禁止されず、政府の人間がマスク姿で登場することもない。濃厚接触だらけの日常空間が続き、ウィルスにとって自由に増殖できる環境がある。北京や上海ではサスペクトに対して厳重な監視の目が光り、報奨金のインセンティブが出て、サスペクトはすぐ捕捉されて検査に送られ、陽性反応者は隔離される。市民社会が密告する形で感染者が探し出され、ヒトの体内のウィルスを根絶する取り組みが行われている。


政府を擁護し市中感染の拡大と放置を公認する御用医師の言説と錯誤_c0315619_17002943.pngIOCの責任者の立場になって考えたとき、東京五輪をそのまま開催するかどうかは、3月の状況を見て4月中に判断を出さざるを得ないだろう。5月に決めるタイミングでは遅すぎる。日本国内でこのまま感染が広がり続け、3月初旬に感染者数が4桁になり、蔓延が止まらない趨勢になれば、各国の五輪委や競技団体から異議が上がり、東京五輪の延期中止の要請となるだろう。

東京に選手団と応援団を派遣するのはリスクが高すぎる。現時点で、東京五輪が開催できるかどうかは五分五分ではないだろうか。日本の政府も野党もマスコミも、このウィルスの感染力を見くびっているようにしか思えない。日本のマスコミ報道は、中国の対策をヒステリックな過剰防衛のように見せ、民度の低い社会と国家が冷静さを失って錯乱しているように映し出している。彼らが犠牲を払いながら、科学的・疫学的に最も合理的な対応をしている事実を正しく伝えていない。蔑視し揶揄している。


政府を擁護し市中感染の拡大と放置を公認する御用医師の言説と錯誤_c0315619_17133104.png今週のマスコミ報道では、政府が出した「目安」を擁護する専門家の言説ばかりが溢れかえった。37.5度の熱でも4日間自宅で待機し、病院には行かず、相談センターに電話をかけて指示を仰げという政府の新対策。その「目安縛り」を国民に納得させ、受け入れさせる言説の刷り込みである。ナビタスクリニックの久住英二もそうだし、亀田総合病院の大澤良介もそうだ。東北医科薬科大学の賀来満夫もそうだ。

これらの御用諸医師の解説と提案は共通している。クルーズ船の乗客を再検査せずに下船させた政府の措置は正しいと言い、もう感染が市中に広がっているから、乗客が市中で自由行動しても同じだと言う。クルーズ船の乗員乗客を最初に全員検査しなかった問題についても、当時は検査能力が不足していたから仕方ないと言って政府を擁護する。「目安縛り」の対応についても、今後は重症者のみに医療サービスを集中すべきで、8割は軽症で済むのだから放っとけと言う。


政府を擁護し市中感染の拡大と放置を公認する御用医師の言説と錯誤_c0315619_17090188.png何から何まで政府の措置を正当化する。厚労省(と言うより医師会と麻生太郎と菅義偉)の代弁をするためにテレビに出ている。だが、彼らの議論は根本的に間違っている。もし日本の医療機関が、発症して重症になった者だけのケアにフォーカスし、それ以外のサスペクトに無頓着になって放置したら、市中感染の進行を止めることはできず、連鎖が拡大する一方で、日本が湖北省化するのを避けられなくなるではないか。

この新型コロナウィルスの感染力をもってすれば、1億2000万人が住む狭い日本など、あっと言う間に湖北省と同じウィルス蔓延地帯になってしまう。地方の基幹病院が次々と閉鎖に追い込まれ、地域の医療体制が静かに崩壊し、この感染症以外の病人の行き場がなくなってしまう。久住英二や大澤良介の話は論理的に間違っていて、そのような「専門家」の説に頷いてもいけないし、公共の電波で流すべき議論でもないのだ。プルトニウムは飲んでも安心と言った大橋弘忠の暴論と同じだ。


政府を擁護し市中感染の拡大と放置を公認する御用医師の言説と錯誤_c0315619_16492761.png御用医師たちの言い分を視聴者がつい認めてしまうのは、感染しても症状は軽く自力で治せ、病院に行っても有効な治療薬がないからというレトリックに肯いてしまうからである。だが、そこは違う。欺されてはいけない。検査を受けて陽性になった者が隔離されれば、感染はそこで止まる。逆に、自宅で治せば家族が感染し、家族が新たに市中でウィルスを撒き散らす。自分は治っても他の者が感染する。ネズミ算的に感染が繋がって増える。その点がこの言説の欺瞞と陥穽の部分だ。

軽症で治って完結するわけではない。個人は体内に抗体生成して治癒できても、感染は遮断できず社会は武漢化する。いったい、久住英二たちは何を狙っているのだろう。動機と背景は何なのか。久住英二や大澤良介の言う「もう市中で広がっているから」という言い分は、市中感染の拡大と放置を「公認」するきわめて無責任な「専門家」の口上だ。止める必要はないのかと言いたい。結局、まともなことを言っているのは玉川徹だけであり、問題を真剣に考えて正しい対処を提起しているのは、玉川徹と上昌広とモーニングショーに登場する専門家だけである。

玉川徹が唱えるとおり、PCR検査を一般の病院で普通にできるようにすることこそが、収束と解決への喫緊の課題だ。国家予算を積極的に講じての、検査体制と医療体制の大胆かつ早急な拡充こそが急務であり、その方向に国民世論を収斂させなくてはいけない。病院の医師は防備を万全にして患者を受け付け、まずレントゲンとCTで肺を検査し、肺炎の兆候がないかを調べ、同時にPCR検査を実施すればいいのだ。そして、陽性の場合はただちに保健所に連絡して隔離処置すればよく、隔離施設を自治体の健康保険局と地域の医療ネットワークで確保すればよいのだ。厚労省が十分な資金をサポートして、必要分の隔離療養施設(サナトリウム)を用意すればよいのだ。何から何まで上昌広の言い分が正しい。

by yoniumuhibi | 2020-02-21 23:30 | Comments(5)
Commented by カプリコン at 2020-02-21 21:15 x
学校では、基本的に保護者からの連絡で37度以上の熱があるお子さんは、学校を休み通院をするようにお願いしています(登校後具合が悪いお子さんも37度以上の発熱や腹痛等がある場合は早退させています)。また、インフルエンザや感染性胃腸炎などの症状が疑われる場合は、通院を必ず保護者に勧め、感染性の病気だった場合は、学校への連絡も必ずしてもらっています。全職員で共通理解しています。
今まで、勤務した学校では大体同じような対応をしています。
37.5度以上の熱は、大人だとかなり高いですよね。私も37.5度でインフルエンザBの診断を受けたことがあります。学校って、すぐ、感染性の病気は流行するので児童が罹患すると大体担任にも感染する場合が多いです。
今回の肺炎も学校で広まったら大変なことになると思います。

もう、どこにも出掛ける気になりません。岩手にも観光地たくさんあるので、いつ、新型肺炎の患者がら現れても不思議ではありません。平泉、東北新幹線、花巻温泉等々。怖いです。

新聞もテレビも震災の時以上に真実を伝えたくなってきていることを感じます。
仕事をしているのでモーニングショー残念がら見ることが出来ないです。貴重な情報いつもありがとうございます。

Commented by さくら at 2020-02-22 01:52 x
今は、日本が敗戦し滅びかけた理由が実体験として理解できます。倫理が失なわれて、政府が完全に腐り、まともな判断が行われなくなっている。この状態なら滅びない方がおかしい。こういう事だったんですね。恐ろしいです。

Commented by もあん at 2020-02-22 08:45 x
いつも感銘を受けながら拝読しています。新聞の見出しを見ると、コロナウイルス、桜を見る会、児童虐待と、あえてこの言葉を使うならば「どこの後進国のできごとか」と思ってしまいます。そういう後進国が先進国の仲間入りをするために「オリンピック」ということでしょうか。池田勇人が泣いています。

Commented by あらん at 2020-02-22 11:44 x
自民党党大会延期になりました。このブログでも、解散総選挙の時期を何度か論じられていました。今となっては、1月中旬くらいにとっとと選挙するのがあれにとってはベストでしたよね。大勝はできなかったでしょうが。
あれがやらなかった理由はわかりませんが、桜を見る会の非難を気にしていたのでしょうか。
皇族が参加する予定だった中曽根のセレモニーも、無期限延期になりました。
建築エコノミストの森山さんが言っておられますが、もう東京五輪は無理だと。

秋篠宮の息子は1月下旬から学校を休んでいますし、皇居の行事はいちはやく中止が決まりましたし、自民党党大会・中曽根の行事は無期限延期だし、こう並べてみると、この状況で五輪など無理に決まっていますね。
実質的に、国家の中枢は閉鎖されているも同然です。

Commented by あらん at 2020-02-22 12:39 x
あれは油断ができませんが、4選が亡くなった場合、MVPは岩田健太郎医師ですね。もっとも岩田先生は、野党にコミットしているわけでもありません。
地味に仁坂知事の動きも、大きいでしょうね。知事が会見して、検査をすると言い、実際に和歌山からは感染者が次々に出てきた。そして、よその知事も、感染者が出てきたら、記者会見するようになってきた。そうなると、安倍晋三が霞みますよ。

問題点は多々ありますけどね。有田病院で1月下旬に外科の手術を受けた30代のトラック運転手が、手術後お仕事で高速に乗ってあちこちへ行った。当然SAで休息もとっておられる。
で、症状が出てきたので検査してほしいと言っても、濃厚接触者の範疇に入らないから断られたとか。

渡部通信 : ジョン・ロック「法が終わるところ、暴政が始まる」

2020年02月22日 | 犯罪
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、
・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」
の渡部です。
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前回のメールでは、安倍政権の暴政が尽きないことを述べ、
ロックの『統治二論』からそれに関する記述を紹介した。
その中で、ロックは、「法が終わるところ、暴政が始まる」と述べ、
「社会のそもそもの指名によって権威を与えられていないのに、
新しい法を導入したり、古い法を覆したりする者は誰でも、
それによって法が作られた権力を否認し、転覆させ、
新しい立法部を樹立することになるのであろう」と述べていた。

しかし、現在暴政を続ける安倍政権はなかなか倒れない。
「こんなにでたらめばかりしているのにどうして倒れないのだろう」
という声もよく聞く。
そして日本の人々に対して悲観論に陥る人もいる。

この問題について、ロックは前回紹介した最後の文章の後に、
次のように述べている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第二に私は、そうした革命が、公的なことがらに関する
些細な不手際があるたびごとに起こることはないと答えよう。
支配者の側に大きな失政があっても、多くの不正かつ不都合
な法があっても、人間の弱さに由来するどんな過失があっても、
人民は、反抗もせず、不平も言わずに耐え忍ぶであろう。
しかし、長く続く一連の悪政、言い逃れ、策謀がすべて
同じ方向を辿っているために、その意図が人民の目に
明らかになり、人民が、自分たちがどんな状態の下に
置かれているかを悟らざるをえなくなった場合、
人民が自ら決起し、統治が最初に設立されたときの目的を
自分たちのために保証してくれる人々の手に
支配権を移そうとすることは決して不思議ではないのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これがピューリタン革命(1642)と名誉革命(1688)の
動乱期を生き抜いたジョン・ロック(1632~1704)の見解である。

また、ロックはその後の所で、
抵抗の仕方についての貴重な見解を述べているので、
それも紹介しておきたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
攻撃に対して、一撃を受け止めるための盾だけをもって
立ち向かったり、剣を手にすることなく、
攻撃者の自信と力とを低下させるための何かもっと
丁重な姿勢で立ち向かったりする者は、
たちまちのうちにその抵抗に行き詰ってしまうであろうし、
また、そんな防衛ではもっとひどい扱いを招くのが落ち
だということに気づくであろう。
これは、ユヴェナーリス(ローマの風刺詩人:渡部注)
が馬鹿げた戦いの仕方だと考えた
「お前が殴るなら、いくらでも殴られてやるさ」
と同様に、抵抗の馬鹿げた方法である。
そして、そのような戦いの結果は、彼〔ユヴェナーリス〕がそこで
次のように描いたのと間違いなく同じものになることはであろう。
  あわれな男の自由とはこんなもの。
  さんざん殴られ、打ちのめされて、
  わずかでも歯のあるうちに帰してくださいと、
  ただ平伏して哀願する。
人が殴り返すことは許されないというような
想像上の抵抗の行き着く先は、いつもこんなものであろう。
従って、抵抗を許される者は、殴ることも許されなければならない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そしてロックは最後に、革命が勝利した後にはどうなるかについて
以下のように述べ、この書を結んでいる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、人民は、至高の存在として行動する権利を手にし、
立法権を自分たちのうちに置き続けるか、
新しい形態の統治を打ち立てるか、
それとも、古い形態の統治の下でそれを新たな人々に委ねるかを、
自分たちがよいと考えるところに従って
決定する権利をもつことになるのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

人類は、歴史の中で多くのことを学んできた。
今から330年も前に書かれたロックのこの書もまた、
現代に生きる私たちに色々なことを教えてくれる。

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【五輪への子どもたちの強制動員に反対する都教委要請行動】
     (主催:都教委包囲首都圏ネットワーク)
<日時> 2月28日(金)16:00~
<集合時間・場所:15:30 ・都庁第一庁舎1階ロビー>
 *要請文などがありましたら持参してください
 **要請会場が未定の場合は、直接都教委(第二庁舎16階)に行きます。
<連絡先(当日も)> 080-5672-1735(渡部)
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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(このメールはご迷惑を承知で多くの方々に発信します。
ご迷惑な方は止めますのでご連絡ください。)
*********************************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
http://hinokimi.web.fc2.com/

北海道、新型コロナ感染者 合計16人。

2020年02月22日 | 犯罪
北海道、新型コロナ感染者 合計16人。


【速報】北海道で新たに8人感染(2020年2月22日 土曜 17:41現在)
合計16人!
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200222-00432627-fnn-soci

「世界に誇る観光立国を目指す北海道」等とのたまい、
中国人に農地をガンガン取得させた

元・北海道知事の高橋はるみ。

日本人の一般人がいきなり「よし、今日から農民になるぞ!」と一念発起したとしても、厳しい道条例により規制がかかっており、簡単に農業をすることはかなわない。

道庁は北海道民に対して
「36歳以下、あるいは40歳までの妻帯者であるならば、道が指定する農民になるための講習と実務研修を経たうえで農協に加盟し…」と厳しく規制しており、一筋縄ではないのだ。


しかし中国人には「法人化すれば簡単に広大で肥沃な農地を購入できますよ」と裏技をアドバイスするなど、特化した優遇策を実施。
その結果、札幌市内の商業地域など中国人だらけになってしまったー!

https://jagjapan.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/641eba7fef234a47880e1e1dc4de85ce

中国発の感染症大流行・パンデミックに対して
ダントツ脆弱な北海道に成ってしまったのだよ。。

北海道民を恐怖に陥れる新型コロナウィルスの大流行。
その元凶は、高橋はるみにある…もはや犯罪者でしょう。

_______________
現・北海道知事の鈴木直道つーのも、

夕張で有名なスキー場「マウント・レースイ」を中国人資産家に売り払った人物。
https://hbol.jp/191877

北海道の未来はまっ黒けっけ。

究極の使い捨て、翻弄される家族~『家族を想う時』ケン・ローチ監督、イギリス作品

2020年02月22日 | 映画
     甲斐淳二

【なぜ観客は泣くのか】
この映画を観て「後半ずっと泣いてしまいました」「二回ほど泣いてしまった」「あちこちで女性たちのすすり泣きが聞えた」という感想を聞いたり読んだりして、そんな陰気な映画は見たくないと思っていた。しかし、ケン・ローチ監督の作品は全部見ているつもりの私が、しかも来日の時にお目にかかっていながら、これだけ見ない訳にもいかない。遅まきながら、気を取り直して、目標を定めて観ることにした。
観客は、いったいなぜ、どこで泣くのだろうか。私は、一番後ろの席で、息をひそめて、観客の呼吸や気配を油断なく観察しながら、この映画を観始めた。

【主人公リッキーは個人事業主という究極の使い捨て労働者】
この映画の主人公リッキーは、イギリスのある中都市で運送業に携わる「個人事業主」だ。週6日、1日14時間も(過労死ラインを越えて)働き、実態上完全に発注主の支配下で労働力を提供しているのだが、「労働契約」ではないから、労働基準法に該当しない。過労死しようが個人の自己責任の問題で関係ない。独立した「個人事業主」としての「業務委託契約」であり、対価は賃金ではなく「運送料」である。配達件数で「運送料」が支払われるから、家族の生活を守るために、トイレに行く時間を惜しんで、尿瓶(しびん)を使って仕事する。

【委託契約と労働契約との違いにとまどうリッキー】
① 労働契約ではないので、仕事上で怪我をしても労災補償がない。
それどころか、仕事中の怪我で病院に行けば、契約違反として「違約金」という罰金が科せられる。怪我を負ったリッキーと病院に同行した妻が、病院にまで電話してきて違約金を請求する夫の会社に対して、ブチ切れるシーンがある。

② 労働者ではないから最低賃金制度も適用されない。最初は家が建つほど稼げると宣伝して募集し、やがて「運送料」は徐々に切り下げられる。いやならやめろという一方的な通告だ。(日本のクリーニング業界の「個人オーナー」の場合、時給に換算すると最低賃金を下回るケースもあるらしい)

③ 労働契約ではないから、労働組合も団体交渉も認めない。対等の契約とは名ばかりの一方的な支配従属関係で、交渉や話し合いの余地はなく、気に入らなければ契約破棄。

④ 労働者ではないから、有給休暇も認めない、無給休暇も認めない。何らかの事情で仕事を休む場合は代わりの者を連れてくることを義務つけ、違約金、制裁金を付加する。映画の中で、主人公が会社に対して「7日間休ませてくれ」「5日間でもいい」「せめて・・・」と哀願して、拒否されるリッキーの姿が哀れである。

⑤ 仕事の請負の実績が悪い個人事業者、待遇に苦情を述べる個人事業者は委託契約を打ち切られる。事実上の「解雇」なのだが、労働者ではないから、解雇手当も支払わない。このようにして、仲間の一人が排除され、その仕事をリッキーが請け負う。稼ぎは増えるが、益々いそがしくなる。尿瓶を使いながら、走り回るリッキー。

(【自由な働き方】を絶賛する日本の財界と政府。
安部首相が議長を務める経済界代表との成長戦略会議「未来投資会議」はこうした働き方を「組織の中に閉じ込められて固定されている人の解放」だと絶賛している。「解放」とは恐れ入ったが、これは経営者側からみれば、確かに「労働基準法からの解放」であり、「使い捨ての自由」の獲得に他ならない。
スマホとバイクで料理宅配のウーパーイーツ、クリーニング業界などでは日本でもでも現実に進行している。※)

【妻は派遣の訪問介護士】・・・朝7時半から夜9時まで
妻も訪問介護に心身共にボロボロに疲れ切っている。次から次へと仕事が入り、振り回され、楽しみにしていた家族の時間も思うようにならない。子供と過ごす時間もなかなか取れない。

『8時間労働制は、一体どうしたの?』・・・
・・・映画のセリフに現れたケンローチ監督の問題提起・・・
訪問介護先の女性が忙しそうな妻のスケジュール表を見て驚く。
「朝の7時半から夜9時までの仕事なんて、どういうこと、いったい8時間労働制はどうなったの」と叫ぶ。
このセリフにケンローチ監督の問題提起がある。この映画の根本的なテーマだ。労働者が血を流して勝ち取った8時間労働制はどこに行ったのか、メーデーは何だったのか!?

【超勤手当ゼロのただ働きを強いられる妻】
心優しい妻は、老人を自分の親だと思って介護するというのがモットー。糞尿にまみれた老人を、時間ですからといって、ほったらかしにして帰るわけにはいかない。訪問先の介護の為に発生した超過労働、妻は手当を付けてくれと会社に頼んだが無視される。またもタダ働きさせられて、その理不尽さに妻の顔に涙があふれる。その悔しさに我が身を傘ね、感情移入してすすり泣く人もいる。場面は違っても、多かれ少なかれ同じような経験をしている人は少なくないだろう。

【家族の関係】
週六日、一日14時間働く夫婦。高校生の息子は問題を起こす。両親が学校に呼び出されるが、仕事を休めば制裁金がかかる、代わりを見つけるまで休ませてくれない。家族の中に亀裂が入る。どうすれば元の家族に戻れるのか?・・・幼い妹は心を痛めて、予想もしない行動に出る。ここも思わずジンと来るシーンだ。
ケンローチ監督の凄腕は、この家族の描き方において冴えわたっている。

【ラストシーン】
怪我を負った父親が、不在通知の紙にメモを書き残して、朝早く車で出かけようとする。気づいた息子が必死に止める。父と険悪になっていた息子がいかに父を愛しているかが伝わってくる。妻も止める。
しかし、男は「このままではお前たちは借金を背負って大変な事になる」と言って、振り切っていく。いったい彼はどこに向かったのだろうか?
男は、借金地獄に追い込んだ会社への報復行動に出るのか、それともこの境遇からの脱出を図るのか?どちらでもない。
男はこの借金地獄から家族を救うために、再び蟻地獄に自ら飛び込み、委託の仕事に向かって行く。報復もせず、脱出もせず、おめおめと仕事に戻っていく。その姿が、この映画を一層悲しくさせる。そして、それが現実なのだと観客は思い知る。この一家の行く先は、明るい未来など見えてはこない。

現代社会の残酷さ、新自由主義の残忍性と、その中でもがく民衆の姿を見事に抉り出してくれる。この映画は単なる社会批判や風刺ではない。家族が葛藤し、時に険悪になりながらも、寄り添って生きて行く姿に、多くの人が涙する。夫婦、親子、兄弟の人情の機微を描いた映画なのだ。さすがにケンローチだと思う。

【いったん引退したはずのケンローチがなぜこの映画を】
「私はダニエルブレイク」を最後に引退声明を出していたケンローチ監督が、この映画を撮ったのは、宅配ドライバーの交通事故死のニュースを見たからだそうだ。私にはまだやることがあると気を取り直したのだろう。

ケンローチ監督が見せてくれるのは、無理な仮想の設定ではなく、地味な現実の姿であり、それは、実は隣の家族かもしれない、あるいは向こうのアパートの家族かもしれない。日本でも宅配ドライバーの事故が記事になっている。

イギリスでも、韓国でも、日本でも現実に進行している雇用形態の破壊。非正規雇用の拡大。そして雇用ですらない「究極の使い捨て」の登場。「新自由主義」という資本による「搾取と収奪の自由化」が全面開花し、そのもとで労働者が貧困と格差に苦しみ、のたうち回って苦しんでいるのは、日本も韓国もイギリスも同じなのだ。「グローバル化」とはそういう意味だと、改めて感じる。

【結局、観客はどこで泣いたのか?】
観客はどこで泣くのか?そう思って見たこの映画の中には、観客がスクリーンの中に自分自身の姿を見出し、共感し、思わず泣いてしまうようなシーンは随所にある。そして、この蟻地獄から脱出の光が見えず、蟻地獄に再び飛び込んでいくリッキーの姿に、他人ごとではない悲しい共感を覚えるのだろう。

しかし、ケンローチ監督は元々、安易に希望を提示しようとしているのではない。このままでいいのですかと、問題提起しているのだ。それからどうするかは、映画に求めるものではない。現実世界で、あなたが解決するしかない、そう言いたいのだろう。

【映画館出れば虚構に満ちた街】・・・笑い筍さんの川柳より
「映画は虚構」、「映画館は虚構の空間」と思ってきたが、映画館の中でまぎれもない現実を見てしまった。
外に出てラーメン屋でビールを飲んでいると、NHKのテレビで安倍晋三首相が「一億総活躍時代」「女性の活躍する時代」「高齢者も働ける時代」「アベノミクスは・・・」などと、誇らしげに演説していた。

(キネマ旬報シネマ柏にて、すでに第7週目に突入。2月21日までの上映は確定。その後は未定。)

世に倦む日日 @yoniumuhibi一あの男は稲田朋美を連れ昨夜も高級レストランで豪遊会食

2020年02月22日 | 犯罪
うわ、北海道で新たに8人も感染者が出た。
胆振管内の70代女性
渡島管内の80代男性
上川管内の70代男性
渡島管内の50代女性
渡島管内の60代男性
根室管内の50代女性
胆振管内の10代女性
石狩管内の50代女性
根室でも出ている。雪まつりで感染か。https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/395776 …

魚父の辞の屈原が楚の人でした。
滄浪之水清兮 可以濯吾纓  滄浪の水清まば、以つて吾が纓を濯ふべし
滄浪之水濁兮 可以濯吾足  滄浪の水濁らば、以つて吾が足を濯ふべし 
この「滄浪」というのが、武漢(漢口)で長江に注ぐ漢江(漢水)のことのようです。https://on.china.cn/2Pgb1xI

厚労省が判断基準を見直して、12.5日間だった感染者の入院期間を2.5日間に短縮した。何かを思い出しませんか。福島原発事故のとき、年間1ミリシーベルト以下だった許容被曝線量を、急に年間20ミリシーベルト以下に変更した。あのときは大問題になったけれど、今は..https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200219/k10012291251000.html …

安倍晋三も森喜朗もたかをくくっているよね。コーツ始めIOCの幹部にたっぷり賄賂をぶち込んでいるから、よもや東京五輪の中止はないだろうと安心しきっている。感染が拡大しても検査しなきゃ数は増えないから大丈夫だろうと思っている。福島の「アンダーコントロール」がまた通用すると思っている。

大谷義夫。呼吸器系の専門医として説明もしっかりしているし、医師らしく目の前の患者を救おうとしている。政治家に直訴もした。検査の必要な患者を抱えている都内の病院の同僚医師たちの代弁もしている。立派だと思う。少なくとも、検査は不要、家で治せ、と言っている御用医師よりもずっとまともだ。

ただ、私は、厚労省の官僚たちが自分の検査をしてないとは思っていない。隠してやっているだろう。誰でも自分の命が一番大事だから。ただし、熱が37.5度未満で咳も出なかったら「目安」の基準に入らない。上級国民だけが優先的に検査かよと叩かれる。だから「検査してません」と言っているのさ。

この件、いちばん問題で被害が大きいのは、クルーズ船内で業務中の官僚たちが使っている横浜のホテルだ。玉川徹が指摘していたけど、感染した厚労省と内閣官房の職員と3人チームで一緒に作業していたもう一人がいて、検査しないまま今もホテルに泊まり続けているらしい。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012296751000.html …

昨日は、⑤熊本の託麻台リハビリ病院がやられた。閉鎖になるだろう。これで、①済生会有田病院、②相模原中央病院、③牧田総合病院、④佼成病院、に続いて5件目。地域の医療体制が静かに崩壊している。それなのに、あの男は稲田朋美を連れて昨夜も高級レストランで豪遊会食。https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022100283&g=pol …

東京都で1日240件のPCR検査なんて、今の時点で足りるわけないじゃないか。2桁足りない。東京都だけで1日1万件は必要だ。無検査体制だから感染者が全然カウントされない。隔離もされない。いつまでこんなこと続けるのだろう。民間に発注すればすぐに体制は整うのに。玉川徹を厚労大臣にしろ。

報道1930で、大谷義夫が小池百合子に直訴して、PCR検査を民間委託で拡大してくれと要請したけれど、小池百合子は話を逸らして同意しませんでしたね。卑怯な知事だ。安倍官邸と厚労省・医師会に忖度して、「目安縛り」に黙々と追随。人工呼吸器付ける段階になったら検査を許可してやるとさ。