今日は珍しい野菜「ナタマメ(鉈豆)」をご紹介します。
ナタマメ(鉈豆)はマメ科の一年草で、刀豆(トウズ、タチマメ、ナタマメ)、帯刀(タテハキ)とも呼ばれています。
原産地は熱帯アジア、西インド諸島から中米で、日本には江戸時代に渡来しました。
国内での主な産地は中国、四国、九州地方と言われています。
・知り合いから頂いた4個の種豆を植えたところ、このように蔓を伸ばしてきました。
蔓(つる)は高さが6メートルにもなり、童話「ジャックと豆の木」のモデルになった植物と言われています。
名前の由来は30㎝から40㎝になった莢が「鉈(なた)」のような形をしているところからつけられたようです。
・丁度今、花が咲いており、終わった花には実がつき始めたところです。
この「ナタマメ」の若莢を輪切りにして醤油で漬け込んだものがは福神漬に使われており、これがたくさん入っているほうが高級な福神漬だそうです。
・長さ10㎝ほどになったナタマメの若莢です。
ナタマメは以前より漢方薬として知られており、世界中で医薬品としても利用されているそうです。
排膿、消炎作用が強力で、膿が溜まったときの民間の薬として、また滋養強壮の薬として用いられ、体液、血液の浄化作用もあるそうです。
特に歯槽膿漏、鼻炎、蓄膿症、歯肉炎、痔、化膿性の湿疹、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎、膝通、関節痛などに有効であるほか、血圧や腎臓の回復、花粉症にも効果があると言われています。