野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

日帰りで大平山~三俣山~国境平~松木沢

2012-11-12 23:10:21 | 山歩き・山の写真
親水公園→大平山→三俣山→国境平→松木沢→親水公園の記録です。

11月10日の土曜日はのんびりと足尾の山を歩くことにしました。
予想に反して冬型の気圧配置が弱くならないようなので、なるべく雪雲のかからない東側の山にします。
候補としては袈裟丸山に大平山それに社山といったところですかね。
何処にするかは、現地に行ってみて雪雲の状況次第ということにします。

午前5時少し前に自宅を出て、足尾方面の雲の状態を伺いながら走り、結局大平山方面に決定です。
6時30分近くに親水公園の駐車場到着、外気温3℃、朝飯をかっ込んで6時40分過ぎに歩き出します。
安蘇沢沿いの林道をアプローチとして、1356mの林道終点付近から大平山を登ることにします。
天候、体力それに時間との相談で、東隣の尾根を林道へ下るか、社山まで足を延ばして南尾根を下るかのどちらかにします。
とりあえずは、1356mの林道終点まで行くことにします。


林道を進んで1つ目の分岐を左に見送り、二つ目の分岐を目指して進みます。草紅葉がキレイです。
汗が出てきたので半袖で歩きます。 本日も快晴・・・ではありませんが・・。


2つ目の分岐を舗装された道なりに左へ進んでいき、しばらくすると親水公園側が見えてきます。
目指す林道の終点は、谷の向こう側に見える尾根にあります。


林道終点が見えてきました。
法面の先、左からの尾根とがぶつかったところが終点です。
尾根の向こうに中倉山、沢入山それにオロ山が見えてきました。
このポイントで、しばし紅葉見物します。


8:34 親水公園から歩くこと2時間弱、やっと尾根取付きまで来ました。
ここが1356mの地点になります。


右の斜面を適当に登り、監視カメラまで行くといよいよ大平山への登山道(踏み跡)になります。


こんな感じで、笹原に続く踏み跡を辿っていきます。



が、鹿道も多くどこを辿ったらよいか迷うところも出てきます。
笹は深いところでもこんなもんです。  



1805mのピークらしきものが見えてきました。
その奥に見える黒木の尾根が大平山の山頂かな? 


振り返ると、きれいなカラ松の林越しに親水公園のあたりが見えます。


対岸の沢入山が同じくらいの高さになってきました。
その向こうには袈裟丸山も見え始めています。手前の尾根は1805mで合流する西隣の尾根ですね。


さらに登っていくと、尾根取付き地点が見えてきました。



9:34 取付きから1時間、1805mのピークまであとわずかです。


社山から半月山への山並みが見えてきました。牛を放牧でもしていそうな美しい笹の斜面が広がっています。


たぶんここが1805m地点、大平山山頂までもうちょっとです。


さらに美しい笹の斜面は続きます。


ここまで来ると大パノラマが広がります。
急ぐこともないので、写真を撮りながらゆっくりと山頂を目指します。
皇海山の右下、日の当たっているあたりが先日登ったモミジ尾根ですね。


沢入山、オロ山、庚申山、鋸山、皇海山そして遠く袈裟丸山までの大展望です。


さ~っ、もうちょっと、もうちょっと  山頂のほうから人の話し声が聞こえてきました。 


10:10 大平山山頂到着です。 ここまで3時間半・・林道が長かった~。
さて、このまま東側の尾根を下ってしまうのもなんだし、社山まで行って南尾根を下ることにし、先へ進みます。

先のピークでは東京から来たという、美しいお姉さん方が休憩していました。
たしか4,5人だったかな?、(こんなところを女性だけで登るんだ~へ~っ)
お姉さん方、自分と同じルートでここまで来たそうです。社山から南尾根を下るのだそうです。

自分もそっちへ行くことを告げ、お先に失礼します。
社山分岐までこんな感じの尾根を進むわけですが、これじゃ~ガスっていたなら迷います。


そろそろ分岐点のはずです。
黒檜岳方面へ僅かに進んでしまったので、少し戻って社山分岐の標識を確認しておきます。


ここだ~っ!分岐地点は。


10:35 これこれ、分岐の標識!


この時すでにシゲト山まで行ってみようと、予定変更を考えていました。
ま~今回はもともと計画とか予定といったたぐいのものは無かったのですが・・・。

とりあえず分岐点から黒檜岳へ向けて歩いていきます。
どこでも歩けそうな広い尾根です。短い間隔で道を記すプレートがあるのが理解できます。



10:54 尾根の一角、黒檜岳山頂到着です。

長居は無用、シゲト山に向けて先へ進みます。
はて?次のこぶに再び黒檜岳山頂を記すプレートが・・・?ま~どうでもよいことですが。
この先で雨量計を確認します。

さらに進んで1919mのピークへ、ここから主尾根は南下します。
赤テープの目印があるので、そのまま進んでいくのですがどうにも南下している様子がない!
地形は尾根ではなく沢形になってきました。しかしテープはまだ下へと続いています。
このまま進んでは南沢に下って行ってしまいます。
南側にシゲト山に続く尾根が見えるので、そこへ向かってトラバースして主尾根に戻ります。
いったいどこへ行くしるしだったのかな?

シゲト山頂手前から大平山が見えます。 遠くなってしまいました。


11:48 シゲト山山頂到着。
さて、戻ろうかな・・・、いやいやここまで来たのだから・・・
すでに心は決まっていました。 このまま国境平まで行っちまえ~!

1時までに三俣山の山頂に立つことができれば、モミジ尾根を下りニゴリ沢を下り・・・・
いや~それでは間に合わないな・・・
なんて考え事をしながら1928mのピーク目指して歩きます。
ちょっとガス欠気味、足が重く感じられるようになってきました。大丈夫かな?先は長いし・・・

松木沢へ降りた後、暗くて行動できなくなるのは5時半頃、それまでにはどうにか6号堰堤を越したい。
もし間に合わずに行動できなくなったら・・・、今回はヘッドランプは持ってきていますが、
それよりも心強い味方が、それは100円ライター・・・最悪夜明けまで豪勢に焚火でもすりゃ~いいや~。
な~んて油の切れかけたおつむをフル回転させ思いをめぐらせます。

1928mのピークが見えてきました。
その先に1970mのピークも見えます。三俣山はさらに遠くその先にあるはずです。
さらに遠くには皇海山と目指す国境平も見えてきました。


後ろを振り返ると石の祠があります。信仰とはすごいな~。
気づかずに進んでしまいますね。



12:05 1928mピークが間近に見えてきました。
遠く庚申山からも確認できるガレ場も見えてきました。


12:27 1928m峰を越えた先のガレ場に到着です。
腹の中はスッカラカンのガス欠、ここで少しばかり燃料を詰め込むことにして、写真を撮りながら小休止。


ガレ場から辿ってきた大平山と手前シゲト山を確認しておきます。
もう戻れないし、先に進むしかないよ~っ。


1970mのピーク付近では雪が積もってはいますが、靴を濡らすほどのことはありません。 



13:18 やっと三俣山山頂に到着です。
休まず、山頂を写真に収めるだけにして先へ進みます。


再びガス欠の赤ランプが点灯しだしました。
このまま足を止めずに行けるとことまで行って、先が見えて来たなら休憩を入れることにします。
三俣山山頂から笹をかき分け南西に降りていきます。この辺りが今回もっと笹の深かったところです。
カマ北のコルも見えてきました。先の1847mのピークからカマ北のコルへ下りてしまえば、
1840mへの登り返しだけで、あとは大した登りはないはずです。


目印のプレートに導かれるまま先に進みます。
が、カマ北のコルへの下り口が急斜面になっていてその先が見えない。
真ん中の木にプレートは打ちつけられています。


下り口を示すプレートまで行って確認すると、そこは急なガレ場になっています。
登りならともかく、慎重に下りカマ北のコルへ下り立ちます。


13:45 コルから下りてきた斜面を見ます。
左のピークが三俣山、手前ピークは1847mのピークになります。


1840mへの登り返しです。 遠くには大平山が見えてきました。
あの山の向こう側まで帰らねばぁ~
ガス欠もそろそろピークです。足は重く一歩を踏み出すのにも全力になります。あかん!
とりあえずは1828mの岩峰まで行って給油を考えることにします。


西側を巻くように岩峰を超えると皇海山はもうすぐそこ・・・に思えてきました。 


振り返って1828mの岩峰


岩峰の全景です。


14:10 さ~先へ進みます。もうたいした登りはありません。 国境平はすぐそこ!


1736mピーク手前から辿った尾根を振り返ります。 影がずいぶんと長くなってしまいました。


14:25  1736mのピークでこの日初めて腰を下ろしての休憩を取ります。
ハイオク仕様の胃袋にはジャムアンドマーガリンが一番、2/3ほど食べて水も沢山詰め込んでおきます。
のんびりもしていられません、辿った尾根の記念撮影を済ませ先へと進みます。


右前方に本日最後の登りとなる日向山が見えてきました。
もうすかっり体力も回復し、あまり疲れは感じません。 これがジャムアンドマーガリンのパワーなのです。


14:37 気分はルンルン! カモシカ平到着。 余裕が出てきました。まだ2時半過ぎだもんね!


振り返ると、ずいぶんと影の部分が多くなって来ています・・・。


遠く大平山が、松木沢を隔ててオロ山が間近に見えてきました。
そろそろどこを下って行くかを考えなければなりませんね。
どこでも下っていけそうな斜面に見えるのですが・・・どうでしょうか?


14:45 日向山到着。
大平山の左に黒檜岳も見えてきました。


もうここから松木沢へ下ってもよいのですが、国境平までは是が非でも歩かねば。
日向と日陰の境目の先に見える、東側にピークのある短い尾根がモミジ尾根です。
国境平からモミジ尾根を下り、ニゴリ沢へ下りたとして6号堰堤にたどり着くのはいったい何時になるだろう?
もし手前のなだらかな尾根を上手く下れたなら、渡渉の回数も減るしかなりの時間短縮になるように思えます。


国境平が見えてきました。
カラマツの灌木に囲まれた白砂の空き地まで行って、あとは日の当たっている林を東へ下って行くことにします。



15:00 国境平到着、日向山を振り返ります。
本当はこの先にあるモミジ尾根の下り口まで行くべきなのでしょうが、日足と時間を考えて今回は割愛します。
自分にとってはその100mが歩き残しになってしまうのですが・・・。 
目標はここからほぼ真東にある松木沢沿いの1256mピークです。
ピーク手前で北側を回り込み、いくつかの沢形を越えてなだらかな斜面を松木沢へ下ります。
もちろん初めてのルート、情報もあまり得てはいないのでどうでしょうか、うまくいきますかね?
さて、コンパスを1256mのピークに合わせ、500m先の尾根を目指しだだっ広い笹の斜面を一気に下って行きます。


右へ左へ適当に下って行くと、程なくして踏み跡に出ました。はて?人のものか鹿のものか?とにかく鹿がたくさんいます。



下り始めて10分ほど、目標の尾根に出ました。
振り返ると皇海山が遠く高くなってきました。


尾根は全く藪もなく快適です。鹿の足跡の沢山付いた踏み跡もあります。


1828mの岩峰も残照の中です。先を急ぎます。



踏み跡に導かれるまま東へ進んでいきます。1450m辺りだと思います。 


さらに下って行くと尾根は広がり、方向が定めにくくなってきます。
どこでも歩くことができるので、踏み跡はわからなくなっています。


前方に1256mのピークが見えてきたので、進路を北東に変え沢をいくつか越えます。
美しい紅葉に足を止めて、しばし記念撮影です。


松木沢の川床が近くなってきたのが分かります。
あとはどこで川床に下りるか見極めながら進みます。
さらに松木沢に落ちる沢を越え、そろそろ下ります。 と、きれいな紅葉に足も止まり記念撮影。


ここを降りることにしましょう。前方の岩の間から下りられそうです。



16:00 やっと松木沢へ到着。国境平からここまでちょうど1時間。
急斜面の下りもなく、おまけにふかふかの土の上だったので足の負担も軽微なものでした。
これで親水公園までの余力は十二分です。
早速冷たい沢水を今まで抑えていた分、たっぷりと胃袋に詰め込みます。


下りてきた斜面を確認しようと後ろを振り返ってみてビックリ!
先日歩いた時には見落としていたこんな目印がありました。矢印の示す方向から下りてきたのです。


対岸から見るとこんな感じですね。
モミジ尾根からニゴリ沢へと下ったのでは、ここまで1時間では到底来れないと思います。
登りもここから国境平を目指したほうが絶対早いと思いますよ。


さて、日没まであと40分くらいでしょうか、暗くなる前に6号堰堤を越えなければ。
っと、こんなところにカラマツが。


16:23 あぁ~無常・・皇海山が遠く夕日の中シルエットで。


あぁ~無常・・・美しい。 ここまでくれば6号堰堤は近い。


16:32 夕映えに岩壁が美しい。 6号堰堤はもうそこにあるはず。


まだ明るいうちに6号堰堤も越えられ、その先の林道の残骸まで来ることができました。
どうにか足も濡らさずに飛び石を使って渡渉をすることができました。
崩壊した林道に出てから暗い中ずっとランプなしで歩きましたが、途中大きな落石に右ひざを強打してしまいランプを頼りに歩くことにしました。
ゲートを越してからはランプを消して、星を見ながら歩きました。
林道周辺は鹿の楽園ですね。

18:28 やっと「青い隼君号」まで帰ってきました。 もう誰もいません。

今回は結局、予定をしていなかったルートを歩くことになりました。
このコースを歩くのであれば、親水公園を遅くても5時に出発すればまだ明るいうちに戻ってこれると思います。

参考コースタイム:
2012年11月10日
親水公園6:40→林道終点8:34→大平山山頂10:10→黒檜岳10:54→シゲト山11:48→三俣山13:18
→国境平15:00→松木川16:00→親水公園18:28

長々とお付き合いありがとうございました。
お疲れ様でした。