10月20日の土曜日はのんびりとハイキングに行きました。
一日秋晴れが続くようなので、中ノ岳と丹後山を歩くことにします。
歩く距離もそれほど長くなく、登山道もしっかりしています。
何よりも、過去に何度も歩いたことがあるので時間も簡単に読める為、心配することが何もない気楽さもあります。
当初の目論見では、中尾ツルネから本谷山~越後沢山~丹後山を22数年ぶりに歩こうと思いましたが、
直前になって内善落合に架かる橋が落ちていることが分かったので計画を変えました。
ちょいと心残りはありますが、楽しみは後に取っておくことにします。
ということで、自宅を午前1:30に出て下の道をし(ひ)た走り、十字峡に着いたのが5:00です。
いつものようにエサを胃袋に詰め込み、中ノ岳登山口を5:17に登り始めます。
寝不足のためかピッチが上がりません。
丹後山の分岐まで4時間くらいで行ければと思いますが、アカン 先が思いやられます。
これまでの経験から、ひと汗、ふた汗とかけば体調も良くなってくるはず、ここは我慢です。
6:05 遠くの山に日が当たってきました。 巻機山は牛が岳ですね。
この尾根はところどころ眺望が利くので飽きることがありません、が急登の連続です。
7:00 ふた汗かき終わる頃に四合目到着です。
辺りは紅葉のトンネルです。
7:35 ようやく日向山・五合目に到着です。長かったな~
やっと中ノ岳が見えてきました。が遠くて高いな~ 気まで遠くなりそうです。
ここまで登山口から標高差で1000mちょい、あそこまでさらに600mくらいあります。
気を取り直して、先を急ぎます。
まもなく大きな池塘が現れてきます。この一帯は高層湿原、生姜畑と呼ばれているところです。
気持ちの良い草モミジの湿原の遥か彼方の中ノ岳
美しい風景になかなか先に進めません。
生姜畑からいったん下って、先のピーク目指して登っていきます。
中ノ岳がだんだんと近づいてきますが、ますます高く大きく見えてきます。
途中、後ろを振り返ると、今日これから歩くことになる兎岳から丹後山までの稜線が見えます。
さらに遠くには越後沢山から本谷山も見えています。
やっと日向山が遠くに見えるまでになりました。
遠く谷を隔てて、中尾ツルネ、桑の木山からネコブ山、下津川と小沢岳そして巻機山が、その間にはさらに遠く谷川岳が見えてきました。
8:15 七合目 やっと手前のピークに到着です。山頂がだいぶ近づいてきました。
西には黄色く染まった御月山が、さらにその奥には八海山がみえます。
振り返り、先ほど通過したピークが遠くなりました。
山頂までもうちょっと。
ずいぶんと高くなってきました。遠く谷川岳もはっきりと見えるようになりました。
9:05 九合目池ノ段到着です。 六、八合目?は気づきませんでした。
池ノ段から反対側を見ると、荒沢岳がみえます。
山頂までもう少し。ここからは写真を撮りながらゆっくりと歩きます。
高度を上げていくと、北ノ又川上流の雪渓が見えてきました。
足元にはマツムシソウも 歩いた稜線上で唯一ここに一輪だけ咲いていました。
小屋と山頂が見えてきました。
9:25 中ノ岳山頂到着です。麓からの登山者で一番乗りです。
小屋まで進みそ様子を確認します。
すでに冬支度は済ませてあり、二階の窓から梯子で入るようになっています。
あわよくば水の補給をと考えていましたが、タンクは片づけられていました。
小屋の北側に広がる草原から八海山を見ます。
同じく越後駒ヶ岳を。
日陰は霜で真っ白、枯れ草に氷がくっ付いています。 ここも冬支度です。
再び山頂に戻ると、登山者がすでに一人立っていました。
挨拶を交わし、いろいろ山の話に花を咲かせます。
ずいぶん長い時間花を咲かせましたが、10:30すでに重くなってしまった腰を上げて兎岳に向けて歩き出します。
山頂から続く稜線の先に兎岳が見えます。 さらに大水上山、丹後山、越後沢山、本谷山と続いていきます。
遠く尾瀬の燧ケ岳から平が岳、至仏山、上州武尊山も見えます。
池ノ段を通過して後ろを振り返り山頂を見ます。 先ほどの登山者の降りてくる姿が見えたので手を振りあってお別れの挨拶です。
さ~先を急ぎましょう。
気持ちの良い尾根道をどんどん下っていきます。
中ノ岳東側に広がる斜面の草モミジが真っ盛り。北ノ又滝沢の雪渓が見えてきました。
兎岳もだいぶ近くになりました。
滝沢の先には遠く荒沢岳が
どうですこの紅葉!
振り返り中ノ岳は 大きく聳え立っています。 美しい!
同じような写真ですが、 どうですこの紅葉!
くどいようですが、どうですこの紅葉! 滝沢の雪渓とのコントラストが素晴らしいでしょ!
美しい景色になかなか前へ進めません。 こんなに素晴らしい天気だし、まぁ良しとしましょう!
兎岳ももうすぐそこです。
手前山頂に針葉樹を抱える小兎岳を越えなければなりません。気もちの良い笹尾根をのんびりと歩きます。
この稜線をのんびり歩く理由の一つには、日が高くならないと笹に付いた露で下半身がびっしょりになってしまうのです。
なので、久々の尾根を写真を撮りながら、ゆっくり歩きます。
さて、小兎岳への登りです。
笹はやや深く、まだ露も乾ききってはいません。ズボンはすでにびっしょりになっています。
振り返ると中ノ岳はずいぶんと遠くになっています。
小兎岳山頂付近です。 今縦走路中で唯一のシラビソの疎林です。
兎岳までもう少し。
コルに下って笹の道を登り返せば山頂です。 もう一息! その昔、春に兎岳山頂からこの斜面を滑りました。
兎岳山頂手前から後ろを振り返ると、小さな小兎の後ろには大きく中ノ岳が、そしてその左に八海山、右に越後駒ヶ岳が見えてきます。
灰ノ又、荒沢岳への分岐まで来ました。
以前は薄い踏み跡程度だったと記憶していましたが、しっかり刈りはらわれた道になっていますね。
ちなみに以前とは30年近く前ですがねっ。
12:25 兎岳山頂到着です。
中ノ岳からほぼ2時間、ずいぶんとゆっくり歩いたことになります。
山頂から巻倉沢への笹の斜面の向こうには、大水上山から平ヶ岳へ続く国境稜線が見えます。
兎岳山頂からの中ノ岳、山頂西側のブッシュに阻まれて絵にはなりません。 とりあえず記念に。
大水上山へ向けて兎岳を後にします。
大水上を起点に南西(右)へ丹後、越後沢、本谷と東(左)へ平ヶ岳へと上越国境稜線は続きます。
ちょうど鶴の羽の先端あたりになります。(地図を広げてください、群馬県の形は鶴の飛ぶ姿にみえます。)
振り返ると兎岳山頂付近は笹と草付の緩やかな斜面です。 この斜面もその昔、山頂から巻倉沢まで滑りました。
さっ、大水上はすぐそこです。 と、道を譲りあった方と長話が始まってしまいました。
話すうちに隣町の方であることがわかり、ここでも晩秋なのに花を咲かせてしまいました。
コルまで下りてきました。あとはこの大水上を山頂目指して登るだけ。
大水上山頂手前で兎岳を振り返ります。この姿で見えるのはここまで、見納めです。
写真では分かりにくいのですが、先ほどの方が下ってくるのが見えます。
山頂までわずか、ここまで辿った尾根を振り返ります。
13:25 大水上山山頂到着です。
ここは大河 利根川の源頭です。 ここからの一滴のしずくが利根川になるのです・・・。感慨もひとしお・・・。
余計なことは考えずに、そう思いましょう。
1985年8月、平ヶ岳からこの県境尾根を歩くこと14時間、夜の7時にこの山頂に一人たどり着いたのは・・・、感慨もひとしおです。
越後三山を入れて、中ノ岳から兎岳へと続く尾根を振り返ります。
細長い山頂尾根を南に向かって「水源の碑?」の位置から
有名な三角雪田の跡が分かりますね。 影も長くなってきました。光もいい色に変わってきています。
もうきつい登りはありません。丹後山までは笹の中の小道を歩きます。
大水上山を振り返ります。 優しい山です。
尾根を中ノ岳まで追ってみます。
14:10 丹後山山頂到着です。 時間的に下山するには早すぎますね。
懐かしい丹後山避難小屋、下山してしまうのがモッタイナイ!
丹後山九合目です。右に進めば下山路になります。
まっすぐ進めば・・・おや?道筋が分からない? 遠く越後沢山になります。
なんとなく部分的に筋が分かりますね、以前はもっとはっきりした筋でした。
ここからはものすごくひどい藪になってしまいます。昔、6月に初旬と中旬にそれぞれ1回と8月に1回、ここを歩いています。
8月のときは、巻機を6時に出て小穂ノ口の頭で一泊、翌日にそこから4時間かけてここまで来ました。
6月中旬のときは、巻機を朝の6時に出て夕方6時丹後山避難小屋へ1日で走破しました。
途中雪の上を歩いたりしたので、8月よりも歩きやすかったと思いますが、越後沢山からここまでの猛烈な藪は避けようがありませんでした。
6月初旬のときは、今回当初予定をしていたコース、中尾ツルネから本谷山、越後沢山そして丹後山と。
この時は雪も大いに利用できたので、写真を撮りながらのんびり藪漕ぎをしました。
なんてことを考えながらこの藪尾根に思いをはせています。 いつか再び・・・なんてね。
さ~のんびり下山しましょう。 下り始めはのどかな笹原です。
振り返ってみるとこんな感じ、 のどかです。 夏ならば山頂付近の斜面はニッコウキスゲのお花畑が見えます。
越後沢山、本谷山へと続く尾根が見えます・・・ね。良い尾根なんだよな~、 男心の未練でしょう
さらに気持ちの良い道が続きます。
14:30 ジャコ峰到着
小屋に泊まるというおじさんとここでも長話です。
ここからはこんな気持ちの良い尾根道です。ここから登山口まで一気に1200mを下ります。
四合目付近は紅葉真っ盛りです。ひざに違和感が出てきたのでゆっくりと降りていきます。
三合目付近では紅葉はまだ先です。
16:20 ようやく登山口に到着です。 そのまま沢へ直行して渇ききった喉を潤します。
ここからは2.5kmくらいの林道歩きです。途中行き会った工事屋のオッちゃんに落合橋の復旧時期について聞いたところ、
ほかに復旧するところが多すぎて、何時になるか分からないということでした。
歩くこと30分、17:05にやっと駐車場まで戻ってきました。
下の道を走って、家に着いたのは夜の9時過ぎでした。
今日は歩いた距離はそんなに長くはないと思いますが、標高差が大きくここのところ登っていた山とは明らかに使った筋肉が異なりました。
久しぶりの懐かしい山で、素晴らしい秋晴れの一日を過ごすことができました。
本日の撮影枚数は611枚でした。
参考コースタイム:
2012年10月20日
十字峡登山口(5:17)→日向山・五合目(7:35)→池ノ段(9:05)→中ノ岳山頂(9:25-10:30)→兎岳(12:25)
→大水上山(13:25)→丹後山(14:10)丹後山登山口(16:20)→十字峡(17:05)
一日秋晴れが続くようなので、中ノ岳と丹後山を歩くことにします。
歩く距離もそれほど長くなく、登山道もしっかりしています。
何よりも、過去に何度も歩いたことがあるので時間も簡単に読める為、心配することが何もない気楽さもあります。
当初の目論見では、中尾ツルネから本谷山~越後沢山~丹後山を22数年ぶりに歩こうと思いましたが、
直前になって内善落合に架かる橋が落ちていることが分かったので計画を変えました。
ちょいと心残りはありますが、楽しみは後に取っておくことにします。
ということで、自宅を午前1:30に出て下の道をし(ひ)た走り、十字峡に着いたのが5:00です。
いつものようにエサを胃袋に詰め込み、中ノ岳登山口を5:17に登り始めます。
寝不足のためかピッチが上がりません。
丹後山の分岐まで4時間くらいで行ければと思いますが、アカン 先が思いやられます。
これまでの経験から、ひと汗、ふた汗とかけば体調も良くなってくるはず、ここは我慢です。
6:05 遠くの山に日が当たってきました。 巻機山は牛が岳ですね。
この尾根はところどころ眺望が利くので飽きることがありません、が急登の連続です。
7:00 ふた汗かき終わる頃に四合目到着です。
辺りは紅葉のトンネルです。
7:35 ようやく日向山・五合目に到着です。長かったな~
やっと中ノ岳が見えてきました。が遠くて高いな~ 気まで遠くなりそうです。
ここまで登山口から標高差で1000mちょい、あそこまでさらに600mくらいあります。
気を取り直して、先を急ぎます。
まもなく大きな池塘が現れてきます。この一帯は高層湿原、生姜畑と呼ばれているところです。
気持ちの良い草モミジの湿原の遥か彼方の中ノ岳
美しい風景になかなか先に進めません。
生姜畑からいったん下って、先のピーク目指して登っていきます。
中ノ岳がだんだんと近づいてきますが、ますます高く大きく見えてきます。
途中、後ろを振り返ると、今日これから歩くことになる兎岳から丹後山までの稜線が見えます。
さらに遠くには越後沢山から本谷山も見えています。
やっと日向山が遠くに見えるまでになりました。
遠く谷を隔てて、中尾ツルネ、桑の木山からネコブ山、下津川と小沢岳そして巻機山が、その間にはさらに遠く谷川岳が見えてきました。
8:15 七合目 やっと手前のピークに到着です。山頂がだいぶ近づいてきました。
西には黄色く染まった御月山が、さらにその奥には八海山がみえます。
振り返り、先ほど通過したピークが遠くなりました。
山頂までもうちょっと。
ずいぶんと高くなってきました。遠く谷川岳もはっきりと見えるようになりました。
9:05 九合目池ノ段到着です。 六、八合目?は気づきませんでした。
池ノ段から反対側を見ると、荒沢岳がみえます。
山頂までもう少し。ここからは写真を撮りながらゆっくりと歩きます。
高度を上げていくと、北ノ又川上流の雪渓が見えてきました。
足元にはマツムシソウも 歩いた稜線上で唯一ここに一輪だけ咲いていました。
小屋と山頂が見えてきました。
9:25 中ノ岳山頂到着です。麓からの登山者で一番乗りです。
小屋まで進みそ様子を確認します。
すでに冬支度は済ませてあり、二階の窓から梯子で入るようになっています。
あわよくば水の補給をと考えていましたが、タンクは片づけられていました。
小屋の北側に広がる草原から八海山を見ます。
同じく越後駒ヶ岳を。
日陰は霜で真っ白、枯れ草に氷がくっ付いています。 ここも冬支度です。
再び山頂に戻ると、登山者がすでに一人立っていました。
挨拶を交わし、いろいろ山の話に花を咲かせます。
ずいぶん長い時間花を咲かせましたが、10:30すでに重くなってしまった腰を上げて兎岳に向けて歩き出します。
山頂から続く稜線の先に兎岳が見えます。 さらに大水上山、丹後山、越後沢山、本谷山と続いていきます。
遠く尾瀬の燧ケ岳から平が岳、至仏山、上州武尊山も見えます。
池ノ段を通過して後ろを振り返り山頂を見ます。 先ほどの登山者の降りてくる姿が見えたので手を振りあってお別れの挨拶です。
さ~先を急ぎましょう。
気持ちの良い尾根道をどんどん下っていきます。
中ノ岳東側に広がる斜面の草モミジが真っ盛り。北ノ又滝沢の雪渓が見えてきました。
兎岳もだいぶ近くになりました。
滝沢の先には遠く荒沢岳が
どうですこの紅葉!
振り返り中ノ岳は 大きく聳え立っています。 美しい!
同じような写真ですが、 どうですこの紅葉!
くどいようですが、どうですこの紅葉! 滝沢の雪渓とのコントラストが素晴らしいでしょ!
美しい景色になかなか前へ進めません。 こんなに素晴らしい天気だし、まぁ良しとしましょう!
兎岳ももうすぐそこです。
手前山頂に針葉樹を抱える小兎岳を越えなければなりません。気もちの良い笹尾根をのんびりと歩きます。
この稜線をのんびり歩く理由の一つには、日が高くならないと笹に付いた露で下半身がびっしょりになってしまうのです。
なので、久々の尾根を写真を撮りながら、ゆっくり歩きます。
さて、小兎岳への登りです。
笹はやや深く、まだ露も乾ききってはいません。ズボンはすでにびっしょりになっています。
振り返ると中ノ岳はずいぶんと遠くになっています。
小兎岳山頂付近です。 今縦走路中で唯一のシラビソの疎林です。
兎岳までもう少し。
コルに下って笹の道を登り返せば山頂です。 もう一息! その昔、春に兎岳山頂からこの斜面を滑りました。
兎岳山頂手前から後ろを振り返ると、小さな小兎の後ろには大きく中ノ岳が、そしてその左に八海山、右に越後駒ヶ岳が見えてきます。
灰ノ又、荒沢岳への分岐まで来ました。
以前は薄い踏み跡程度だったと記憶していましたが、しっかり刈りはらわれた道になっていますね。
ちなみに以前とは30年近く前ですがねっ。
12:25 兎岳山頂到着です。
中ノ岳からほぼ2時間、ずいぶんとゆっくり歩いたことになります。
山頂から巻倉沢への笹の斜面の向こうには、大水上山から平ヶ岳へ続く国境稜線が見えます。
兎岳山頂からの中ノ岳、山頂西側のブッシュに阻まれて絵にはなりません。 とりあえず記念に。
大水上山へ向けて兎岳を後にします。
大水上を起点に南西(右)へ丹後、越後沢、本谷と東(左)へ平ヶ岳へと上越国境稜線は続きます。
ちょうど鶴の羽の先端あたりになります。(地図を広げてください、群馬県の形は鶴の飛ぶ姿にみえます。)
振り返ると兎岳山頂付近は笹と草付の緩やかな斜面です。 この斜面もその昔、山頂から巻倉沢まで滑りました。
さっ、大水上はすぐそこです。 と、道を譲りあった方と長話が始まってしまいました。
話すうちに隣町の方であることがわかり、ここでも晩秋なのに花を咲かせてしまいました。
コルまで下りてきました。あとはこの大水上を山頂目指して登るだけ。
大水上山頂手前で兎岳を振り返ります。この姿で見えるのはここまで、見納めです。
写真では分かりにくいのですが、先ほどの方が下ってくるのが見えます。
山頂までわずか、ここまで辿った尾根を振り返ります。
13:25 大水上山山頂到着です。
ここは大河 利根川の源頭です。 ここからの一滴のしずくが利根川になるのです・・・。感慨もひとしお・・・。
余計なことは考えずに、そう思いましょう。
1985年8月、平ヶ岳からこの県境尾根を歩くこと14時間、夜の7時にこの山頂に一人たどり着いたのは・・・、感慨もひとしおです。
越後三山を入れて、中ノ岳から兎岳へと続く尾根を振り返ります。
細長い山頂尾根を南に向かって「水源の碑?」の位置から
有名な三角雪田の跡が分かりますね。 影も長くなってきました。光もいい色に変わってきています。
もうきつい登りはありません。丹後山までは笹の中の小道を歩きます。
大水上山を振り返ります。 優しい山です。
尾根を中ノ岳まで追ってみます。
14:10 丹後山山頂到着です。 時間的に下山するには早すぎますね。
懐かしい丹後山避難小屋、下山してしまうのがモッタイナイ!
丹後山九合目です。右に進めば下山路になります。
まっすぐ進めば・・・おや?道筋が分からない? 遠く越後沢山になります。
なんとなく部分的に筋が分かりますね、以前はもっとはっきりした筋でした。
ここからはものすごくひどい藪になってしまいます。昔、6月に初旬と中旬にそれぞれ1回と8月に1回、ここを歩いています。
8月のときは、巻機を6時に出て小穂ノ口の頭で一泊、翌日にそこから4時間かけてここまで来ました。
6月中旬のときは、巻機を朝の6時に出て夕方6時丹後山避難小屋へ1日で走破しました。
途中雪の上を歩いたりしたので、8月よりも歩きやすかったと思いますが、越後沢山からここまでの猛烈な藪は避けようがありませんでした。
6月初旬のときは、今回当初予定をしていたコース、中尾ツルネから本谷山、越後沢山そして丹後山と。
この時は雪も大いに利用できたので、写真を撮りながらのんびり藪漕ぎをしました。
なんてことを考えながらこの藪尾根に思いをはせています。 いつか再び・・・なんてね。
さ~のんびり下山しましょう。 下り始めはのどかな笹原です。
振り返ってみるとこんな感じ、 のどかです。 夏ならば山頂付近の斜面はニッコウキスゲのお花畑が見えます。
越後沢山、本谷山へと続く尾根が見えます・・・ね。良い尾根なんだよな~、 男心の未練でしょう
さらに気持ちの良い道が続きます。
14:30 ジャコ峰到着
小屋に泊まるというおじさんとここでも長話です。
ここからはこんな気持ちの良い尾根道です。ここから登山口まで一気に1200mを下ります。
四合目付近は紅葉真っ盛りです。ひざに違和感が出てきたのでゆっくりと降りていきます。
三合目付近では紅葉はまだ先です。
16:20 ようやく登山口に到着です。 そのまま沢へ直行して渇ききった喉を潤します。
ここからは2.5kmくらいの林道歩きです。途中行き会った工事屋のオッちゃんに落合橋の復旧時期について聞いたところ、
ほかに復旧するところが多すぎて、何時になるか分からないということでした。
歩くこと30分、17:05にやっと駐車場まで戻ってきました。
下の道を走って、家に着いたのは夜の9時過ぎでした。
今日は歩いた距離はそんなに長くはないと思いますが、標高差が大きくここのところ登っていた山とは明らかに使った筋肉が異なりました。
久しぶりの懐かしい山で、素晴らしい秋晴れの一日を過ごすことができました。
本日の撮影枚数は611枚でした。
参考コースタイム:
2012年10月20日
十字峡登山口(5:17)→日向山・五合目(7:35)→池ノ段(9:05)→中ノ岳山頂(9:25-10:30)→兎岳(12:25)
→大水上山(13:25)→丹後山(14:10)丹後山登山口(16:20)→十字峡(17:05)