野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

巨大風車

2010-11-29 23:50:13 | 野良
昨日の続きです。
夜中は大風でした。
夜明けに風も弱くなり表に出ました。
冬型の天気で、西よりの風はありますが快晴です。
ジェット機の音がずっと聞こえていました。
ここは上空をジェット機がよく飛んでいるので気にもしませんでした。
しかし、おかしなことにその音は途切れることなく響いていました。
よく聞けば規則的なうねりがあります。
もしやと思い裏山に目を向けると、ナセルは北東を向いています。
ここは風下になっていないので風車の音ではないだろう、そう思っていました。
しかし北西側にも3基の風車があり何らかの影響も考えられます。
さっそく敷地北側つまり風車のある山裾へ行ってみることにしたのです。

敷地の真北に当たります。
1基は目の前、威圧されます。
写真では分かりませんがもう1基風車の右側にブレードがあります。



敷地の北西になります。
写真には写っていませんが、両端に1基ずつ計4基があります。

ちょうど私がいる辺りは、山並みが扇型でその中心に居る事になります。
つまり風下でなくても私の敷地は山肌に反響した音が南に向かって収束する辺りに位置することになるのです。
規則的なうねりもブレードの回転に一致していました。

敷地より朝8時過ぎ、明け方よりも穏やかになっていますが、かなり速いスピードで回転しています。
ジェット機のような音は相変わらずです。

ナセルは完全に私のほうを向いています。
つまり完全に風下となったわけです。
一番近い風車との距離はおよそ1.5kmあります。
影響を与えるであろう風車が2000kwのものが6基。
とてもこの場で生活の出来る環境ではありません。
元来静かであるべき所にジェット機の轟音がずっと響いているのです。
それもうねりを伴って。

その後、冬型はさらに強くなり轟音もひどくなってきました。




まだ本格稼動はしていないようですが、それも直にすべてが動き出すでしょう。
全部で14,5基あったかと思います。
6基以外は稜線の向こう側なので、ここへの影響はどれ程かは分かりませんが想像は出来ます。

この地とかかわって10年近く、土地を購入して4年になります。
風車建設の話を知ったのが1昨年。
まさに青天の霹靂でした。
計画は10年近くも前からあったようです。
もしこの計画を知っていたなら、こんなところを購入することは無かったでしょう。
まだ家を建てていなかったのがせめてもの救いです。

これからここであきらめて暮らすことを考えるのか、それとも別の地をまた探すのか、田舎暮らしを目指して10年、また振り出しへ戻ってしまいました。

風力発電はエコである、とは一面的な見方です。
山肌は削られ、大量のコンクリートが流し込まれ、周りの自然は壊滅的に破壊されてしまうのが現状です。
そこには動物も住むことが出来なくなるでしょう。
人間も然りです。
こんな感情論に反論される方も多くいらっしゃるでしょう。
しかしこれは実際私が風車から受けた「被害」そのものなのです。

もうこの地は終わりかもしれません。

このブログもネコとバラのブログにしましょう。
えっ、もうネコとバラになっているって、そうかもしれません。