3月7日(土)朝、都立光ヶ丘高校の校門前でビラまきをした。小雨が降り、ときおり止む天候だった。雨でももちろん卒業式は開催されるが、わたくしは雨のビラまきは初めてだった。カッパ着用の人、傘を差しながらなど、人それぞれのスタイルだった。
ビラは都教委包囲・首都圏ネットワークのピンクのビラと練馬・教育問題交流会の黄色のビラの2枚だった。どちらのビラも「立たない自由、歌わない自由」があること。昨年7月政府が「集団的自衛権の行使容認」の閣議決定を強行したこと。国民主権、平和主義、基本的人権が原則の憲法の重要性、などが記されている。裏面は、ピンクのほうは田無工業や大島高校の自衛隊駐屯地での防災訓練や高校生へのリクルート活動、黄色のほうは昨年3月の卒業式の朝校門前で大阪府立高校の卒業生自身が配布したビラ「卒業生の声も聞いてください」(グループZAZA)だった。
生徒には卒業生、在校生問わず素直に受け取ってもらえた。例年より受け取りはむしろよかった。雨で危険なので、自転車の生徒には原則として手渡さなかったせいもあるかもしれない。
保護者もまずまずだった。自転車からわざわざ降りてビラを受け取ってくれる人もいた。土曜なので夫婦で出席する人もかなりいた。雨のせいもありタクシーで来校する人が例年より多かったように思う。ただビラの内容をみて「返します」と宣言して戻しにきた人が数人いた。こういうパターンは初めてだ。受け取るのも受け取らないのも自由なので、それはそれでよいのだが・・・。
逆の例もある。別の高校だが、一人の女性がビラを受け取り、内容を確認してガッツポーズをして「頑張ります」と言ってくれたそうだ。
天気が悪かったせいもあるのだろうが、華やいだ雰囲気はあまりなかった。もともと卒業生が制服で登校する校風のせいもある。親も思ったほどうれしそうにはみえなかった。ただときおり和服の女性や華やいだ洋服の人もいるので少しは卒業式らしい雰囲気があった。
学校側の反応は、わたくしが到着する前の時間だが、副校長あるいは主幹らしい管理職風の人が出てきて「ここでビラをまかないでください! ここでビラをまかないでください! 通告しました」と言い捨てて、立ち去ったそうだ。問答無用で、まるでそう言えというマニュアルがあるかのようだったそうだ。
外で1時間半立っていると、冷えてかなり体にはきつかった。
翌日の日曜午後「反原発統一行動」が開催され、わたくしは国会前集会に参加した(主催者発表2万3000人)。雨はなんとか上がったがどんより曇っていた。昨年までのコーナーは長期工事をやっているとかで、少し南方向に移動していた。わたくしは昨年と同じく前庭のなかからみたので、かえって好都合だった。また前庭の梅の花がきれいだった。
スピーチした政治家は昨年までとほぼ同じだった。社民党が吉田党首と福島副党首、共産党は志位委員長のほか、吉良・池内・藤野の3議員、生活の党(生活の党と山本太郎となかまたち)の三宅雪子前議員、民主党の菅元首相。吉良さんはよく金曜の国会前で見かけるせいもあり、コールは「筋金入り」だった。菅さんの話には知らない話もあったので、紹介する。
スピーチする菅・元首相。左下の小さい顔は小熊英二さん
汚染水は告示濃度より明らかに高い濃度のものが海に流れ出ている。「なぜブロックされているか」と聞くと「海に流れ出て濃度が下がったから」と答えた。海水に拡散して薄まったからそれでいいなどというインチキはない。わたしも総理のときこれほどインチキな答弁はしなかった。
グリーンクロスという環境団体に呼ばれ、イギリスのウェールズを訪れた。アングルシー島でホライズンという会社が新たな原子力発電所を建設しようとしているがこれを買収したのが日立GEだ。比較的貧しい地域だが、日本でやったのと同じように広い農場を金にまかせてどんどん買い占めていた。建設しようとしている原発は日本でも運転していないタイプだしあの規制委員会も許可していない。日本でもOKしていないのに向こうでは「安全、安全」といって売ろうとしている。こんなことが国際的道義に合うはずがない。
川内原発に関して、新規制基準の下位規則に「原子力規制委員会規則」があり51条に、福島のように核燃料がメルトスルーしたとき、それを冷却する設備がなければ新設も再稼働も認めないという規定が入っている。それで九州電力から提出された工事計画認可の申請書をみせろと要求している。こうした細かい規定をつくと霞ヶ関が一番いやがる。こういう点も国会審議で追及したい。
その他、鎌仲ひとみさん、松本春野さん、雨宮処凛さん、小熊英二さんなどのスピーチもよかった。とくに絵本作家・松本さんのナイーブな話は胸に響いた。映像と音声はこちらから。
ビラは都教委包囲・首都圏ネットワークのピンクのビラと練馬・教育問題交流会の黄色のビラの2枚だった。どちらのビラも「立たない自由、歌わない自由」があること。昨年7月政府が「集団的自衛権の行使容認」の閣議決定を強行したこと。国民主権、平和主義、基本的人権が原則の憲法の重要性、などが記されている。裏面は、ピンクのほうは田無工業や大島高校の自衛隊駐屯地での防災訓練や高校生へのリクルート活動、黄色のほうは昨年3月の卒業式の朝校門前で大阪府立高校の卒業生自身が配布したビラ「卒業生の声も聞いてください」(グループZAZA)だった。
生徒には卒業生、在校生問わず素直に受け取ってもらえた。例年より受け取りはむしろよかった。雨で危険なので、自転車の生徒には原則として手渡さなかったせいもあるかもしれない。
保護者もまずまずだった。自転車からわざわざ降りてビラを受け取ってくれる人もいた。土曜なので夫婦で出席する人もかなりいた。雨のせいもありタクシーで来校する人が例年より多かったように思う。ただビラの内容をみて「返します」と宣言して戻しにきた人が数人いた。こういうパターンは初めてだ。受け取るのも受け取らないのも自由なので、それはそれでよいのだが・・・。
逆の例もある。別の高校だが、一人の女性がビラを受け取り、内容を確認してガッツポーズをして「頑張ります」と言ってくれたそうだ。
天気が悪かったせいもあるのだろうが、華やいだ雰囲気はあまりなかった。もともと卒業生が制服で登校する校風のせいもある。親も思ったほどうれしそうにはみえなかった。ただときおり和服の女性や華やいだ洋服の人もいるので少しは卒業式らしい雰囲気があった。
学校側の反応は、わたくしが到着する前の時間だが、副校長あるいは主幹らしい管理職風の人が出てきて「ここでビラをまかないでください! ここでビラをまかないでください! 通告しました」と言い捨てて、立ち去ったそうだ。問答無用で、まるでそう言えというマニュアルがあるかのようだったそうだ。
外で1時間半立っていると、冷えてかなり体にはきつかった。
翌日の日曜午後「反原発統一行動」が開催され、わたくしは国会前集会に参加した(主催者発表2万3000人)。雨はなんとか上がったがどんより曇っていた。昨年までのコーナーは長期工事をやっているとかで、少し南方向に移動していた。わたくしは昨年と同じく前庭のなかからみたので、かえって好都合だった。また前庭の梅の花がきれいだった。
スピーチした政治家は昨年までとほぼ同じだった。社民党が吉田党首と福島副党首、共産党は志位委員長のほか、吉良・池内・藤野の3議員、生活の党(生活の党と山本太郎となかまたち)の三宅雪子前議員、民主党の菅元首相。吉良さんはよく金曜の国会前で見かけるせいもあり、コールは「筋金入り」だった。菅さんの話には知らない話もあったので、紹介する。
スピーチする菅・元首相。左下の小さい顔は小熊英二さん
汚染水は告示濃度より明らかに高い濃度のものが海に流れ出ている。「なぜブロックされているか」と聞くと「海に流れ出て濃度が下がったから」と答えた。海水に拡散して薄まったからそれでいいなどというインチキはない。わたしも総理のときこれほどインチキな答弁はしなかった。
グリーンクロスという環境団体に呼ばれ、イギリスのウェールズを訪れた。アングルシー島でホライズンという会社が新たな原子力発電所を建設しようとしているがこれを買収したのが日立GEだ。比較的貧しい地域だが、日本でやったのと同じように広い農場を金にまかせてどんどん買い占めていた。建設しようとしている原発は日本でも運転していないタイプだしあの規制委員会も許可していない。日本でもOKしていないのに向こうでは「安全、安全」といって売ろうとしている。こんなことが国際的道義に合うはずがない。
川内原発に関して、新規制基準の下位規則に「原子力規制委員会規則」があり51条に、福島のように核燃料がメルトスルーしたとき、それを冷却する設備がなければ新設も再稼働も認めないという規定が入っている。それで九州電力から提出された工事計画認可の申請書をみせろと要求している。こうした細かい規定をつくと霞ヶ関が一番いやがる。こういう点も国会審議で追及したい。
その他、鎌仲ひとみさん、松本春野さん、雨宮処凛さん、小熊英二さんなどのスピーチもよかった。とくに絵本作家・松本さんのナイーブな話は胸に響いた。映像と音声はこちらから。