大島渚が亡くなって早くも10年、たしかに社会は大きく変わった。さて、いま大島の映画を見返して、破綻した作品も含め、映画の限界につねにチャレンジを続けた監督であったと納得した。また、天皇制批判、朝鮮半島・中国などへの日本の戦争責任、死刑反対や在日問題への注目など社会への問題提起も続けたので、観客に大きな影響を与えたことも改めて認識した。 . . . 本文を読む
エイズが脅威だった20世紀末、ニューヨークを舞台にした芝居だ。オゾン・ホール、共和党政権、夫婦や恋人、宗教、人種などシビアなテーマが盛り込まれ密度が濃い芝居だった。新型コロナ、LGBT、地球温暖化が社会の大きなテーマになっている30年後の日本で観るのは、感慨深い。 . . . 本文を読む
今年も国展を見に六本木の国立新美術館に行った。絵画部では長期化するウクライナの戦争への不安や怒りを訴える作品がいくつか見られた。彫刻部では「仲間」や「神への思い」をモチーフにした作品をみた。またトークインで、制作への思いを作家本人から聞けて有意義だった。 . . . 本文を読む
新型コロナによる中断後、ラ・フォル・ジュルネ東京が4年ぶりに復活した。規模は少し小さくなったが無料コンサートを中心に客足は盛況だった。今年のテーマは「ベートーヴェン」。たまたまわたしは管楽器の演奏を多く聴いた。なかには違和感を抱く編曲もあったが、いろんなスタイルを楽しめた。来年も期待したい。 . . . 本文を読む
4月23日に行われた東京23区の統一地方選。今回の特色は女性区長・区議の躍進と維新の急拡大(前回の4倍の47人)だった。この勢いが続けば、次期衆院選・比例で、大阪近辺だけでなく、東京はじめ首都圏でも大躍進しそうだ。困ったものだ。 . . . 本文を読む
いま国会で、入管法「改悪」法案が審議されている。難民認定申請3回で強制送還、家族をバラバラにするなど多くの問題があり、国連からも意見勧告が届いている。文字どおり人道上の問題がある法案が、与党の数の力で押し付けられつつある。しかし若者を中心に、国会周辺で反対する声が高まっている。 . . . 本文を読む
明治新政府のエリート官僚、野党を立党し2度首相を務めた政治家の大隈重信は、1882(明治15)年私学の雄・早稲田大学を創設した。早稲田の卒業生からは、政治・実業・マスコミ・スポーツ・芸能など多方面に傑出した人材を輩出した。早稲田の建学の精神と輝く卒業生を紹介する早稲田大学歴史館を見学した。 . . . 本文を読む
東日本大震災と福島第一原発の事故から12回目の3月を迎えた。事故は収束せず汚染水は出続け、デブリの取り出しにもまだ取りかかれていない。
それにもかかわらず政府は、老朽原発の運転期間延長、そしてあろうことか新原発をつくる計画を打ち出した。代々木公園には4700人の人が集まり、デモに繰り出した。1週間前の3.11には東電前でも怒りの声がこだました。 . . . 本文を読む
最終回間近の朝ドラ「舞いあがれ!」、舞台は東大阪の中小企業のねじメーカーだ。東大阪には一度もいったことがないので行ってみた。工業地区だけではなく、圧倒的に多いのは当然住宅地。府内で人口3位の市だから。もちろん観光地ではないが、予想外に観光スポットは多かった。 . . . 本文を読む
ヘイトスピーチ・ヘイトクライム問題をなくすためここ20年弁護士として活動されている師岡康子さんの講演を聞いた。問題の背景、歴史に始まり、ヘイトスピーチ解消法制定以降の取組みや2022年法務大臣に提出した具体的提言など包括的、実践的な内容だった。 . . . 本文を読む
関東大震災時の朝鮮人虐殺は突然起こったわけではなく、18年間の日本軍の朝鮮植民地戦争の経験と日本人の蔑視観により起こるべくして起こった。また植民地支配責任が南北分断を生み、沖縄は日本そして米国の「侵略」の被害をいまも大きく受けていることがわかった、今年の3.1朝鮮独立運動104周年集会だった。 . . . 本文を読む
新国立劇場オペラ研修所の修了公演をみた。今年のプログラムはモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」(女はみなこうしたもの)だった。粟國淳のメリハリの効いた演出で、フィナーレでは観客の拍手が鳴りやまなかった。カーテンコールの粟國は見栄えもいい人だった。 . . . 本文を読む
1年に及ぼうとするウクライナの戦争、そして安保関連三文書の閣議決定、9条改憲への圧力という重苦しい雰囲気のなかで、今年も卒・入学式を前にした都教委包囲首都圏ネットワークの総決起集会が開催された。「団結してがんばろう!」のシュプレヒコールは例年以上にシリアスだった。 . . . 本文を読む
東京、スカイツリーの近くに地震や火災などの災害への対策の教育施設がある。震度7の揺れを体験したり、秒速30m・毎時50㎜の暴風雨を体験できる。アニメやVRも活用されている。「おとなの遠足」に使いやすい、主として団体向けの施設だった。 . . . 本文を読む