◎不用意にチャクラを開かぬようよくよく用心すること
(2013-07-29)
密教学者の立川武蔵氏は、1994年12月のある日、ある女性にチャクラを開けてもらった(マンダラ瞑想法/立川武蔵/角川選書P157-163に記事あり)。その女性が言うには、チャクラが開けば次の世に輪廻することはないのだそうだ。
彼は素直にそれを受け入れて、輪廻したくないとも思わなかったが、彼女に開いてもらった。それは印堂と頭頂であって、アジナー・チャクラとサハスラーラ・チャクラである。
そうしたら、以後立川武蔵氏の印堂が非常に敏感になって、それまで手で感じていた-感じていたと思っていた-のを、そのスポットで感じるようになった。更に何か物体が眉間(印堂)の近くにくると痛みに似た感触を覚えて眼を開けていることが難しくなってシャックリのような声を出すようになった。
シャクティ・パットとは、一般には、チャクラを開けるだけのことである。分析的に見るならば、開いたというチャクラは、エーテル体のそれか、アストラル体のそのれか、メンタル体のそれかということがある。
この行為がいわゆる霊道を開けたということなるかも知れないが、それに伴うリスクは高い。
チベット密教の学識経験者であるクショグ・ワンチェンが、霊的なものへのコンタクトを適切な指導なくして行うことの危険を指摘しているが、知らぬが仏の部分はある。霊的なものを語るのはクンダリーニ・ヨーガであって、只管打坐では、一切そういうものを相手にしない。
立川武蔵氏は、1996年までには、密教法具などには、手に取ると平衡感覚を失い言葉が離せなくなるなどの「念」のある不吉なものもあるということを感得したと言っているが、その程度だったのだろう。
人には受け入れる準備ができたイベントしか起こらないということがあると思う。しかしシャクティ・パットでチャクラを開けるみたいな、ともすれば生命に危険が及ぶことを気軽にやってはいけないと思った。