◎普勧坐禅儀
『厚い座布団を広げ、その上に尻あての布団を使います。そこで結跏趺坐(両足のかかとの裏を組み合わせて坐る方法)、もしくは、半跏趺坐(片方のかかとの裏だけ重ねて坐る方法)に入ります。
結跏趺坐というのは、まず右の足くびを左の股の上におき、左の足くびを右の股の上におきます。
半跏趺坐は、ただ左の足くびで、右の股をおさえるだけです。衣服や帯をゆるめて、きちんと整えます。
次に右の手くびを左の足くびの上におき、左手の掌を右手の掌の上において、両手の親指の先端を、相互に向き合わせて支えます。
そこで上半身を真っ直ぐにおちつけます。左に片寄ったり、右に傾いたり、前にかがんだり、後にそりかえってはいけません。かならず、耳を肩と向き合わせ、鼻を臍と向きあわせて、舌を上顎におしつけ、上下の唇と歯を、相互にくっつけることであり、目はいつも開いていなければなりません。
身体の形がきまったからには、息づかいも調ってきます。何か思念が起こったらすぐに気をつけます。気がつけばもう思念は消えています。そのままながく、外とのかかわりが断えて、自然に自分一つになります。これが坐禅の要点でございます。
(中略)
ところで、もし坐禅から立つ場合ですが、ゆっくりと身体を動かせて、心しずかに起ちあがります。いきなり荒々しくしてはなりません。』
(思想読本道元/柳田聖山編/法蔵館の普勧坐禅儀から引用)
さあこれで坐ってみましょう。
『何か思念が起こったらすぐに気をつけます。』とは、姿勢が崩れると思念が起こるということがあるようなので、つど姿勢を直すことだと思います。
『厚い座布団を広げ、その上に尻あての布団を使います。そこで結跏趺坐(両足のかかとの裏を組み合わせて坐る方法)、もしくは、半跏趺坐(片方のかかとの裏だけ重ねて坐る方法)に入ります。
結跏趺坐というのは、まず右の足くびを左の股の上におき、左の足くびを右の股の上におきます。
半跏趺坐は、ただ左の足くびで、右の股をおさえるだけです。衣服や帯をゆるめて、きちんと整えます。
次に右の手くびを左の足くびの上におき、左手の掌を右手の掌の上において、両手の親指の先端を、相互に向き合わせて支えます。
そこで上半身を真っ直ぐにおちつけます。左に片寄ったり、右に傾いたり、前にかがんだり、後にそりかえってはいけません。かならず、耳を肩と向き合わせ、鼻を臍と向きあわせて、舌を上顎におしつけ、上下の唇と歯を、相互にくっつけることであり、目はいつも開いていなければなりません。
身体の形がきまったからには、息づかいも調ってきます。何か思念が起こったらすぐに気をつけます。気がつけばもう思念は消えています。そのままながく、外とのかかわりが断えて、自然に自分一つになります。これが坐禅の要点でございます。
(中略)
ところで、もし坐禅から立つ場合ですが、ゆっくりと身体を動かせて、心しずかに起ちあがります。いきなり荒々しくしてはなりません。』
(思想読本道元/柳田聖山編/法蔵館の普勧坐禅儀から引用)
さあこれで坐ってみましょう。
『何か思念が起こったらすぐに気をつけます。』とは、姿勢が崩れると思念が起こるということがあるようなので、つど姿勢を直すことだと思います。