日経がIBMの連続減収と、新規開拓した新分野も調子良くないことをレポートしていた。一通りの人工知能やクラウドサービスを提供しているが、GoogleやAmazonのそれらに比べ、市場占有率が少なく、旧態依然のIT システム作りしかできていない。コンピュータもPCとかエンドユーザー製品は20年近く前に撤退し、現在開発していおるのはサーバーやスーパーコンピュータのみ。この状況は日本のコンピュータ会社、富士通やNECも同じことが言える。情報産業でIBMが復権することは難しい。それは富士通やNECにも同じことが言えそう。
IBMは2017年度まで6年連続減収で、2015年度にはマイクロソフトに業界王者の座を奪われた。この間に売上高は26%減った。減収は富士通の8%を上回る。
AI(人工知能)システムのWatsonなどを含む「コグニティブ・ソリューション」の売り上げ構成比は2割程度にとどまる。アウトソーシングを含む「テクノロジー・サービス&クラウド・プラットフォーム」やコンサルティングなどの「グローバル・ビジネス・サービス」がいまだ主力だ。
ま時価総額も ライバルのマイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、グーグルを傘下に持つアルファベットは時価総額を大きく伸ばす一方、IBMはこの5年で4割程度下げた。マイクロソフトの7分の1以下の水準にとどまり、株式市場の評価は低迷している。