多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

戸田の名店、きた穂

2015年01月25日 | 居酒屋・銭湯紹介
この店は偶然戸田市笹目でみつけた。車で行くには新大宮バイパスの美女木の手前1キロ程度なので便利だが、公共交通機関なら、埼京線戸田公園から下笹目行のバスに15分ほど乗り笹目東小学校入口下車徒歩3分ほどという、近所の人でもなければ不便な場所にある。わたしはたまたま月に一度近くに行く用事があり、偶然発見した。路上に置かれている立て看板のメニューがじつにおいしそうだった。

住宅地にある店

立て看板のメニューがじつにおいしそうだった
店に入ると4人掛けテーブルが2つ、左手の小上がりにやはり4人がけの机が2つという小規模な店だ。少し変っているのは、小上がりに上がった高さにキッチンがあることだ。床下収納でもあるのだろうか。オープンしたのは2012年3月、もうすぐ4年目に入る。 
魚がうまく、たとえば夏はイサキの活け締め、ヤリイカや珍しいハモがあることもある。ご主人に伺うと東京の魚河岸料理の店で20年ほど修行したそうだ。だからハモの湯引きもできるのだろう。見逃せないのが野菜がうまいことだ。たとえばハモに添えた梅肉や色鮮やかなお新香、梅やミソをそえたキュウリまでもがおいしい。ウドの酢味噌もおいしかった。ランチのサンマに付いていたかぼちゃまでもおいしい。ご主人が農家の出身ということもあるのかもしれない。米といちごがメインとのことだが、米、いちご、イモなどは実家から送ってもらっているそうだ。道理でうまいはずである。

ランチの豚肉の辛味噌炒め
値段はランチが630円、メニューはさしみ定食、天ぷら定食、豚肉の生姜焼き、さばのうす塩焼き、豚肉の辛味噌炒め、鶏からの黒酢あんかけ、ひれかつ、カキフライ、牛すじ煮込みなど、バラエティに富む。プラス1品として納豆70円、玉子50円、ミニサラダ100円というメニューもある。
夜は、金目鯛の煮つけ900円、カツオ、マグロ中トロ、サザエのつぼ焼き、白子ポンズなど650円、あん肝ポンズ、カキフライ600円、しめさば、スルメイカ、あじたたき、あじなめろう、れんこんはさみ揚げなど550円、鮭ときのこのグラタン、生湯葉アボガド刺し500円、水なす刺450円など。
味が良く、値段も安く、そしてわたくしが思うのは器がよいことだ。

ハモの梅肉あえ、デカンタの日本酒が涼しげだ。

イカとおしんこ。ビールの泡やグラスも涼しさを誘う
夏はいかにも涼しげなコップのビール、ガラスのデカンタに入った日本酒やワイン、秋は食欲が増すような食器、冬は暖色の湯呑みの焼酎お湯割り

あじなめろうと焼酎お湯割り
店名のきた穂は、ご主人が埼玉の北、北埼玉郡北川辺町(現・加須市)出身であることと、稲穂の穂からとったそうだ。

小さなお店だが、ますます発展してほしいと客が祈りたくなる店である。

電話:048-422-3482
住所:埼玉県戸田市笹目3-19-14
営業:昼11:00~14:00  17:00~23:30 月曜休み
  日本酒(一合)350、ビール(グラス)400、焼酎(麦380、芋400)、ワイン400など
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