今日は日本橋高島屋で開催(7月30日~8月5日)されている黒木国昭ガラス作品展を見に行きました。
黒木国昭先生は宮崎県の綾でガラスの工芸品を制作されている方です。
写真はそのパンフレットですが、背景の富士山はガラスを溶かして浮世絵風に造られた物です。
会場は撮影が禁止なのでそのパンフレットからの写真です。
ガラスを何重にも巻いてそれぞれに花の象嵌なども入れた【光琳】シリーズの花瓶です。
今から10年ほど前、私が福岡に勤務したときに何回か工房を見させていただき、一昨年は家族で工房にお邪魔し、実際にガラスのコップを作らせていただきました。
写真は一昨年訪れたときの綾工房のショールームの一角です。
展示されているのは綾切り子の作品です。
九州は古くから薩摩切り子で有名ですが、薩摩切り子や江戸切り子より綾切り子は掘る深さが鋭角で深いため、光に当たると、よりキラキラと輝きが強いそうです。
ただ、ガラスを深く掘るためにそれだけ割れやすいなど技術的に難しいそうです。
黒木先生のその卓越した才能は、日本でも昨年黄綬褒章を授与されるなど評価されていますが、より海外で注目され、毎年海外で展示会を開催していますが、今年は11月からはイタリアの国立カペーザロ博物館で展示会が開催されるそうです。
今日は、久しぶりに素晴らしい作品の数々を鑑賞いたしました。