京都駅から西へ20分、広大な梅小路公園に歴史的なSLはじめ車両53両が展示されている京都鉄道博物館がある。鉄道の歴史、おとなも子どもも楽しめる体験コーナー、そしてSLが20両もある重要文化財の車庫、見ごたえたっぷりの博物館だ。 . . . 本文を読む
わたしが好きだった大森一樹監督の遺著が発行された。映画をみることもつくることも大好きだった大森さん。「私が撮りたかった映画は自分が10代の時に週替わりの映画館で見ていた番線映画」「(いわゆるプログラムピクチャーの)映画に憧れ、あんな仕事をしたい」とめでたく映画監督になれた。どういう映画が好きで、どのように監督になり、どんな見方でどのように映画をつくっていたか、理解できる一冊である。 . . . 本文を読む
2010年4月に導入された高校無償化制度。しかしこの13年間朝鮮高校にだけは一度も適用されていない。安倍政権が、2013年に文科省令を変更したからだ。それ以降、朝鮮大学生、朝鮮高校生、支援する日本人たちが毎週金曜に文科省前で抗議集会を行い、この12月500回を迎えた。
「どれだけ叫べはいいのだろう。(略)怒りが今また声となる」と夕暮れ時、文科省前で怒りの歌声がこだました。
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築地では毎秋11月の土曜に「はしご酒」というイベントがあった。コロナ禍で中断されていたが、久しぶりに実施されたので、行ってみた。新しい店も多く、料理が充実していた今年のイベントだった。 . . . 本文を読む
スペイン西部のカタルーニャは20世紀の画家ピカソとダリと縁が深い。バルセロナのピカソ美術館とフィゲラスのダリ劇場美術館に行った。バルセロナは基本的には観光都市だ。市民の暮らしもほんの一部感じとることができた。 . . . 本文を読む
はじめてオペラ劇場のボックス席に座った。場所はミラノのスカラ座、ただ安い席だったので、残念ながらほとんど舞台は見えなかった。でも劇場の雰囲気はわかった。またミラノ音楽院やホテル近辺を散策し、少しミラノの街の雰囲気も味わえた。 . . . 本文を読む
「東京都こども基本条例」という国連・子どもの権利条約に基づく条例が2021年春に制定されていたことを初めて知った。人権に無感覚な小池都政の下なので驚いた。この条例の精神に従えば、朝鮮学校に対する補助金給付も復活可能なはずだ。 . . . 本文を読む
台は、幕末の横浜の遊郭。三味線が上手で酒が好きな芸者を大竹しのぶが演じた。堂々たる演技だった。また歌が上手なことは知っていたが、三味線弾き語りで今回口ずさんだのは邦楽だった。邦楽まで上手だとは驚いた。本当に芸達者な女優だ。 . . . 本文を読む
朝鮮人虐殺の「震災の混乱のなかでの虐殺」という一般的なイメージと「実態」には大きな差がある。その違いは、日本政府が実態を調査していない、あるいは調査したことを公表していないからとのコメントに、なるほどと納得した。 . . . 本文を読む
猛暑のなか、コロナ禍を抜け数年ぶりの夏祭りの季節がやってきた。西新宿のケチャまつりと対岸の佃で行われる住吉神社の船渡御をみにいった。
どちらも長い歴史をもつ。ひとつの共通点は、どちらも高層ビル(またはマンション)の近くの祭りということだ。 . . . 本文を読む
ババカン102回定演では、残念なことに森山さんの指揮は見られなかったが、副指揮者がフランスものが得意なようで、ドリーブ「シルヴィア」はよかった。会場のある荻窪には「やきや」がある。帰りに初めて訪れたがいい店だった。 . . . 本文を読む
北海道から秋田、新潟、富山を経て敦賀から京都大坂に向かう北前船の物流ルートが中世からあったが、江戸初期にこれを拡大し、鳥取から下関に向かう西回り航路が開発された。さらに下関から薩摩・琉球を経由し中国本土に運ぶルートがあり、昆布ロードと呼ぶ。昆布ロードは富山の売薬と深いつながりがあるという不思議な話を聞き、関係書を読んだ。 . . . 本文を読む
政治家が教育を支配していったこの20年のプロセス、端的にいえば教育における「不当な支配」を動画にしたようなドキュメンタリーだった。「首長が教育について強い信念を持っていればね、その信念に基づいて教育委員を変えていくんですよ」、と露骨な政治介入の肉声も聞こえた。 . . . 本文を読む
高岡の小学校で出会った藤本弘と安孫子素雄は、37年間藤子不二雄の名で合作を続け、「オバケのQ太郎」「パーマン」などヒット作を生んだ。ただその間も単独の執筆作もあった。高岡を訪ね、富山時代の2人の足取りを探った。 . . . 本文を読む
大島渚が亡くなって早くも10年、たしかに社会は大きく変わった。さて、いま大島の映画を見返して、破綻した作品も含め、映画の限界につねにチャレンジを続けた監督であったと納得した。また、天皇制批判、朝鮮半島・中国などへの日本の戦争責任、死刑反対や在日問題への注目など社会への問題提起も続けたので、観客に大きな影響を与えたことも改めて認識した。 . . . 本文を読む