風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

南部じまん市

2007年03月31日 | 静岡
今日いいところを見つけた。
「南部じまん市」。
駿河区曲金にある。
JA静岡市本店敷地内にある店で、地元で生産された野菜、果物、惣菜、和菓子、パンなどが豊富に並んでいる。
無人販売が集合した感じ。
月に一度、私はこのすぐ近くにある済生会病院まで来ているのに、ここには気がつかなかった。
車に同乗していた夫が、「おっ、なんだか面白そうなところがあるから行ってみろ」と言うので、急いでハンドルを切り、寄ってみた。
ちょっとのぞくつもりが、あれもこれも欲しくなり、いろいろ買った。
どれも新鮮でいい。
その上、値段も安い。
ほうれん草などは、とても味が濃かった。
子どものころに食べていたほうれん草みたいだった。
和菓子では、よもぎきんつばや大福もちが生地もあんこもとってもおいしい。
混ざり物がない分、かたくなってしまうのも早いけど、安心して食べられる。
また、近々行っちゃおうかな。

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4月14日追記
その後、週に1、2度、義母と夫と3人で出かけている。
ついでがあるというものの、車では30分ほどかかるというのに……。
野菜、果物はもちろん、梅干と金山寺味噌、そして、和菓子にはまっている。



海洋深層水そば

2007年03月29日 | 食べもの帳
ハワイの海洋深層水をいただいた。
「海洋深層水」はよく話題になっているけど、私はどんなものかまったく知らず、
そして、塩味のものだと思っていた。
飲んでみたら、私が想像していたものと全然違う。
無味無臭、で、おいしい。

「この水でそばを打つと、十割そばがうまくできる」と、お水を下さった方から夫が聞いてきた。
それで、彼は早速打ち始めた。


(写真左のボトルが海洋深層水)



確かに十割でもぼそぼそにならず、途中でちぎれず、きれいに一本一本つながり…
「切れてないっすよ」

挽き立てのそば粉ではなかったけれど、打ち立て、茹で立てに助けられ、夫の手打ち十割そばは、おいしゅうございました。


待合室

2007年03月26日 | 清水ともゑ帳
からだの具合が悪かったので、午後からかかりつけの医者に行った。
それほど混んでないと思っていたけれど、時間的に幼稚園や保育所が終わるころで、待合室が親子連れで混んできた。

いつもなら雑誌などを読んで待ち時間を過ごす。
でも、今日は座っているのがやっとなくらい、できるなら横になりたいほどで、雑誌を手に取るどころではなかった。
早く順番が来ないかなぁとそればかりを念じていた。

しばらくして、私のすぐ向かいのソファに親子連れが来た。
子どもの手を引いていたおかあさんは、私の隣にいる人と知り合いらしく、子どもだけを向かい側のソファに残し、彼女は私と同じ側のソファに腰掛けて知人と話し始めた。

退屈した子どもは、ソファの上に立ち、トランポリンで遊ぶみたいに、ピョンピョン飛び跳ね始めた。
私は、オイオイと思ったけど、そのうち母親が何か言うだろうと黙っていた。
でも、彼女はおしゃべりに夢中。
子どもは飽きずに飛び跳ねている。

そのうち、若い男女が窓口に来て、受付をした。
彼らは二人並んで座れる場所がなかったためか、窓口のすぐ横の壁にもたれて立っていた。
彼が彼女の額に手を当て、熱を計るような仕草をしたかと思ったら、キスをした。
それが合図だったかのように、無言のまま二人は互いの腰に腕をからめ始めた。
見つめあったりキスしたり……。
私は、ぼ~っと意識が遠のきそうな頭だったので、見てちゃいけないんだ、と思考回路がつながるまで時間がかかってしまい、慌てて目をそらした。

ソファで飛び跳ねる子ども、無言だけど熱いカップル。
双方の動作を区別すると、子どもは「動」で、男女は「静」。
医者の待合室では、「静かな」方がいいんだろうけど、なんだかモヤモヤが残る。
なんだろう…って思ったけど、その場では考える気力がなかった。

「清水さま~、清水ともゑさま~」
看護師さんに呼ばれた。
患者が「様」付けで呼ばれることに、いつまでたっても慣れない。
そんなことにもモヤモヤしながら、ふらふらと診察室へ向かった。




春告げのれん

2007年03月22日 | 清水ともゑ帳
病院へ向かう途中、歩いていたら、黒くそよいでいるのれんのようなものを見つけた。
なんだろうと近くへ行ってみた。



昆布だった。
民家の軒先だと思ったら、乾物屋さんの小さな看板があり、店ではなくて倉庫か事務所として使っているところらしい。

春だなぁ…と思った。
こういう光景を見たのは初めてで、昆布というのは一年中、こんなふう干されているのかもしれないけど、春だなぁと思った。

能登に住んでいたとき、春先になると友人のダイバーが、採れたばかりの新物の海草をいっぱい届けてくれた。
仲間が集まって「海草パーティ」で盛り上がった。

そんなことをふと思い出して、春を感じたのだと思う。
先月より今月の方が寒くて、なおさら暖かい季節が待ち遠しい。




表現すること

2007年03月09日 | 生け花
生け花教室4回目。
花材は、房桜、アリストロメリア、ガーベラ、ソリダスター。
初めて見る房桜。
これは枝が硬く、ためがきかない。
扱いかねて、生けるまでに時間がかかった。

先生に見ていただくと、
「生け花を習ってない人が生けたものなら、春らしくてきれいね、と言えるけど、お月謝を払って生けているのだから、もっと何かを表現しなくちゃいけないのね。そうすると、これを見る限りでは、このお花であなたが何を表現したいのか全然わからない、伝わってこない」
との評だった。

先生にアドバイスいただいて、生けなおした。



家で生けてみると、花器が違うということもあるけど、印象が変わって見える。



房桜。
少しでも動かすと、花粉がいっぱい落ちる。
桜の花のイメージとはかけ離れた感じだけど、きれいな紅色をしている。



どんなことでもそうだけど、人間が何か創造するとき、作り手、表現者の個性がそのまま出る。
また、その日、そのときの気持ちも、ごまかしようのないくらい、ストレートに表れる。
今日、最初に生けた花を先生に評され、あらためてそんなことを強く感じた。