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気候変動が「加速」、過去5年で世界気温は最も暑く=世界気象機関

2019年09月24日 08時53分20秒 | 日記

 

BBCが、『気候変動が「加速」、過去5年で世界気温は最も暑く=世界気象機関』と報じていたが、素人目に見てみ、この1,2年の自然災害は、買ってないほど強烈になっていて、地球温暖化の影響が、雪崩現象を起こし始めたと思っていた。やっと世界的組織がそれを認識し始めた。今からの対策では、この雪崩現象はもはや止められないが、長期にわたり、人間の活動が低下し、数十年先には、自然破壊が少なくなり、異常気象も低下。そしてCO2などの発生も激減し、異常気象も大幅に低下するのでは?

世界気象機関(WMO)は22日、温室効果ガスの影響で、世界の平均気温が過去5年間で観測史上最も暑くなるなど、地球温暖化の兆候やその影響が加速していると発表した。

 

WMOは、米ニューヨークで9月23日に開かれる国連気候行動サミットを前に、気候変動に関する最新の報告書を公表した。

報告によると、2014年から2019年までの5年間の世界の平均気温が、観測史上最も暑くなり、同期間の海面上昇についても著しい加速がみられる。二酸化炭素(CO2)排出量が過去最高となったことが要因という。

WMOは、二酸化炭素削減の対策強化が急務だと指摘している。

報告書は、近年確認されている前例のない規模の温暖化について、その原因や影響の拡大に関する最新の科学分析をまとめたもの。

報告書によると、世界の平均気温は1850年以降、摂氏1.1度上昇。2011年から2015年の間に0.2度上昇したという。

二酸化炭素排出量は2割増

2015年から2019年までの間に大気中に排出された二酸化炭素は、2015年までの5年間と比べ、2割上昇している。

恐らく最も心配なのが、海面上昇に関するデータだろう。

1993年から現在まで、海面の高さは年間平均3.2mmずつ上昇している。ところが、2014年5月から2019年にかけては、毎年5mmずつ上昇している。2007年から2016年までの10年間では、1年あたりの上昇は平均4mmだった。

WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、「海面上昇は加速している。我々は、将来的な海面上昇を深刻にするおそれのある、南極とグリーンランドの氷床の急激な減少を懸念している」と述べた。

「今年、バハマとモザンビークで悲劇的な影響を目の当たりにしたように、海面上昇と激しい熱帯暴風雨は人道的および経済的な大惨事を引き起こした」

報告書はまた、気候変動による熱の9割以上が海に吸収されていると強調。2018年の海洋蓄熱量は観測史上最高だったという。

自分たち若者の未来が盗まれた……気候変動対策を訴える16歳

報告書は、いま地球上のどこを見たとしても、状況は同じだと強調。人為的な温暖化は、熱波や山火事などの異常気象の規模や激しさに影響を与えているとしている。

「非常に危険な方向へ加速」

インペリアル・コレッジ・ロンドン(ICL)グランサム研究所の所長で、レディング大学気象学部の教授、ブライアン・ホスキンス氏は、「我々人類による気候変動は、非常に危険な方向へ加速している」と指摘する。

「我々は、子供たちからの大きな求めに耳を傾けるべきだ。これは緊急事態だ。温室効果ガス排出量をゼロにすることを目指して急速に削減しつつ、不可避な気候の変化に適応するため、取り組まなければ」

日本と豪の登壇予定なし

WMOの報告書は、米ニューヨークで9月23日に開かれる国連気候行動サミットに向けて、気候変動について通達する目的で発表された。

このサミットについて、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、言葉ではなく行動について議論するためのものだと説明。開催に先立ち、「サミットに参加する首脳に対し、しゃれた演説ではなく、具体的な対応策を持ってくるよう指示した」という。

「人々は解決策を、対応策を、そして行動を求めている。私は、次の10年間で二酸化炭素排出量を劇的に削減し、2050年までにカーボンニュートラル(炭素中立、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量)を実現するための、多くの意義ある計画を発表できることを期待する」

 
温暖化対策訴える16歳少女、ヨットでニューヨークへ

気候変動対策を求める若者たちの中心的存在のグレタ・トゥーンベリさん(16)は20日、ニューヨークで、若い活動家と共に行進した。グレタさんは、23日のサミット冒頭で演説する予定。

グレタさんに続き、約60カ国の首脳や閣僚が、地球温暖化の原因を削減するための新たな対策案あるいは国連加盟国による取り組みについて演説するとみられる。

中国、インド、フランス、ドイツ、イギリスは気候行動サミットで演説する予定だが、日本とオーストラリアは登壇が認められていない。

グテーレス事務総長は2050年までに二酸化炭素排出量を正味ゼロにすることを目指すことに加え、各国に化石燃料への補助金を削減し、新規の石炭火力発電所の建設中止を求めている。この石炭火力発電をめぐり、日本の安倍晋三首相とオーストラリアのスコット・モリソン首相は、参加が認められなかった。

mage copyrightNO COAL JAPANImage caption気候変動活動家は、石炭の上に立つ日本の安倍晋三首相の風船を使い、石炭燃料を支持する安倍に抗議するつもりだ

アメリカ、ブラジル、サウジアラビアもサミットには出席しない。

今回のサミットの成功は、天秤にかけられたままだ。対策を実行する緊急性と、遅延によっていずれは判断がより難しくなるという事実については議論になっていない。

エネルギー産業などからの排出量削減が重要

ターラス事務局長は、「とりわけエネルギー産業、工業、輸送面から温室効果ガス排出量を削減することが非常に重要だ。我々が気候変動を軽減し、パリ協定で定められた目標を達成することになるかどうかが重要だ」と述べた。

「産業革命前より摂氏2度以上も高い世界の気温上昇を止めるには、温暖化を食い止めようという野心を3倍持つ必要がある。そして、上昇を1.5度に留めるためには、5倍にしなければならない」


ホンダ、21年までに欧州でディーゼル車販売打ち切り

2019年09月24日 07時11分51秒 | 日記
 
ロイターによると、、ホンダは、欧州でのディーゼル車販売を、2021年までに販売停止すると言う。ディーゼル車は、燃費が良いが、CO2発生が高いので、日本でも販売製造を、打ち切ってもらいたい。 それにしても、マツダ、新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」として、ディーゼル車に力を入れているが、あきらかに時代の要請に逆行している。即、販売製造を停止して貰いたいもの。
 
 

 
 

[23日 ロイター] - ホンダは23日、2021年までに欧州でディーゼルエンジンを搭載した車両の販売を打ち切ると発表した。

欧州連合(EU)は車両による二酸化炭素(CO2)排出量について、来年までに95%の車両で1キロメートル当たり95グラムにする目標を掲げている。現在の排出量は平均で1キロメートル当たり120.5グラム。

ホンダにとってディーゼル車の需要減退に加え、こうした規制強化が欧州での製造見通しの重しとなっていた。

ホンダは25年までに欧州で販売する車両をすべて電動車にする計画。

ホンダは2月、21年に英国にある唯一の工場を閉鎖すると発表。最大3500人の雇用が失われる。このほか、25年までに製造する車種の数を現在の3分の1に縮小し、世界的な製造コストを10%削減すると表明。節減された資金は研究・開発費に充てるとした。


ネットショップはアマゾン・ジャパンがトップだった!

2019年09月23日 09時54分48秒 | 日記

個人や事業で、物を購買する際、楽天家アマゾンを使う事が最近増えているので、ネットショップの事を調べてみた。

まず、流通業におけるネットショップのひであるが、経済産業省の統計を見ると、統計は平成30年作成でデータは平成29年の物で、ちょっと古いが、大勢は大きな変化が無い。小売業は140兆円あって、伸び率は2%。ネットショップは小売業の再分類においてその他に分類される。

同じく、経済産業省のECマーケット調査によると、2017年度で約17兆円で伸び率は9.1%。これで見る限り、実際の店舗がネットショップにとって代わられると言う事は10,20年先でもないだろうと思われる。

年ごとの規模と推移も出ていた。

  

さて、肝心のアマゾンと楽天の事業推移をみる。ともに事業はネットショップだけではないが、大胆にネットショップのみとする。

アマゾン・ジャパン事業規模。伸び12%

 

楽天の事業推移、伸び率~10%。

ネットショップは楽天やアマゾン以外にも無数にあるが、規模が段違いなので、言及せず。

ネットショップは便利なので、、実店舗の売上の伸びはあっても微々たるもので、半世紀すれば、ネットショップに駆逐されるのでは?そして配送業がそれに応じて伸びるであろうが、自動車による配送には限界があり、当然ながら、ドローン配送が増えるのだろう・

 

 

 

 


トヨタ、水素燃料バスを東京五輪で100台、中国冬季五輪で1000台を提供!?

2019年09月22日 11時02分36秒 | 日記

 

トヨタは、EV車軽視ではないだろうが、燃料電池車にこだわりすぎではなかろうか?燃料の水素をどうやって確保できるかと言う最も大きな課題解決の目途が立っていない。高温で高圧ガスなどを使うプラントでは、水素が得られると言うが、4千万台もの自動車に供給するだけの水素は得られない。水を電気分解すれば容易に水素が得られるがそれから発電して電気を起こすのは2度手間で非効率。
 
一方、発電も、化石燃料をゼロに出来、再生エネルギーだけで発電出来ると言う研究もある。環境エネルギー政策研究所の資料によると、電気の使用効率や無駄な利用を排除して、再生エネルギーだけの発電で事足りると言う。下記のグラフ参照。
 

EUの自動車メーカー、2021年CO2規制で、続々EV車を発表。日本勢、対応は?

2019年09月22日 07時38分25秒 | 日記

EUの21年の燃費規制は、走行1キロメートルあたりの二酸化炭素(CO2)排出量を95グラムと言うもの。ガソリン車の燃費に直すと1リットルあたり24.4キロメートルとなる。

EUの規制は15年基準より27%低い厳しい規制で、他国は、中国は20年に117グラム以下、日本は122グラム以下、米国は25年時点で97グラム以下とEUより緩やか。

燃費が24.4Km/リットルとなると、それを達成するのは、EVとPHV車のみ。HV車はカタログ性能は30Km/Lとなっているが、実際にはEU21年規制をクリアできるか否かと言うところ。

それで、EUの自動車メーカーではここにきて、以下のように新EV車の発表が相次いでいる。

アウディの小型多目的スポーツ車(SUV)「Q4 eトロン」は20年に量産を始める。アウディの既存の小型SUVは既存2車種で世界販売の約15%を占める。

メルセデス・ベンツ日本株式会社は同社初の電気自動車「EQC」を発表。「EQC」は2基のモーターを搭載するSUVタイプの乗用車で、80kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載することで、航続距離400km(WLTCモード)を実現している。

VWは小型EV「ID.3」に続いて来月には新型「ゴルフ」を発表する予定で、48ボルトのマイルドハイブリッドシステムの量産化で先頭を走っている。

PSAは、EVとエンジン車双方に対応した新型の車台を使い、プジョーブランドの主力小型車「208」にEVも選べるようにした。

対する日本勢は

日産自動車は、EV車のLeafに加えてハイブリッド技術「eパワー」を搭載した小型SUVのコンセプト車「IMQ」を発表。

ホンダは年内に量産開始し欧州などで発売する小型EV「ホンダe」を発表。

と言う状況だが、

トヨタは、HVで変更しているとは言え、2人乗りで航続距離が100Kmの超小型EV車を発表するのみ。マツダ、スバルは、音無しの構え。特にマツダは、欧州でCO2排出の一番の悪役としているディーゼル車にこだわっている始末。

Amazonnは、従業員の自然環境保全の圧力に応じたとはいえ、(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)が、同社が2040年までに、事業活動からの温室効果ガスの排出量と吸収量を実質ゼロにすると発表し、他社にも同様の行動を呼び掛けた。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」の目標について、アマゾンは10年前倒しでの達成を目指すと言うのに、日本の大企業、地球環境対策に無関心に見える。