さて、温泉ソムリエをとろうと思ったのは、成分の違いについて学びたかったからと言うのが大きな理由。
気を抜くとアトピーが出てしまうので、それに効く温泉の成分は何なんだろうかを知りたかった。
まず、一番の驚きだったのは「適応症」の表示のしかた。
食品の表示などが多い成分順なので、効能効果の高い順だろうと思い、上の方しか読んでいなかったのだが、適応症については「健康増進」まではどこの温泉も共通で、それ以降の内容がその温泉独自の泉質別適応症らしい。
ちなみに、大好きな酸ヶ湯温泉の温泉分析表では一般的と泉質別で項目が別れており、浴用の一般的適応症の最後は「健康増進」だったなるほど~。
次に一番学びたかったのはpHについてである。
pH10 強アルカリ性
pH8.5以上 アルカリ性
pH7.5~8.5未満 弱アルカリ性 ↑美肌効果あり ツルツル
pH6~7.5未満 中性
pH3~6未満 弱酸性 ↓殺菌効果あり(皮膚病) ピリピリ
pH2~3未満 酸性
pH2未満 強酸性
ちなみに、酸ヶ湯温泉はpH1.76なのでかなりな強酸性だ。
そして、泉質名の表示の仕方だ。
かなり、化学の時間な要素が満載。
嫌いではないので、面白い。
ちなみに、酸ヶ湯温泉は
酸性・含二酸化炭素・鉄・硫黄ーアルミニウムー硫黄塩・塩化物泉(硫化水素型)(低張性偏性高温泉)
そして、温泉番組で必ず出てくる言葉の「メタケイ酸」は泉質名には出てこない美容成分。
温泉分析書には<非解離成分>の欄に「メタけい酸」の含有量が記載されている。
「メタけい酸」は温泉に含まれている天然の保湿成分で、肌の新陳代謝を促進しつるつるにしてくれる美肌のサポーターです。
潤い肌用の化粧品やしっとり系入浴剤などにも配合されていて、肌のセラミドを整える作用が期待できます。
この含有量が50mg以上(温泉1kgの中に「メタけい酸」 が50mg)なら、温泉として認められる数値、100mg以上なら“美肌のお湯”といえるでしょう。
メタけい酸は胃の粘膜を修復する薬にも使用される成分で、実際に温泉にメタけい酸の含有量が多いと肌がツルツルになり、典型的な美人成分といえる。
ちやなみに酸ヶ湯温泉は、
メタケイ酸261.8U+338E
そして、寸又峡温泉の求夢荘は温泉分析表はネットでは探せなかったが、近くのかけ長しと言われる町営温泉の分析は下記の通り、メタけい酸の含有は少ないので、やはりpHが9.1だからツルツルというかヌルヌルだったのだろうか?
ちなみに、近所の成分は下記の通り。
主な成分: ナトリウムイオン172.6mg、カルシウムイオン1.8mg、塩素イオン3.5mg、水酸イオン0.2mg、硫化水素イオン6.5mg、チオ硫酸イオン0.9mg、硫酸イオン14.7mg、炭酸水素イオン376.6mg、炭酸イオン41.8mg、メタケイ酸50.5mg、メタホウ酸15.3mg、成分総計0.688g
これからは、分析表をちゃんと写真におさめてくるようにしなくちゃ。
ところで、20年も前に八海山スキー場に行った帰りに立ち寄った町営温泉はかすかに硫黄の香りがするかけ流しの湯で、ちょっとひどくなりかけていた後押しが綺麗に治った。
もう一度入りたいし、このお湯の成分を知りたくて温泉ソムリエをとったと言っても過言ではない。
ところが調べても出てこない。
確か六日町とか、十日町とか、五日町とかいう名前で、温泉の銭湯と言う感じで松林の中にある平屋か二階建ての木造のこじんまりした建物だった気がする。
もちろん石鹸やシャンプーはない。
地元のおばあさんばかりだった気がする。
いったいどこの温泉だったのだろうか?
知っている人がいたら、是非、教えて欲しい。