野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

きのこ採りついでに会津駒ケ岳、中門岳

2015-09-07 21:14:54 | 山歩き・山の写真
久しぶりに青空を拝めるかもしれないという期待を胸に、チチタケ採りついでに会津駒ヶ岳を歩いてきた。
当初の予定では、駒、中門から富士見林道を大津岐峠まで行き、チチタケを探しながらキリンテへ下山することにしていた。
が、前夜からの雨もなかなか上がらず、結局 駒から中門岳に点在する湿原で撮影の一日になってしまった。

ほんの束の間だったが、一年前の三ツ岩岳と同じように、秋らしい青空も拝むことができた。





前夜、栃木では月も見えていたが、会津に入ってからはずっと小雨が降り続いていた。
で、小雨降る中、深夜1時には林道脇の駐車場へ着いたが、しばらく雨の様子をうかがうことに。
2時、3時と雨の止むのを期待していたが、期待とは反対に時間ばかりが過ぎてゆく。
4時、霧雨が降り続く中、諦めて出発の準備にとりかかった。

いつものように、お天気おねえさんの言うことを信じて、雨具の用意は無い。
唯一持ってきたものは、下山後に車道歩き時の夕立を考えて持参した小さな折り畳み傘のみだ。
この日の一番の目的はチチタケ採りなので、森の中ならばこれで十分だし、状況によっては山頂はどうでもよい。

予定通り歩けたときのことを考えて、駐車したのは国道と登山口の中間地点あたり。
ランプを点け車道を15分くらい歩き、登山口に着いたのは4時半を回っていたと思う。

前回ここへ来たのが1988年の5月の連休だから、かれこれ27年ぶりとなる。
あの時も階段から始まったのだが、こんなに立派なものだったかどうだか記憶にない。
それに、階段を登って少し歩いてすぐにスキーを履いての登行になったから、登山道の様子などは全く知らない。

しばらくしてランプなしでも歩ける明るさになってきた。
霧雨は弱まることなく森中を燻らしている。
すでに興味は足元のキノコにしかなくなっていた。
名前の分からないイグチの仲間やツチカブリにベニタケ、それに真っ白なドクツルタケが確認できる。
あるはずだがチチタケの姿がない。
人の多く歩く登山道故、採られてでも不思議ではないな、そう言い聞かせとりあえず山頂を目指す。

5時の天気予報では、群馬県利根水上地方と新潟県魚沼、うんたらかんたら地方に大雨警報が出ていることを告げている。
なんてこった、尾瀬を挟んだ向こう側は大雨かよ。心中ひそかに感じていた「もしや時雨か」が的中したみたいだ。
相変わらずお天気おねえさんは晴れを連呼している。
もし時雨で間違いなければ、やがて雨も止むだろうからと、気休め程度の折りたたみ傘を引っ張り出して歩くことにした。

7時前には最初の湿原に出た。
ここまでで、収穫は5cm程度の小さいものが4本とな。とほほ・・・・


ここからは雨の中、写真を撮りながら歩く。
が、カメラは濡れるは、傘は邪魔だは、 これで晴れなきゃ・・・   頭に血が登りだした。
そんなことよりさっさと登れ、心の声が聞こえてくる。

と、クロマメ  ひと粒ふた粒・・・   止まらなくなった。


ほんの一瞬だが、お日様の輪郭が分かるくらいに雲が切れた。
どうにか晴れそうだな。期待もしてみたが、相変わらずの雨。
こう雨が降っていてはにぎやかな小屋広場も、この朝はひっそりだ。




この天気では遠望も利かない、一日で何カット写せるかわからない、目に飛び込んでくるものは何でもシャッタを切ることにする。



やたらとブヨのやつが目に飛び込んでくる。まいった。
耳の辺りを2箇所食われた。(刺された)

イワショウブも雨ん中、しょうがない、雨の日はしょうがない。


駒山頂は帰りによるとして、中門岳へ向かう。
斜めに傾いた木道が良く滑る。

木道の小さな下りで大きく尻餅をついてしまった。これがまずは一度目。



一度でもこんな目に合うと、木道自体が怖くなってしまう。
スベルことには馴れてはいるが・・・    なんだかみじめになってくるよ。  トラウマってやつだ。





中門岳到着。
ここまで先のお二人さんを入れて7人(たしか)の方と遭った。




池塘がたくさんある。
これほど多くあるなんて知らなかったので、とても感動した。
あれもこれも調べつくすことが、自分にとってはまったく必要ないことを証明できた~。




それにしてもこの湿原は本当に美しい。




雨も上がり、薄日が差してきた。 ようやくお天気おねえさんの言うとおりになてきた。




アクシデントは思わぬところで。

レンズを広角ズームから望遠ズームに変えるべく、ソフトケースから取り出したがなんだかおかしい。
レンズ内部から部品が脱落したような音がする。
レンズキャップを外してびっくり! フィルターが見事に割れている。おまけにねじ込まれた枠が外れない。
レンズ前玉と割れ残ったガラスとの間で、割れたガラスが踊っている。これでは前玉に傷が付いてしまう。
四苦八苦の末どうにかフィルター枠を外すことは出来たが、前玉にこびりついているガラス片を丁寧に取り除かなければならない。
刷毛もエアーブローアーも持参していない。
とりあえず、息を吹きかけ可能な範囲で取り除くのがやっとだった。
小さいのがかなり残っているが、ま~仕方無しだ。

キャップは付いたままだったので、側面からの衝撃で割れたものと思われる。
帰宅後に確かめてみると、やはり側面側から割れていた。
たぶん尻餅をついたときにアルミ製の水筒にフィルター側面を強打したのだと思う。反省だ

気を取り直して、モウセンゴケを狙う。




人も多くなってきたところで中門岳を後にする。
相変わらず視界は悪い。




足元のリンドウ、太陽が照れば開くのかな?



少しだけど、やっと青空が見えてきた。
中門岳から駒への尾根は白い花がたくさん咲いている。



シラネニンジン?それともハクサンボウフウ?




向こうの山は三ツ岩岳




こんなに咲いている。
我が家の庭の一画も、こんな感じでニラの花が咲いている。(笑)



振り返ってみて。




青空がだいぶ広がってきている。




イワショウブと三ツ岩岳




ただただ美しい尾根だ。




絹雲が秋を感じさせるね。




ただただ美しい雲





        はて?なんだろう・・・   サワギキョウかな?
        


タテヤマリンドウ? 



駒の山頂へ寄ってみたが、展望なし。

雨でぐちょぐちょの山道につるつる木道はこりごり、富士見林道は今回は割愛することにした。


アクシデントは突然に。
下りの木道でこの日2度目の大尻餅。対向の方に大丈夫ですか?と声を掛けられた。
スベルことには馴れてはいるが、やはり惨めだ。
今回の尻餅は利いた。 まず○○○が裂けたかと思うくらいに痛かった。(涙)
で、とっさに突いた左手の小指と人差し指も負けずに痛かった。(大涙)
小指に至っては、第一第二の関節が裏も表も紫色に変色してしまった。
おまけに人差し指くらいに腫れてしまった。
カメラを構える時、支えとなる小指が利かない。まいった。

小屋まで来ると、広場には大勢の人がいる。
寄り道はせずに、このまま下山することにした。


小屋の南に広がる草付きの斜面で、じっくり撮影することに。




山頂方面は雲の通り道のよう、ここはときおり太陽も顔を出すまずまずの条件。



盛りをとうに過ぎているキンコウカだが、ここではまだ美しく見えるものもある。



望遠ズームにレンズを変えて、キンコウカとチングルマ、それにイワショウブで絵作りをして見る。




おっと タテヤマリンドウも忘れずに。









このキンコウカがめぐり会った中では、一番ぴちぴちだった。



一面キンコウカ


開く前のイワショブ


ピンクの蕾がきれいだ。






まだ11時を少しだけ過ぎたところ。
で、ラジオ文芸選評をお供に、チチタケを探しながらのんびり下山しましたとさ。

ベニテングタケ


林道脇駐車スペースには車がいっぱい止まっている。
多くの人に踏まれるだけあって、やっぱりいい山だ。
雪が来る前にもう一度登りたいね。
Nikon D700  AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR  AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR