東芝の海外も含めたグループ従業員は6月末現在、約13万2千人。過去の不正会計や業績不振に伴う事業売却により人員規模が縮小している。一方で、今後は年間で千人程度の退職者が出る見通しとなっている。
利益の大半を稼いでいた半導体メモリー事業を6月に売却しており、柱となる事業の育成が課題。
中国経済は、米中経済戦争とは無関係に下降している。それはGDPを見ればわかる。
中国のGDP成長率は、2008年9.6%、2009年9.2%、2010年10.61%、2011年9.5%、2012年7.9%、2013年7.8%、2014年7.3%、2015年6.9%、2016年6.72%、2017年6.86%、2018年6.6%(IMF予測)と、着実に鈍化している。
そこに2018年の米中経済戦争が突発。しかも中国からアメリカへの輸出は5千億ドル、対するアメリカの中国への輸出は千三百億ドル。アメリカが中国からの購入をやめるということだから、中国経済への影響は大きいのは自明。加えて覇権国家主義による膨大な支出で、色々なひずみが表面化している。
したがって、中国経済はしばらく低迷を続けると思う。2017年のGDPと2022年のGDP増加額の予測は以下の通り。2017年度でGDPの雨リアkと中国の差は7.4兆ドルで、2022年度の増加額は中国が7.8兆ドル、アメリカが4.4兆ドルで、拮抗するという予測であったが、中国経済の本来的な経済停滞にくわえて、米中経済戦争の煽りで、GDP順位は大きく変わらない。アメリカが大きく水をあけ、続いて中国、そしてインドが躍進し、日本、ドイツ、イギリスが続くのでは?
シャワーヘッドに付いたぬめりに、肺疾患を引き起こす細菌が含まれている可能性がある
<シャワーヘッドは、真正細菌の一種「マイコバクテリウム属」の温床となりやすく、非結核性抗酸菌(NTM)症といった肺疾患を引き起こすものもあることがわかった>
米コロラド大学ボルダー校の研究チームは、米国および欧州13カ国を対象に、一般家庭のシャワーヘッドに付着したヘドロ状のバイオフィルム(生物膜)に含まれるマイコバクテリウム属の細菌を分析し、2018年10月30日、微生物学専門雑誌「エムバイオ」でその研究結果を発表した。
井戸水よりも水道水世帯のほうが細菌が2倍
研究チームは、市民参加型研究プロジェクト「シャワーヘッド・マイクロバイオーム・プロジェクト」を立ち上げ、家庭のシャワーヘッドのバイオフィルムと水のサンプルを採集してくれる協力者を募り、米国49州から638サンプル、欧州13カ国から53サンプルを集めた。これらのサンプルをもとに、遺伝情報の解析手段である「DNAシーケンシング技術」によってシャワーヘッドのバイオフィルムに生息する細菌の種類を特定し、その量を分析した。
その結果、米国のシャワーヘッドのバイオフィルムに含まれるマイコバクテリウム属の細菌の量は、欧州に比べて平均して2.3倍高かった。また、米国内で採集したサンプルに限ってみてみると、井戸水を利用している世帯よりも、地方自治体の水道水の利用世帯のほうが、細菌が2倍以上繁殖していた。米国の水道水は、井戸水や欧州の水道水に比べて、塩素と鉄濃度が高く、pHと硝酸塩のレベルが低いことから、このような水質の違いがマイコバクテリウム属の細菌の繁殖に影響しているのではないかとみられている。
金属製のシャワーヘッドの細菌量はプラスチック製の2倍
シャワーヘッドの素材によってマイコバクテリウム属の細菌の量が異なることも明らかになっている。この研究結果によると、金属製のシャワーヘッドに含まれるマイコバクテリウム属の細菌の量は、プラスチック製のものに比べて平均2倍高かった。研究チームでは、プラスチック素材から浸出する生分解性炭素によって、シャワーヘッドのバイオフィルムにあるマイコバクテリウム属の細菌を阻害する他の細菌の生成が促されているためではないかと考察している。
肺疾患の流行地域と、シャワーヘッドの細菌の量が多い地域が合致
この研究結果では、カリフォルニア南部やフロリダ、ニューヨークなど、非結核性抗酸菌(NTM)による肺疾患が流行している地域と、シャワーヘッドのバイオフィルムに含まれる細菌の量が多い地域が概ね合致した。シャワーヘッドの細菌が疾病の伝播に重要な役割を果たしている可能性があるとみられている。