本日の感想文；「むかし僕が死んだ家」東野圭吾

またしても東野作品である。
相変わらず彼の推理物は、しっかりと伏線がはられていて
他の作家によくありがちな、最後の種明かしに、
読者が「聞いてないよ～～」ってゆうようなことは
一切無く、すべて「あ！あそこででてた！」とゆう具合で、
本当におもしろい。
今回の作品は幼少時の記憶の無い女性が、
亡くなった父の不思議な公道を探ることから
忘れ去られた別荘地にある家にたどりつき、
その不思議な家の中で記憶を取り戻すとゆう話である。
だんだんとそこに暮らしていた人たちが浮かび上がってきて
父親とそこの家族の関係が明らかになる。
その家の家政婦さんが自分の母である事が明らかになる。
子供の時にその家の猫の「チャーミー」と仲が良かった事もわかる。
その建物は横浜に有った家のレプリカだった。
実はその建物は横浜に住んでいた家族の墓だった。
最後の最後に猫だと思っていたチャーミーこそが主人公だったのである。
常に正解に近い答えを読者に想像させておくとゆうのがこの作品のうまさのような気がする。