風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

けいこ事

2007年12月24日 | 生け花

お正月には生けたお花を飾りたい…と、ここ何年も思っていた。
今年は年の初めにさらに気持ちが高じて、2月から生け花教室に通っている。
30年ぶりに花鋏を手にした。
高校生のころは、母親に言われて教室に入ったので、けいこに行くのは気がすすまなかった。



今、通っている生け花教室では、そのときどきに応じて、フラワーアレンジやリース作りなども教えてもらえる。
不器用でセンスのセの字もない私だけど、趣味の世界が広がった。
けいこ事が実を結ぶかどうかは別として、今の私にとって、花と向き合う時間が心の大きな支えとなっている。

華道というものを少しでもかじっていなかったら、私と生け花の再会はなかったかもしれない。
当時、家計をやりくりして、私にけいこ事をさせてくれた母に感謝している。
「千の風」になってすぐその辺りにいるかもしれないけど、母の墓前で伝えたい。
「あんた、気づくのが遅すぎるだよ」って言われそうだけど……。


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つるうめもどき

2007年10月30日 | 生け花
30年ぶりに再び生け花を習い始めて、9ヵ月が経った。
体調が優れず、休もうかと思った日が1、2度あったけれど、休まず通い続けている。
おかしなもので、体調が悪いのを押してでも出席すると、教室を出るときには爽快感で体がみなぎっている。
花を前にすると、無心になれる。
独創性もセンスもないけど、花と向かい合っている時間は好き。

先日、生けたツルウメモドキ。
教室で生けたときには、薄い黄緑色をしていて、そのうち赤い実が出てくると聞いた。



家で生けなおした翌朝、和室のふすまを開けてびっくり。



一晩で、赤いかわいらしい実が顔を出し、一斉に「おはよう!」って言っているみたいだった。




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下手の横好き

2007年06月24日 | 生け花
先週、「父の日」に造った2度目のフラワーアレンジ。
先生に手直ししていただき、なんとか完成。
私にはホント難しい。
デザイン的に…とか、意匠的に…とかいう類のもの。
もともとそういうのが苦手な上に、年齢とともに「自由な発想」という頭の柔軟性はさらになくなってしまった。



中学生になったときから、母が作った料理を自分で弁当箱に詰めるようになった。
私と妹の容器の中身を見比べて、母はいつも嘆いていた。
「せっかく作っても、ともゑが詰めるとなんでこんなになっちゃうんだろうねぇ」と。
手芸や美術が好きな妹は、お弁当箱の中身も工夫してあり、おかずがとてもおいしそうに見える。
それにひきかえ私はと言えば、まったく同じものを入れるのに、すぐに蓋を閉じたくなるくらいに見られないものだったのだ。



お花に関しても同じで、センスがない。
だけど、生け花に魅せられてしまい、なんとか花をきれいに生けてみたい…と思う下手の横好き。


(生け花教室14回目)

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花材/ひまわり、バラ、デルフィニウム
その他/アロマキャンドル(写真手前のリンゴみたいな黄緑色のもの)


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一本の美しさ

2007年06月22日 | 生け花
初めて、生花(しょうか)に挑戦。
やっとこの日が来た、って感じ。

高校生のころ、母親に勧められ、しぶしぶ通っていた生け花教室。
何が何だかわからず、なんとなく行っては、なんとなく生けていた。
ある日、私の隣りで生けている人の作品を見て、すごく驚いた。
剣山の中央に、花の足元が一列に並んで立っている。
それでいて正面から見ると、各々の花は重なることなく、右に左にわずかに顔を出し、個性を主張している。
私が習っている自由花とは全然違った。

あとで、それを「生花(しょうか」ということを知った。
いつか、私もあんなふうに生けてみたい、と思った。
でも、一年経っても、二年経っても、「生花」の道へ進めそうにない。
先生が恐れ多くて、私も生花を習いたい、とは言い出せず、そのうちにやめてしまった。

その後、生け花とは縁遠くなったけれど、去年の暮れから今年のお正月にかけて、どうしても花を生けてみたくなった。
思い出すのは、剣山の中央に並び立つ花の、一本のラインの美しさ。
教室へ申し込むとき、最初から先生に希望を伝えた。
「お生花をやりたいんです」と。
2月から始めて4ヵ月。
ずっとくすぶっていた思いに火が灯った。


(生け花教室15回目)

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花材:グラジオラス、ガーベラ、ロベ


初めてのフラワーアレンジメント

2007年05月12日 | 生け花
生け花教室で初めてのフラワーアレンジに挑戦。
花材が生け花より多く、オアシスを使うので、生ける面積は剣山より広く、何をどう使っていいのか苦心した。
花を差しているうちに、わけがわからなくなってしまった。



先生に手直ししていただき、バック処理でグリーンを入れていくうちに、なんとかまとまってきた。
さらにラッピングすると、それらしく見えてきちゃうから不思議。

…で、できあがり。



これから、義母(はは)のところへ届けに行ってこようっと。


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花材:ガーベラ、バラ、スプレーカーネーション、アルストロメリア(アリストロメリア)、スターチス、ピトスポラム、ミリオグラタス


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生け花教室10回目

2007年04月27日 | 生け花
花材は、霧島ツツジ、スプレーマム、なでしこ、赤ドラセナ。
霧島ツツジの若葉の色が鮮やか。
若葉の黄緑を生かすか、花のピンクを生かすかを悩んだ。
そして、赤ドラセナは、葉の裏にワイヤーを貼ったけど、どのようにアクセントをつけたらいいものか、これも難しかった。
意匠的に仕上げるのが、私はとっても苦手。
花器もオーソドックスなものを選んだ。

ドラセナの4枚の葉をすべて前に垂らしてしまったので、そこだけを先生に直していただいた。



今日は新しい花器を買った。
家では、いつもこのオレンジ色の足のついた花器。
サイズの合う剣山が見つかれば、次からは家でももっと楽しめそうだ。





生け花教室9回目

2007年04月20日 | 生け花
花材は、タンチョウリーキ、ナルコラン(ナルコユリ)、ガーベラ、スターチス。
タンチョウリーキは葱坊主の一種で、頭がタンチョウ鶴に似ていることからついた名前だそうだ。

この曲線を生かして意匠的に…というわけだけど、「意匠的」というのが私は本当に苦手。
センスに乏しく、工夫ができない。

選んだ花器は、角度を変えて使える花器だそうだ。
今回、私は、右側のめくれたようなデザインのアクセントの部分を正面にして使ってみた。

右側のタンチョウリーキのラインとスターチスのラインにつながりをもたせてみた。
先生がそこを見つけ、褒めてくださったのが、うれしかった。



タンチョウリーキはネギの香りがする。
にもかかわらず、ポポが近づいていった。
犬には、ネギが良くないのに、危険を感じていないのかなぁ。
…と思っていたら、やっぱり二度と近づこうとはしなかった。



ポポが写っちゃったので、撮りなおし。




表現すること

2007年03月09日 | 生け花
生け花教室4回目。
花材は、房桜、アリストロメリア、ガーベラ、ソリダスター。
初めて見る房桜。
これは枝が硬く、ためがきかない。
扱いかねて、生けるまでに時間がかかった。

先生に見ていただくと、
「生け花を習ってない人が生けたものなら、春らしくてきれいね、と言えるけど、お月謝を払って生けているのだから、もっと何かを表現しなくちゃいけないのね。そうすると、これを見る限りでは、このお花であなたが何を表現したいのか全然わからない、伝わってこない」
との評だった。

先生にアドバイスいただいて、生けなおした。



家で生けてみると、花器が違うということもあるけど、印象が変わって見える。



房桜。
少しでも動かすと、花粉がいっぱい落ちる。
桜の花のイメージとはかけ離れた感じだけど、きれいな紅色をしている。



どんなことでもそうだけど、人間が何か創造するとき、作り手、表現者の個性がそのまま出る。
また、その日、そのときの気持ちも、ごまかしようのないくらい、ストレートに表れる。
今日、最初に生けた花を先生に評され、あらためてそんなことを強く感じた。



生け花教室2回目

2007年02月19日 | 生け花
前回、生け花の先生に華道の雑誌をお借りしてきた。
その本に掲載されている写真を見ているうちに、ちょっと変わった花器に挑戦してみたくなった。

教室で花器を選ぶときは花材を見てから選ぶのだけれど、見る前からほとんど気持ちが固まっていたので、二つの挿し口があるものにした。

花材は、コデマリ、アイリス、菜の花、麦の四種。



う~ん、私にはやっぱり難しかった。
コデマリの枝があちこちに向いてしまうし、麦の穂は生かしきれてないし……。
先生がかなり手直ししてくださった。
きっと先生も、「この人、なんでこの花器を選んできたんだろう」って不思議に思っていたかもしれない。

持ち帰った花材は、家ではこんなふうにしてみた。



あらら、元気になったポポが顔を出してしまった。
小さかったときは、観葉植物の葉っぱをむしって遊んだりしてたけど、今では匂いをクンクンかぐだけなので、花を置いても心配がなくなった。

この生け方もいいのか悪いのかわからないけど、昔やってた盛り花みたいな自由花が、私にとっては一番落ち着く感じ。
もうちょっと習ったら、家の花器を少しずつ増やしていきたいな。
いつも同じじゃ…ねぇ。



生け花教室初回

2007年02月09日 | 生け花
一晩経って、ポポの容態がわずかに良くなってきました。
脱水症状のせいか、注射器で与える薬を好んで飲みます。
でも、まだ目が離せない状態。
朝一番で再び獣医さんへ行き、2本の注射をしてもらいました。

一週間前、生け花教室に見学へ行き、熟慮した末、三日後に申し込みしました。
午後はその初回の講座。
ポポのことを思うと、とてもお花どころではないけれど、花材も用意されているはず、初めから休むわけにはいかないので、夫に任せて出かけました。

教材の花は、あかめ柳、白いバラ、アネモネ。
あかめ柳の撓め(ため)の加減に苦心しました。 


(教室での作品)

家で再び花器に生けたのですが、まったく同じものを使っているのに、教室での形が再現できませんでした。


(自宅で)

ポポの下痢はほとんどおさまってきました。
飲み水の量は制限されていますが、一口飲むごとに、元気になっていくようです。
峠は越した様子。
けど、まだまだ予断を許さない状態。
前夜と同じく私もソファで睡眠。

(*先週の出来事を思い出しながら書いています。'07.2/13)



いけばな

2007年02月01日 | 生け花
今年2度目のお花を生けました。
ここ数年、年の瀬になると松や千両などを生けたいという衝動にかられています。
でも、思うような水盤が見つからずにあきらめ、正月三が日を過ぎるとすっかり熱が冷めてしまうのです。
ところが、今年はその熱が冷めやらず、実家から花器と剣山をもらってきました。
高校生のころから二十歳になるまでの数年間、池坊の教室へ通っていたことがあります。
当時は自発的な思いからではなかったので、華道の良さに目覚めることなくやめてしまいました。

先月半ばごろ、約30年ぶりに花鋏を握りました。
そのときは、白梅、ピンクのユリ、黄色のスプレー菊を生けました。
今日は、雪柳、紫色のトルコキキョウ、ピンクのスプレーカーネーションです。
写真に撮るのにはあまりにも下手で、お恥ずかしい限りですが……。

若いころには遠く感じた華道との距離が少しだけ縮まったような気がします。
生けている間はとても無心になれるし、花器におさまったあとは静かな爽快感を味わえます。
もう一度、お花を最初から習ってみたくなったので、明日は教室へ見学に行こうと思います。

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