◎肉体を残したままニルヴァーナに入り、肉体に回帰する-2
2.ダンテス・ダイジ
『ニルヴァーナのプロセスとテクニック/ダンテス・ダイジ/森北出版』によると、
クンダリーニ冥想を行い、
- 三柱の神霊が本人の封印を切る
- クンダリーニが各ボディ(肉体からアストラル体など)を上昇していく。
- メンタル体で肉体を離脱。
- クンダリーニが各神霊界(アストラル界、メンタル界など)を上昇。
- アートマンがブラフマンに合一
- モクシャ(ニルヴァーナ)
- 肉体に帰還
これは、個たるクンダリーニのエネルギーコードがニルヴァーナに合体して、その後帰還するということ。
ここまで詳細に書いてくれた人は他にはない。
生死を越えると言えば、わかったような気になる人も多いだろうが、それは彼我を越える、男女の別を越える、天国と地獄を越える、選り好みをしないという事であって、実はわかりにくい。輪廻転生の実情やニルヴァーナなる神と人間の関係などその知的理解の基盤となるようなある程度の確信がないと、想像もできにくいことなのだろうと思う。
また、ニルヴァーナに突入した場合、人間として帰還しないものだと書いている人は少なくない。だが、禅の十牛図では、最後にきっちり帰還している。その消息について、インドでは、ニルヴァーナに突入後に人間として帰還することに関心がないが、中国・日本では関心がある、とダンテス・ダイジは説明している。
このクンダリーニ上昇のプロセスについては、超能力・霊能力始めいろいろな悪用のされ方もあるし、またこの冥想修行を我流でやったり、わかっていない師匠についてやったりして、あたら人生を棒に振る可能性もある。それでなくても最近は、スピリチュアルに関心ありますとか天国に興味があると言った瞬間に、カルトや詐欺師が引き寄せられるの法則があるそうだから、難しい時代になった。
それでも本当に本物や納得できるものを求めたいという気持を持ち続けている人は少ないながらもいるものだと思う。