「なぜこんな男が同僚なんだ」
宰相李昭は宮門を入り、御殿に向かう道すがら
いらついていた、振り返ると
はるか後を太って鈍重そうな婁師徳が歩いてくる。
もう何度も立ち止まってまったことか
宰相として同等である以上勝手に行ってしまうことはできない
才子で鳴る昭はついにがまんできず吐き出すようにいった。
「愚図の田舎者め!」
さすがのことに周囲の官僚達は青ざめた。
ところが師徳はニコニコとして言った。
「私を田舎者と言わずして、誰が田舎者といえるでしょうかな」
昭もそれ以上言う言葉もなくぷぃと歩き始めた。
まもなく昭は失脚したが、師徳は健在であった。
宰相李昭は宮門を入り、御殿に向かう道すがら
いらついていた、振り返ると
はるか後を太って鈍重そうな婁師徳が歩いてくる。
もう何度も立ち止まってまったことか
宰相として同等である以上勝手に行ってしまうことはできない
才子で鳴る昭はついにがまんできず吐き出すようにいった。
「愚図の田舎者め!」
さすがのことに周囲の官僚達は青ざめた。
ところが師徳はニコニコとして言った。
「私を田舎者と言わずして、誰が田舎者といえるでしょうかな」
昭もそれ以上言う言葉もなくぷぃと歩き始めた。
まもなく昭は失脚したが、師徳は健在であった。
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