野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

今日はイングリッシュで

2012-10-17 23:34:25 | バラ

蕾のときに虫食いになってしまったエブリン、縁が虫食いになっています。


パーディッタ きれいに咲いた夜に雨に打たれてしまいました。


テラスの下に避難させた小さい鉢のパーディッタ、夜露にもあたらず美しく咲きました。


これも開く寸前に、真ん中が虫の食料になってしまったイングリッシュガーデン。


日当たりの良い2階ベランダに移住させたアンブリッジローズ、ミルラの香りが秋にぴったし。


ちょっと前に咲いていたグラハム・トーマス君、夏の終わりに伸びた枝先に小さな蕾が見え始めていたのでそのままにしていました。


明日も早起きして、雨が止んでいたらバラいじりです。

バラが咲き始めましたね

2012-10-16 23:39:07 | バラ
夏の終わりから毎週山へ柴刈りに出かけているので、なかなかバラに時間が割けない日が続いています。
今年は9月になっても暑い日が続き、夏剪定のタイミングの見極めがなかなかつきませんでした。
剪定をかなり遅い時期にやったので不安でしたが、ここにきてやっと咲き始めましたね。
気が付けば庭の半分近くが、もう日が当たらなくなっていました。

ここ何日かの間に咲いたバラです。

ペルル・ドール  咲き始めですね。


同じペルル・ドールですが、咲き始めとはずいぶんと印象が違います。


これもペルル・ドール  ほんとうに美しいバラだと思います。


イレーネ・ワッツ  ピンクが濃く出ました。


デュセス・ドゥ・ブラバン 


マダム・アントワヌ・マリー


フレグラント・アプリコット


さぁ~明日の朝は早起きして、バラの大移動を始めなくちゃ~ね。

松木川から皇海山~中倉山へ

2012-10-15 21:52:59 | 山歩き・山の写真
10月13日土曜日
今回は親水公園から松木川~ニゴリ沢~モミジ尾根~国境平~皇海山~鋸山~庚申山~オロ山~中倉山~親水公園
というコースを日帰りで歩くことにします。
先週、中倉山から庚申山までは歩いているので、庚申~オロ山間で踏み跡を外す心配はないと思います。
行程時間は12時間から13時間程度を、そして中倉山からの下山を明るいうちにを目標に歩くことにします。
目安としては皇海山山頂午前11時、庚申山到着午後2時とし、庚申山で2時を過ぎてしまったら、銀山平へ降りることにします。
逆算して朝の5時には歩き出すようにします。

薄明るくなった中、いつものように親水公園手前の駐車場に到着、急いでエサを詰め込み5:10スタートです。
少し予定を遅れてしまったので速足で歩きます。
この秋初めての冬型の気圧配置とあって、西風は強く冷たく大変寒い朝です。

6:25 松木川に朝日も差し込んでくる頃、遠くに県境らしき尾根が見えてきました。
ジャンダルムをはじめ奇異な岩壁が聳え立つこの川を、のんびりと散策目的で歩くのもいいかもね!


さっ、先を急ぎます。
6号堰堤を越ししばらく行くと、前方にやっと皇海山が見えてきます。遥か彼方の皇海山といったところですね。

6号堰堤は左岸(右側)から越すようですが、水の中を渡渉するのも嫌なので右岸(左側)斜面を高巻しました。


7:44 淵に到着、ニゴリ沢出合いまではもう少し。
ここは左岸(右側)の斜面を高巻して再び沢へ降ります。


さらに進むと、鋸山から庚申山への尾根も見えてきました。ニゴリ沢出合いまではもう少しです。


8:00 ニゴリ沢出合い到着
黄色いトタンのプレートが立ち木に打ち付けてあるのですぐわかります。
おまけに沢沿いの岩にも、これでもかというくらい案内が書かれています。

字のごとく白濁でもしているのかなと思っていましたが、水は澄みきっています。
ここで1.5L水を補給します。
この秋は雨が少ないことが幸いして、渡渉では足を濡らすことなく飛び石伝いに対岸へ渡ることが可能でした。


8:30 尾根取り付き地点到着
ニゴリ沢が左へ曲がるころ左岸から岩崩れの枯れ沢が合流し、その先が尾根への取り付き地点になります。
ここも黄色のプレートが打ち付けてあるので迷うことはありません。

ジグザグの急登で30分弱で尾根に出ます。振り返るとこれから歩く庚申山からオロ山までの稜線が見えます。
尾根に出てしばらくはススキの中の藪漕ぎになります。


しばらくすると皇海山が見え始めます。でかいし高い、聳え立っています。ここから標高差で700mくらいかな?


国境平が近づいてくると、ますます高く大きく見えてきますね。


国境平から北に向かう県境尾根も見ておきます。なんだかのどかできれいな尾根に見えますが・・・。


広くて気持ちの良い笹の緩斜面を登りきると国境平までもうすぐです。

9:25 国境平到着 
初めて立つ国境平、皇海山が大きい。ここからの標高差はおおよそ500mあります。


北に目を向ければ、錫ヶ岳や日光白根山が見えます。


どんどん高度を上げていきます。振り返れば足元から日光白根まで県境の尾根が続いています。


東側は松木川周辺の山が

見通しの利かない針葉樹の中をなおも高度を上げていくと、やがて踏み跡はコメツガとシャクナゲの尾根になり山頂直下の広い斜面に続きます。

10:40 皇海山山頂到着 国境平から1時間20分くらいかかりました。予定の11時より前に着きました。
山頂にはたくさんの人・・人・・・ここまで登山者に会うこともなかったのにちょっと残念、そそくさと山頂を後にします。


11:10 不動沢のコル到着 あの槍のような天辺まで登るのか~・・・先を急ぎます。


ノコギリの峰々が間近に見えて来ました。山頂はすぐそこ、もうひと登りです。


振り返ると 皇海山が見慣れた形で大きく見えます。


11:40 鋸山山頂到着 西風が強い ほぼ快晴 しばし写真を撮ります。
風がかなり強いのでここからは慎重に進むことにし、庚申山へ2時までには着くようにします。
2時までに着けなかったならば銀山平へ降りることにします。


鋸山の稜線の向こうに目指す庚申山とオロ山が


南側には2週間前に歩いた袈裟丸山から小法師尾根が


さて、強い西風の中、悪場の続くこの稜線で急ぐことができますかな?


庚申山までの尾根がよく見えてきました。 
展望の良いところは痩せたところなので、バランスを崩さぬようファインダーに目を当てるようにします。
落ちたら確実に天まで昇ってしまいます。


瘠せた岩尾根 紅葉はきれいだけれども風が強いのでちょっと・・いや、かなり怖い。  盆栽みたいだね。


盆栽を入れて皇海山を記念に。


ジェット機の音に後ろを振り返ると


12:10 鋸山の悪場を過ぎました。ここからペースを上げて行きます。 がしかし・・・


13:20 庚申山到着 ヒザに違和感が出てきてしまったのであまりペースを上げられません。
2時前に着いたので、予定通りオロ山へ向かうことにします。


先週に比べてだいぶ紅葉しています。


8人くらいの御一行が店を広げていたので、一通り写真を撮ってそそくさとオロ山を目指して登山道を外れていきます。
ここからは先週歩いているので不安はありません。あとは暗くなる前に林道に出られるかだけです。


登山道を外れて20分くらい歩くと、皇海山の形がピラミッドのように変わっていきます。


オロ山が近づいてきました。
遠くには三俣山から大平山が、さらに遠く日光白根、男体山も見えます。


モミジ尾根から国境平、そして皇海山までがすぐそこに見えます。


ここまで来ればオロ山山頂はもう少し。
先のピークを過ぎたら東よりに笹薮を漕ぎ、針葉樹林の中に道を拾えば山頂となるはずです。


う~ん、絵になるな! なかなか先へ進めませんね。


振り返って庚申山
樹林の中の笹原で踏み跡を外すこともありましたが、とりあえずはここまで順調です。

この尾根には目印となるテープやリボンの類は全くありません。

皇海山の見納め よく歩いてきたもんだ!


14:30 オロ山山頂到着 休まずに先へ行きます。


山頂を北へ進み、針葉樹林の中にはっきりしない踏み跡を拾いながら進むと、笹の中に東へ向かう踏み跡がはっきりしてきます。
斜面のやや深い笹を掻き分けて下れば、気持ちの良い尾根になります。
さらに先の森を抜け、斜面を北東にトラバース気味に下り1682mのピークを目指します。


振り返りオロ山と左奥に庚申山が


1682mのピーク(コブ)下りから沢入山山頂、さらに遠く中倉山が見えてきました。


日もだいぶ傾いてきました。光線の状態も良いので、のんびり写真を撮りながら・・・ 先を急ぎます。


松木川に落ちていく尾根がすごい迫力です。


これもいい絵になるぞ! なかなか沢入山山頂が近づきません。


もうひと登り


振り返ればオロ山を挟んで左に庚申山、右に皇海山が見えます。


山頂はもうすぐそこ、だいぶ影が長くなってきました。


沢入山から松木川へ落ちる支尾根、深い谷の向こうには中禅寺湖の南岸の山々が


15:35 やっと沢入山山頂到着です。


強く冷たい風を避けて、腰を下ろし最後のエサを胃袋へ詰め込みます。
あと2時間もしないで日没、中倉山までもうひと息です。


中倉山は目の前、手前にある岩稜を過ぎればあとは緩やかな尾根を登るだけ。


最後の岩稜です。


先週も感動した稜線上のブナです。




ファンタスティック! 
晴れていればこんな風に見えるのです。雲の具合も光の具合もバッチリです。




残照の中、対岸の大平山が陰影を濃くしながら雄大にみえて来ました。


穏やかに草原の尾根が中倉山山頂に導いてくれます。


16:20 中倉山山頂到着


辿ってきた尾根を最後にもう一度振り返ります。沢入山、オロ山そして遠く皇海山と連なっています。
さっ、のんびりはしていられません。暗くなる前に林道に出なくては。


尾根道が樹林に入る頃、おっと! 林道ではなくリンドウに遭遇。 寒~


上久保沢右岸に下っていきますが、落ち葉で踏み跡が分かりずらくなっています。林道まではもう少しです。


17:05 やっと林道に出ました。辺りは薄暗くなってしまいましたが、どうにか踏み跡を外すことなく下りることができました。
あとは車まで3kmちょっとの道をのんびり歩きます。

送水管は歩かずに、遠回りになりますがそのまま林道を歩くことにします。

6時を少し過ぎた頃、やっと車に戻ることができました。
長かったです。
疲れました。
駐車場にねこがいたのでしばし遊んでもらいました。

参考コースタイム
2012年10月13日
親水公園手前駐車場(5:10)→モミジ尾根取付き(8:30)→皇海山(10:40)→鋸山(11:40)
→庚申山(13:20)→オロ山(14:30)→沢入山(15:35)→中倉山(16:20)→林道(17:05)→駐車場(18:05)
おおよそ13時間かかりました。
沢入山からは日暮れ時の美しい山を見ながら、のんびりと歩きました。
先週の登った尾根は上久保沢右岸ではなく、手前の砂防ダムの右岸でした。どうりでおかしかったわけですね。

まめつんの朝

2012-10-14 20:34:36 | ねこ
久々のまめつんは朝のエクササイズ

んぐぐぅ~


ズリッ


ごろん


にゃ~ごろん

おら、カワイい?

ごろん


ごろん

はい 終了。

あ~朝のエクササイズは気持ちがいかったにゃ!


日も高くなってきたことだし、もう寝よう!

おやすみ~


鉄腕ダッシュの新企画、「ダッシュ島」は香川県の稲毛島だよね、たぶん。
番組で出てきた島の略図を国土地理院の地図とGoogle Earthで探してみたよ。
たぶん稲毛島だよ!ぜったいに。



武能岳

2012-10-11 23:06:45 | 山歩き・山の写真
これもある年の10月中旬、茂倉岳から蓬峠側に少し下ったところからの武能岳。
こんなに丸く見えても土合から見れば天を突く槍のように見えます。

マミヤニュー6  50mm F16 1/15scc

遠くには巻機山が、さらに遠くには奥利根の山と越後中ノ岳が見えますね。


そして武能岳の右には湯桧曽川を隔てて朝日岳が見えます。
ここから見る巻機山までの山並みが好きです。

マミヤニュー6  50mm F16 1/15scc

雪の来る前にまた歩いてみたいな。

芝倉沢源頭に広がる斜面がのどかだね。
次の春には久しぶりに、この斜面を滑ってみようかな。

五色沼と奥白根

2012-10-10 22:57:49 | 山歩き・山の写真
まるで鏡のように五色沼は青空と奥白根を映し出しています。
ある年の10月も中旬、いつものように午前1時ころ金精峠の登り口を歩きだし、午前3時に五色山に到着。
夜明けまでにはまだ時間は十分すぎるほどあります。
セーターを着たり、ツェルトにくるまったりして遠い夜明けをじっと待ちます。
そして漸くの日の出、それまで流れを止めていた血液が一気に循環を始めます。
温かみの戻った指で切れるだけのシャッターを切っていきます。
やがて景色は平凡な色へと変わっていきます。

五色山山頂はほとんど無風、そして快晴。
未だ日の射さない五色沼に目をやれば、そこには青い鏡に映った奥白根がありました。

マミヤニュー6 75mm F16 1/30sec

雲海

2012-10-09 23:58:00 | 山歩き・山の写真
雲海の下は戦場ヶ原です。
遠く雲海の上に見える山は右から男体山、大真名子、小真名子、女峰山そして太郎山です。
日光白根からの帰り道、日暮れをしばらく過ぎた頃に金精山の山頂の手前に三脚を立てました。

ここで夜明けを迎えるときには、峠の登り口を午前3時前には登り始めます。


NikonF3 Ai NIKKOR 35mm F8 1/15sec

峠の駐車場に降り立ったのは夜の7時過ぎ、
帰り道、戦場ヶ原は深い霧の中でした。

またまた きのこ

2012-10-08 16:49:59 | 自然・風景
縦走途中、庚申山周辺で見かけたきのこです。

庚申山の山頂付近ではヌメリスギタケモドキ(たぶん)が
オロ山と庚申山への尾根の途中にも立派なのがありました。


下から見るとこんな感じ

袈裟丸の寝釈迦付近でも結構見かけますね。


何じゃ? 庚申山の岩壁基部の登山道で
とっても美味そうにも見えますが・・・。


傘の模様から、これはブナシメジでしょう!美味そうだもん!
スーパーでいつも買っているブナシメジに模様が似てるもん!

その昔、新潟の土樽にナメコ採りに行ったときに、直径10cmを超えるブナシメジを見つけたことがありました。
しかし、その当時はきのこの知識もなく、その立派なきのこを捨ててしまいました。
それがブナシメジだったことを知ったのは、ず~っと後のことでした。もったいなかったね~。


これはナラタケです。 同じく岩壁の下のほうで
何度も何度も採ったことがあるので間違いありません。
以前袈裟丸山の帰り道、杉の切り株にびっしりと生えていたナラタケを見つけたことがありました。
その晩、みそ汁の具は採れたてのナラタケだったことは言うまでもありません。



同じく岩壁下の森の中で見つけました。
さてなんでしょうか? 一見して美味そうに見えますが・・・・?

これが中毒事故の多いツキヨダケです。


一見、天然の椎茸に似ますが、傘を真っ二つに裂いてみると茎の根元が黒くなっていますね!
これがツキヨダケの特徴です。
乾燥しているとあまり臭いは強くはありいませんが、濡れていると独特の臭いがします。
おらはこの臭いで数十メートル離れていても、ツキヨダケだと分かってしまうんだね!な~んでか?
それはね~、昔バクバク食って中毒起こしてひどい目にあったからなんですよ!
だからツキヨダケの臭いにはすごく敏感になっちゃったんだな、これが。


まっ、ともあれこうやって撮ると写真写りも良いし、決して嫌いなきのこではないんだな、これが。

あ~なんだか、臭いを思い出してきた・・・・・気持ち悪
もうだめ・・・・・
今日はここまで・・・。

気を付けましょうぜ!

中倉山から庚申山へ

2012-10-07 17:44:04 | 山歩き・山の写真
今回は足尾ダム親水公園から中倉山、オロ山を経由して庚申山を目指します。
庚申山からは同じコースを戻るか銀山平経由林道舟石線を親水公園まで車道を歩くかの何れかにすることにします。
お天気との相談になりますが、一度庚申山からオロ山に続く尾根を見ておきたいという思いがあります。

車は親水公園の手前の駐車場に置くことにします。
朝めしを胃袋に詰め込み、6:00ちょうどに駐車場を出ます。
親水公園の脇から仁田元沢に架かる送水管を渡り対岸へ出てしばらく林道を進み、上久保沢の砂防ダムを目指します。
途中道路脇の鹿避けネットに大きな牡鹿が絡まり、身動もとれずにじっと立ったままの姿でいました。
どうしてやることもできません。
こういう鹿の姿はこれが2度目、射殺された熊のニュースなどを耳にするたび、悲しくてやりきれなくなります。
さて、上久保沢の砂防ダムまで来ました。右岸には登り口となる踏み跡が確認できますが、他の踏み跡を登ることにします。
この先に何処か登れそうなところはないか探しながら歩いていると、ちょうど最初に出合う尾根の末端付近に獣のつけた踏み跡があるので、
ここを登ってみることにします。さてどうなりますことやら?

鹿の足跡に導かれ高度をぐんぐんと上げます。がしばらく登ると鹿避けのネットにぶつかりました。
足跡に導かれるままネット脇を歩きますがどうも効率が悪い。
仕方無しにネットを乗り越え藪をかき分け高度を上げていきますが、またしてもネットに行き当たってしまいました。
再びネットを乗り越え上を目指します。

7:21 歩き出してから1時間以上が経ちました。ちょっとかかりすぎです。
やたらとあくびが出て、なんとなく疲れを感じます。


またしてもネットに行き当たってしまいました。ったく!なんてこったですね。
再びネットを越え、岩混じりの尾根を順調に高度を上げていくと尾根も細くなり快適になります。
取り付きからここまでで森の熊さんに至近距離で遭ってしまいました。
稜線のあっち側ほんの数メートル向こう、人間の気配を感じたのか、がさごそと下のほうへ消えていきました。


尾根が広がり笹が出だし、やっとちゃんとした踏み跡にたどり着きました。

 
8:40 中倉山の稜線に出ました。すでに登山者が山頂にいます。
自分の後に一人いた登山者です。上久保沢右岸の踏み跡を登ってきたとのことです。


山頂を振り返えります。仁田元沢側の草原の斜面がキレイ。


沢入山へ向かってまもなく、なんともファンタスティックな風景に出会います。
草原の尾根に大きなぶなの木が一本生きています。裏側を考えてみれば、煙害による死を免れた一本であると言うことです。


しばらく進むと岩稜が現れます。
稜線を境に松木川側は煙害によりすべての植物が枯れ、表土が雨に流されこのように岩がむき出しになっています。


振り返って


岩稜ではツツジ科の植物が定着しだしています。紅葉も始まっています。


稜線の南側、仁田元沢側は牧歌的な風景です。


目を少し北側に向けると、稜線を境に雲湧く松木川側とは対照的です。


北斜面は松木川へ切れ落ちています。


稜線のほんの僅か北側にある枯れ木の根っこ、昔、確かにここが豊かな森だったことの証拠です。


さらに岩稜は続きます。青空でないのがとても残念です。


穏やかな笹の斜面になると、沢入山の山頂まではもう少しです。3頭の鹿が仁田元沢への斜面を走り降りていきました。


9:35 沢入山山頂到着。

お天気もあまりよくないし、午後遅くには雨も降り出す予報です。
沢入山で引き返すことも考えましたが、あまりにも物足りなさを感じます。
おまけに体調も回復してきたし、お天気と相談しながらオロ山まで行くことにします。

沢入山からも岩稜は続きます。


なおも気持ちの良い尾根を1682mのピーク目指して進みます。
仁田元沢へ笹の美しい斜面が広がっています。


1682mのピーク手前、ここにも森の死骸があります。


こっちには新しい命、カラマツの幼木が朽ちた株元に生きはじめています。
さ、ピークまでもう一息。


笹原の先の森の向こうにオロ山の山頂はあります。鹿が4頭目の前を横切っていきました。


森が近づくにつれ笹の丈も高くなっていきます。
薮漕ぎになりますが踏み跡はしっかり付いています。

笹薮の小さなこぶを越え、再び笹薮を漕くと針葉樹の森になり藪から開放されます。

10:45 細長いオロ山の稜線に出ます。


松木川方面がよく見えますが、残念ながら皇海山はガスに隠れてみえません。
画面左上がケラレていますね、さて?  20mm広角レンズ、どうもフードが少しずれてしまっていたようです。


稜線上は石楠花の密藪となり直接稜線上は歩けないので、踏み跡をもう一度樹林に入り三角点を目指します。


10:50 オロ山山頂到着。さてこれからどうしましょうかね?
ここまで5時間がかかってしまいましたが、このまま戻ってもなんとなく歩き足りない。
お天気もどんよりだけれども、あと数時間は持ちそうです。
今回の目的はこのオロ山から庚申山への尾根を歩くこと、ならば初志貫徹、庚申山を目指しましょう。


11時過ぎ、山頂から急斜面を樹林帯の中へ下って行くと、やがて笹原になります。


なんとなく踏み跡のような筋を辿って行きますが、獣道らしきものもたくさんあって神経を使います。
踏み跡は比較的によく踏まれていて、ひどい薮漕ぎにはなりません。笹薮もせいぜいこんなもんです。


これって、森の熊さんの仕業だよね~。こわっ。


比較的西側の展望はよい。


薄いながらも踏み跡は尾根の西の端に沿って続いています。
部分的には草原になっているので、笹の中の踏み跡を外したときは西側に進路を変えれば必ず踏み跡へ行き着きます。



先のピークの向こう側に庚申山山頂はあります。
笹は再び深くなりますが、ここまで来れば庚申山はもう間近。


こんなものが
ダケカンバ(たぶん)の幹にコメツガの幹が合体しています。こんな盆栽あったらすごい!


踏み跡を辿って山頂手前のピークを目指します。


再び展望が利くようになって辿ってきた尾根を振り返れば、ガスの切れ間にオロ山が見え出しました。


さらに高度を上げていくと、オロ山山頂がはっきりと見えてきました。


皇海山もガスが取れてきて山頂が見えてきました。
見慣れた馬の背形の山容ではなく、ここからはピラミダルな山容に見えます。


庚申山山頂もすぐそこまで近づきました。


フォトジェニックな姿になかなか足が前に進んでくれません。


これが見納めのオロ山、ガスもはれてきています。


紅葉の木々の向こうに皇海山の雄姿を入れて。


12:00 庚申山縦走路へ
のんびりと写真を撮りながら歩いたので50分くらいかかってしまいましたが、黙々と歩けば40分くらいで歩けます。
素敵な尾根なのでここはのんびりと歩きたいですね。

オロ山からの縦走路の終点は庚申山西側の展望台のすぐ東側でした。
赤い目印となるものがあるので分かりやすいと思います。

さてもう藪も漕ぎたくなくなったし、往路を戻ることはせずにこのまま銀山平経由で親水公園まで歩くことにします。
お天気も悪くなりそうにないので、3週間ぶりの庚申山、ここで大休止にします。
3週間前と違い紅葉がずいぶんと進んでいます。皇海山にかかっていたガスもすっかり取れました。


オロ山へ続く尾根の西斜面の紅葉


30分ほどの休憩後に山荘に向けて下山です。庚申山山頂、記念にパチリっと。


先週歩いた袈裟丸山の峰々から小法師尾根がよく見えます。 よく歩いたな~


今日は20mmの超広角レンズを持っているので、庚申山の岸壁を記念に撮っておきます。


これらもなかなかフォトジェニックでございますね。


途中きのこを探したり、写真を撮ったりしていたのでずいぶんと時間がかかってしまいました。

13:40 山荘到着
皇海山へ行ってきたという登山者としばし山のお話に花を咲かせたり、サルの群れが登山道を移動していくのを眺めていたりして大休止。
2時10分頃、一の鳥居へ向け歩き出しました。


14:40 一の鳥居到着。先を急ぎます。


うろこ雲、あ~もうすっかり秋だな~


15:35 林道舟石線入り口、あと7kmくらいかな?ここから峠まで標高で300mくらいの登り。あ~


やっと峠着、備前楯山の登山口でもあります。さてここから長い下り。


17:00 やっと赤倉に到着。清流渡良瀬川の水は青く澄み切っています。


旧精錬所の建屋、足尾の象徴的な建物です。


17:18 やっと駐車場へ戻ってきました。
薄暗い空の下、中倉山(三角の山)が高くそびえています。


本日はおおよそ20km、11時間20分くらいの行程でした。
後半の秋を感じつつの林道歩きも楽しいものでした。
そしていつの日か親水公園を基点に松木川~モミジ尾根~皇海山~庚申山~オロ山~中倉山と、日帰りで歩ければと思います。
ちょっと長すぎましたね! 長々とお付き合いありがとうございました。


2012年10月6日
参考コースタイム:
親水公園下駐車場(6:00)→中倉山(8:40)→沢入山(9:35)→オロ山(10:50)→庚申山(12:00)
→銀山平・林道舟石線基点(15:35)→親水公園下駐車場(17:18)