消防士は時に、目を覆いたくなるような現場に直面します。
しかしどんな事が合っても絶対に引くわけには行きません。
それは
国民の生命、身体及び財産を救う事が、我々の任務だからです。
海外の、消防緊急職員達の番組で紹介された1話を紹介します。
それはまるでテレビの人気ドラマ“ThirdWatch(消防緊急職員達の番組)”の中の1話の様だった。
私が署の緊急事態対応用車両で現場に近づくにしたがい、自分がこれから経験するであろう状況がたやすいものでない事が分かった。これほどの数の特別仕様のレスキュートラックとその他の救急消防車両の全てがライトを点灯しているという事は、決してよい兆候では有り得ないからだ。F.D.N.Y.の医療ディレクターとして、私はいわゆる「大惨事」の収拾にあたる事になっている。これは20名以上の患者が出る事件、4th.アラーム、もしくはそれ以上(現場での手足切断等を必要とする状況等)の事件である。今回私は、地下鉄構内で車両に挟まれて動けなくなっている人の救助に呼び出されていた。以前にも同様の事件に呼ばれた事はあったが、私がこれから目の当たりにする事になったのは、私の想像にもつかないものだった。
緊急車両を駐車して地下鉄駅入口に近づくと、現場にいた消防官と警察官は全員私の目を見、そしてその視線を地に落とした。私が階段の方へ近づくと、まるで紅海の底を水が左右に分かれてモーゼが歩いて渡った時のように、全てのレスキュー隊員が私に道を開けた。私は自分がこれから非常に悪い事態に直面する事を知った。
階段を降りてプラットフォームへ向かうと、停車した地下鉄車両の前部の周囲に集まってかがみ込んでいる緊急医療隊員とレスキュー隊員の集団が目に入った。緊急医療隊副分隊長が、まず私の所へやって来て状況を説明し始めた。彼の顔色は真っ青だった。そしてその時、その理由が私の目に入って来た。
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