私の住所地・熊取町では、最近、還付金詐欺の注意喚起に関する町内放送がよくあります。
先日も「還付金詐欺と思われる不審な電話があったので注意するように」と呼びかけていました。
昨年秋ごろからこのような町内放送が度々流れているのです。
新聞やテレビで還付金詐欺などの特殊詐欺について報道されているので騙される人はいないと思っていたのですが、未だに被害が発生しているようです。
知人の「Y」さんも危うく騙されるところだったそうですが、話を聞くと、次第に手口が巧妙になってきているようです。
熊取町のHPでは次のように注意を呼びかけています。
『熊取町内において、役場職員を装い「健康保険の還付金の払い戻し手続きのためにATMに行くように」という詐欺まがいの不審電話が度々発生しています。本町において、そのようなお電話をすることは一切ありません。被害にあわれることのないようにご注意ください。』
そこで熊取町内の被害について調べてみたところ、大阪府警の統計によると、熊取町内では昨年の特殊詐欺の被害件数は5件発生していました。
また、昨年中の大阪府内の特殊詐欺の認知件数は1,633件(前年比463件増加)で、被害金額は約52億58百万円(前年比約10億85百万円増加)となっています。
犯人グループは、役所等の職員をかたる還付金等詐欺や警察官・金融庁の職員をかたるオレオレ詐欺など、様々な手口を使い、皆様の大事なお金を狙っています。
「手口の事例」
犯人は、被害者に電話をかけて、
「詐欺の犯人を捕まえると、あなた名義の口座が出てきた。お金を安全な口座に移す必要がある。」
「警察官(金融庁の職員)を向かわせるので、お金(キャッシュカード、通帳)を渡してほしい。」
などと話して、指定の場所に現金等を持ってくるよう要求したり、被害者の自宅に現金等を受け取りに来て、だまし取っています
このような被害に遭わないために、
・見知らぬ人にお金やキャッシュカード、通帳、印鑑などは絶対に渡さないようにしましょう。
・ATMを自分で操作して、相手から還付金を受け取ることは、絶対にできません。
・在宅中でも留守番電話機能を設定するなどして、知らない電話番号には出ないようにしましょう。
・警察官や金融庁を名乗る電話があれば、所属や名前を確認し、実在するかどうか確認しましょう。
・「お金を返します」と言われても、一旦電話を切り、一人で判断せず、家族や知り合いに相談しましょう。
身近に相談できる人がいない場合は、最寄りの警察署(または、警察相談ダイヤル(#9110))や自治体などに相談しましょう。
大事な財産を騙し取られないよう、十分ご注意ください。