先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

2018年度貿易収支、1兆円強の赤字

2019年01月23日 10時10分26秒 | 日記

1月23日財務省発表の2018年分貿易速報によると、3年ぶりに赤字と言う。

地域別の統計では。米国とアジアへは輸出超過。アジアへの輸出は44兆円で、アメリカへの3倍、中国への輸出の3倍と、日本にとってアジアとの交易が重要であることを示している。

中国とは日本の輸入が輸出より多く、日本から製品となる素材を中国に輸出し、中国はそれを下降して世界各国に輸出しているという図式。

 


第二、第三の月が見つかったという!

2019年01月23日 09時27分15秒 | 日記

ハンガリーの天文学者と物理学者のチームが、地球を周回する2つの天体の存在をついに確認したと発表した。地球の9倍のいわば分子の雲が2か所、地球と月と回転面で双方の重力の影響を受けない均衡点、天体力学で言うところの5点のラグラン均衡点上の2点で見つかったという。

 研究成果は、学術誌「Monthly Notices of the Royal Astronomical Society」に掲載された。論文によると、地球から40万キロ余りという、月までの距離と同じくらいの位置に潜んでいた謎めいた天体を、研究チームは苦心の末にとらえたとのことだ。天体は2つとも、すべてちりでできているという。

近いけれど見えない

 こうした天体の存在はずいぶん前から予想されていたが、実際にちりの雲が見つかったと初めて報告されたのは1961年のこと。天体の名前の由来となったポーランドの天文学者、カジミェシュ・コルディレフスキがそのかすかな姿を目にしたと発表した。しかし、その後も雲の存在は疑問視されていた。

「2つあるコーディレフスキー雲は、最も見つけにくい天体に数えられます。地球までの距離は月と変わらないにもかかわらず、天文学の研究者たちからほぼ見過ごされています」。ハンガリー、エトベシュ・ロラーンド大学の天文学者で、論文の共著者であるユディット・シュリズ=バロッグ氏はこう話す。「月だけでなく、ちりでできた“衛星”も私たちの惑星の周りを回っていると確認できたことに、とても好奇心をかき立てられます」

 新たな研究成果によれば、コーディレフスキー雲の見かけの大きさは、夜空に見える月を30個×20個並べたのに相当する。宇宙での実際の大きさは約10万4600キロ×7万2400キロで、地球の直径の9倍に近い。

 雲自体は巨大だが、それを構成する個々の粒子は直径1マイクロメートルほどと推定されている。こうした粒子に太陽の光が反射してかすかな光を放つが、光が極めて弱いため、今までは宇宙の暗闇の中に隠されたままだった。

「銀河や星の光などがある中でコーディレフスキー雲を検出するのは至難の業です」と話すのは、同じくエトベシュ・ロラーンド大学の物理学者で、論文共著者のガーボル・ホルバート氏だ。そこで、研究チームはカメラに特殊な偏光フィルターを使い、雲の中の粒子一つ一つに反射している散乱光を何とかとらえた。

 

ラグランジュ均衡点は以下の図のように5点存在する。この5点に宇宙基地や宇宙天文台を飛ばせば、安定してその地点で地球の周りを公転するから、宇宙開発や宇宙旅行では重要な場所である。

ラグランジュの5つの均衡点とは、天体力学で円制限三体問題の五つの平衡解のこと。質量の大きな二体間を結ぶ直線上にあるL1、L2、L3、および二体間を結ぶ直線を一辺とする正三角形の頂点となるL4とL5がラグランジュ点である。ラグランジュ点にある物体は、二体と相対的位置を変えずに周期運動を続けることができる。三体の物体の運動は解析的には解けない。しかし三体の物体の一つの質量が無視できる場合、残りの二体への三体目からの影響がなくなり、二体の運動は楕円(だえん)軌道になる。その軌道がとくに円軌道である場合を考えた問題が円制限三体問題である。1760年ころにオイラーが制限三体問題の解として、主星と従星を結ぶ直線上にあるL1からL3までの解(オイラーの直線解)を発見、その後ラグランジュが1772年に主星・従星を一辺とする正三角形の頂点(L4、L5)も解であることを発見した。ラグランジュ点のなかでもL4とL5が比較的安定で、軌道がずれても復元力が働き、大きくずれることがない。太陽-木星系の場合、L4とL5に該当する位置にトロヤ群とよばれる小惑星が集合している。また太陽-地球系の場合、比較的安定なので、スペースコロニーや宇宙望遠鏡の配置候補になっている。