本日の感想文；「龍は眠る」宮部みゆき

クロスファイアに続き、またまた宮部みゆきの超能力物です。
今度は人や物に残った様々な記憶を読み取る少年です。
他人の本心がわかるって事はどうなんだろう？
軽く考えるとすごく便利なようであるし
誰でもときどき相手の本心を知りたいと思っているのではないだろうか？
ところがもし本当に「知りたい」と思った時に
分かってしまったらどうだろう.

例えば、よく知ってる友達とグループで遊んでいるとき、
メンバーの中に「顔を知ってる」程度の知り合いがいたとする。
当然その人とも場を壊さないように普通に話をしたりするだろう。
ところが「この人は自分をどう見てるのだろう？」
と思った時にその人が自分を嫌ってる事がわかってしまったとする。
知ってしまう前と後とで同じようにみんなとの時間を楽しめるだろうか？
私は無理です。
他人の気持ちがわかったほうがいい時も多々ありますが、
知らないほうが幸せなことって山ほどあると思うのです。
その辺の想像、判断の仕方もその人のそれまでの経験や人間性だと思います。
ビジネスマンとかは有利な面ばかり想像すると思いますが
やはりこおゆう能力があったら辛い人生になると思います。
小説の最後は二人の能力者のうちの一人が死んでしまうのですが
その辺の成り行きがいまひとつすっきりしないで、
無理やり話を終わらせたような気がするのは私だけでしょうか？

最近サーバの不具合で日記がアップできないので、
ついにメモ帳に記録してからアップして見ました（苦笑）