裁判員制度実施前夜の5月20日、日比谷公園から銀座までデモが実行された。早くも梅雨のように蒸し暑い夜だった。
デモ出発前に、呼びかけ人の高山俊吉弁護士からスピーチがあった。概要は下記のようなものだった。
この5年間、闘って、裁判員制がどんな悪制度か明らかにしてきた。その結果、読売世論調査にみられるよう圧倒的に多数の国民が納得していない状況が明らかになった。裁判所、日弁連、法務省は、本当はこの制度を穏便に始めたかった。制度実施のころには、みんなが「もう仕方がない」と言い出すことを期待していた。しかし国民の「最後の審判」は「裁判員制度をやめろ」である。予定どおり実施すれば、さんたんたる状況が現出する。「やめろ」と言い続けよう!
裁判員制度はどういう時代に登場したのか。法政大学では学生107人が逮捕された。大学も労働者も、市民も途方もない状況に置かれている。
裁判員制度に納得しないという声を沿道のみなさんに送ろう!わたしたちの声を権力にぶつけよう!
デモは、弁護士会館前の日比谷公園霞門をスタートし、裁判所を左折し虎の門交差点へ回り、新橋駅、数寄屋橋を通り京橋へ、ラストは水谷橋公園というコースだった。旗の多いデモで、裁判インコや太鼓の楽隊も繰り出した。
右翼はおらず、警察や公安も少なく、反天連のデモとはずいぶん雰囲気が違った。一方、公安のカメラより沿道を歩く一般市民やマスコミのカメラが目立った。
シュプレヒコールの声は次のようなものだった。ひとつひとつ納得できる内容だった。
「裁判員制度絶対反対」
「裁判員制度は現代の赤紙だ」「人を裁くことを押し付けるな」「死刑判決を強制するな」「裁判を3日で終わらせるな」
「東京地裁は裁判員制度を実施するな!」「日弁連は権力と手を結ぶな!」「法務省は裁判員制度を廃止しろ!」
わたしは新橋で脱けたが、デモは数寄屋橋交差点方向に向かった。新橋に近づくと焼鳥のいいにおいが流れてきた。
☆5月21日の制度実施日には、「裁判員制度を見直す議員連盟」総会が開催され、自民・民主も含め衆参両院で51人の議員が参加した。保坂議員のブログによれば「立場はいろいろだと思うが、一致できるところはまとまってやっていきたい」「ぜひ見直しを(各党の)マニフェストに書いてほしい」「日弁連の中にも反対している弁護士は多い。国会議員、弁護士として見直し、凍結、廃止に向けてがんばっていきたい」といった意見が出たそうだ。
☆裁判員制度反対というキーワードで検索していて、「裁判員法の廃止を求める会」というサイトをみつけた。代表は小田村四郎・元拓殖大学総長、そう日本会議副会長である。ブログをみる限り主張は共通している。「左右の立場は違うが共に反対、賛成というものもある。裁判員制度はそのよい例である」とあった。
小田村氏の略歴をみると旧大蔵官僚のようだ。旧制府立高校出身とあり、生年から考えると1942年卒である。この年次は、戦時中の繰り上げ卒業で春と秋の2回卒業生を送り出した年代だ。
デモ出発前に、呼びかけ人の高山俊吉弁護士からスピーチがあった。概要は下記のようなものだった。
この5年間、闘って、裁判員制がどんな悪制度か明らかにしてきた。その結果、読売世論調査にみられるよう圧倒的に多数の国民が納得していない状況が明らかになった。裁判所、日弁連、法務省は、本当はこの制度を穏便に始めたかった。制度実施のころには、みんなが「もう仕方がない」と言い出すことを期待していた。しかし国民の「最後の審判」は「裁判員制度をやめろ」である。予定どおり実施すれば、さんたんたる状況が現出する。「やめろ」と言い続けよう!
裁判員制度はどういう時代に登場したのか。法政大学では学生107人が逮捕された。大学も労働者も、市民も途方もない状況に置かれている。
裁判員制度に納得しないという声を沿道のみなさんに送ろう!わたしたちの声を権力にぶつけよう!
デモは、弁護士会館前の日比谷公園霞門をスタートし、裁判所を左折し虎の門交差点へ回り、新橋駅、数寄屋橋を通り京橋へ、ラストは水谷橋公園というコースだった。旗の多いデモで、裁判インコや太鼓の楽隊も繰り出した。
右翼はおらず、警察や公安も少なく、反天連のデモとはずいぶん雰囲気が違った。一方、公安のカメラより沿道を歩く一般市民やマスコミのカメラが目立った。
シュプレヒコールの声は次のようなものだった。ひとつひとつ納得できる内容だった。
「裁判員制度絶対反対」
「裁判員制度は現代の赤紙だ」「人を裁くことを押し付けるな」「死刑判決を強制するな」「裁判を3日で終わらせるな」
「東京地裁は裁判員制度を実施するな!」「日弁連は権力と手を結ぶな!」「法務省は裁判員制度を廃止しろ!」
わたしは新橋で脱けたが、デモは数寄屋橋交差点方向に向かった。新橋に近づくと焼鳥のいいにおいが流れてきた。
☆5月21日の制度実施日には、「裁判員制度を見直す議員連盟」総会が開催され、自民・民主も含め衆参両院で51人の議員が参加した。保坂議員のブログによれば「立場はいろいろだと思うが、一致できるところはまとまってやっていきたい」「ぜひ見直しを(各党の)マニフェストに書いてほしい」「日弁連の中にも反対している弁護士は多い。国会議員、弁護士として見直し、凍結、廃止に向けてがんばっていきたい」といった意見が出たそうだ。
☆裁判員制度反対というキーワードで検索していて、「裁判員法の廃止を求める会」というサイトをみつけた。代表は小田村四郎・元拓殖大学総長、そう日本会議副会長である。ブログをみる限り主張は共通している。「左右の立場は違うが共に反対、賛成というものもある。裁判員制度はそのよい例である」とあった。
小田村氏の略歴をみると旧大蔵官僚のようだ。旧制府立高校出身とあり、生年から考えると1942年卒である。この年次は、戦時中の繰り上げ卒業で春と秋の2回卒業生を送り出した年代だ。